貧困脱出法は高等教育無償化ではない。大家族化だ。
長男は元夫の暴力の影響で、中学はほぼ不登校に。今春から定時制高に通い、関心がある車関係の専門学校への進学を望むが、減免対象から外れた長女を思うと金銭面の不安は拭えない。中学生の次男は勉強に意欲を持てず、夢は「フリーター」と素っ気ない。周囲と同様に塾に通わせたいが、そんな余裕はない。
156カ国中92位―。今年、スイスのシンクタンク「世界経済フォーラム」が公表した教育分野のジェンダーギャップ指数で、日本は先進国の中でも低いレベルに位置付けられた。特に高等教育で隔たりが大きく、女性の大学進学率は50・9%と、男性より6・8ポイント低かった。教育の男女格差は、政治や経済分野で女性進出を阻み、生涯賃金の低さにもつながっている。負の連鎖を断ち切るためにも、性別や経済状況に左右されることのない教育が求められている。
この家庭を貧困から脱却させるのは教育ではない。勤労と節約と貯蓄、投資だ。
パティシエなんぞ目指さす、働くべき。
深夜スーパーで月20万くらい手取り取れる時代だ。家族四人ともでスーパー夜勤をやるべきだ。4人やれば月80万、年960万の手取り。これは高所得世帯ではないか。
960万稼いで、とにかく出費を減らして4人家族月20万、年240万で暮らす。10年で7000万にはなる。投資にまわしておけば1億は超えるだろう。一家でフィリピンにでも行けばいい。
このようにして、大勝負はせずコツコツ積立を継続し、44歳のときには株や保険で総資産が5000万円に増えていた。そこで「家族4人、5000万円でFIREできないだろうか? 」と試算してみると、支出を月20万円程度に抑えれば可能という結論に。
「老後は? 」「万一のときは? 」と不安を挙げたらキリはないが、「老後は年金で」「万一の際は生命保険で」と、一つずつ不安を解消。あとは「予測不能な未来に全て備えるのは不可能」と割り切り、「まだ元気なうちに挑戦したい」と、アキラさんは決断に踏み切った。
●フィリピンに移住した最大の理由は生活コストの安さ!
子どもは英語で教育を受け、広い家に住んでも月20万円!
年金生活までの約20年を月20万円で過ごせばFIREできるが、家族に我慢を強いる暮らし、教育を犠牲にする暮らしはできない……という難題をクリアする最適解が、フィリピン移住だった。
教育なんていらない。必要なのは忍耐と継続、勤勉、節約、金融リテラシーだ。
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