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読書録📚三千円の使いかた

少し前に、色んな方が読書録を投稿されていて気になっていた本。

人は、三千円の使い方で人生が決まる。
らしい。

小説なんだけど、お金の話。

あらすじ↓

就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金30万)。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金600万)。習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金100万弱)。そして1000万を貯めた祖母・琴子。

御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか?

裏表紙より

登場人物たちに、生活費の見直し(格安スマホなど固定費削減)や投資信託の選び方など語らせているのが、なんとも不思議な感じのする小説でした。

*****

私はそのなかの、
「73歳のハローワーク」の章。
祖母・琴子のエピソードが沁みました。

琴子が、ひ孫をあやす場面

「さあ、佐帆ちゃん、お祖母ちゃんのところにおいで」
真帆は佐帆を抱き取ろうとしたけど、琴子はそのまま、彼女をあやした。

こんなふうに、いつも彼女の重荷を取り除いてやれたらいいのに、と心密かに願った。
その時、ふっと心が決まった。
なんでもやってみよう。
相談に乗ってくれた女性の意見には反するけれど、どうせ老い先短い人生、これから何年働けるかもわからない。
やっているうちに自分にあったことがわかるかもしれない。

本文より

これを読んでいて、
人のためにする労働って尊いなあ…。
と思った。

最近この「誰かのためにお金を稼ぐ」という視点がバッサリ抜け落ちてたなあ…と読んでいて気づいた。

やりがいも大事だし、誰かのためにお金を稼ぐ、という動機も尊い。

夫が仕事でしんどそうな時期、「しんどいなら、辞めたら?」と簡単に言ってしまってたけど、ちょっと傲慢だったなあ。と反省

自分をすり減らして仕事をするのは、やっぱり良くないと思うけど、だからといって、勝手に他人が簡単に取り上げていいものでもないのかもしれないな。

人にとって「はたらく」って、
色々あるよな〜…。

人生観や価値観とも絡みついてるから、複雑だな、と思った。

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