DRS長文決戦2の感想
年末年始はお笑いがたくさんありましたよね。
そんな中、年末の1番のお笑い大会を見ましたか?
M-1……じゃない! DRS長文決戦2だ!
というわけで今回は去年最大のカルチャー、
DRS長文決戦2について語らせて頂きます。
まず事前に知っていると楽しめる情報から。
これはネット長文という誰でも楽しめる遊びで、
ト書きで書かれたお笑いの台本を作って、
みんなで審査して結果を出す、という遊びです。
例を出すと、
犬「遠吠えのし過ぎで喉が痛いワン」
猫「のど飴あげるニャン、”精製”したので」
犬「いや精製と言い切れるのは人間だけであれワン!」
こんな感じです。
ネット長文の上位の方々はもっと面白いですが、
僕は残尿感と立ち位置が全く一緒なので、こんなもんです。
基本、会話形式で50台詞前後の漫才やコントを作ります。
やってみると分かるのですが、ネタを書くことは楽しいです。
三十路越えてオシッコ漏れた日もチャラになるくらい元気になります。
そうやって作ったお笑いの台本を、
みんなで審査しようというコミュニティです。
ただDRS長文決戦2は、基本的に審査員が固定されています。
みんなで審査することもできますが、
基本的には管理人様から選ばれた審査員が審査を担当します。
恐れ多い話ですが、僕も審査員に選んで頂き、審査を担当しました。
審査はとても楽しくさせて頂きました。
なんせ全ての文章が
人を笑わせるために書いた文章なので、よく声に出して笑いました。
笑い過ぎて咳き込むこともありました。
ただ咳き込むまでいくことはただの加齢です。
DRS長文決戦2は、
動物・レストラン・スポーツをテーマにした
お笑いの台本で競う大会なんですが、
それ以外がテーマのネタ部門もあるので、実質全てのネタが投稿できます。
(そのテーマを1本投稿する部門と、
そのテーマを2本投稿する部門と、
それ以外がテーマのネタを1本投稿する部門の、3部門あります。
管理人様の優しさが滲み出て、虹色のシミが布団にできていますね。
すごいオシッコ漏れた)
そしてDRS長文決戦2はテーマと企画名を変えて、
毎年開催されている大会なので、今年からでも参加できます。
まだまだ募集までは時間があるので、
とりあえず何か作っておくことをお勧めします。
どんなテーマになっても必ず、それ以外の部門がありますので。
管理人様の優しさが滲み出て、虹色のシミが毛布にできていますね。
天を穿つオシッコ漏れた。
さて、
前置きが長くなりましたが、
DRS長文決戦2の感想をジョボジョボ出していきたいです。
まず全体の感想ですが、
ボケのベクトル(方向性)が人によって全然違うので、
読んでいて飽きるということはありませんでした。
ツッコミも多種多様で、ツッコミは端的で分かりやすい人や、
ツッコミで笑いどころを増やす人など、パターンもたくさんあります。
ネタのスタイルも登場人物のキャラを前面に押し出す人や、
自分が提示したテーマを書き連ねる人、など思想の違いも面白いです。
以下、
自分が満点付けた作品、または満点付けただろう作品に、
あんまりネタバレしないように感想を書きます。
投稿者名:鋳☆いんがむ様
コンビ名:晴耕雨読
タイトル:漫才/神12
偶像的動物連(アニマルオールスターズ)
というアニマルアイドル集団のライブに行く、という話。
この時点で何だろうと読み手に思わせるわけですね。
ネット長文の一番の良いところは、
読み手のペースで読むことができることだと思います。
また文章なので、想像をかき立てられますね。
ここは少々ネタバレしてしまうのですが、
これは十二支のライブという話なのです。
今年『センターを飾るのはウシ』というように、
十二支とライブを絡めた漫才が繰り広げられます。
この漫才はボケが面白いことは勿論、
とにかくツッコミが端的で分かりやすいです。
文章も読みやすいので、
初めて読むお方には打ってつけだと思います。
投稿者名:ドロップ様
コンビ名:非可逆劇場
タイトル:コント/エスカレーター
エスカレーターに乗っていると、エスカレーターの声が聞こえてくる。
そしてそのエスカレーターはこう言う。
「もう踏まれてるって感じがたまらなく良いのよ」
『さてはお前エスカレーターじゃなくてエムカレーターだろ。』
ここから本編が始まるわけですが、導入から既に面白いです。
本編もここからどんどん笑いが増していきます。
エスカレーターという要素を余すことなく使い、
さらには発想がぶっ飛んでいるボケもでてきて、
ただのエムカレーターでは終わりません。
いやそもそもエムカレーターって何?
緊急停止ボタンの要素までネタに使っていて、すごかったです。
投稿者名:らーゆ様
コンビ名:りりろら
タイトル:漫才/合コン
相方が合コンに行ったという話を導入に、
『でも私合コンしたことないから、この場で合コンやってみたいな。』
という風に、ボケが自分なりの合コンをやってみるという話。
このネタは2020年の流行を取り入れた漫才で、
ぺこぱやGOTO、瑛人などの単語が巧みに出てきます。
他のネタに比べて短めなので、サッと読んで大笑いできます。
漫才のスタイルや雰囲気が、
実際にテレビに出ているお笑い芸人さんのネタに近いので、
非常に読みやすい、頭の中に入りやすい漫才だと思います。
投稿者名:槍沢 雑様
コンビ名:ENDGREEN
タイトル:漫才/虎退治
虎を退治したいという、かなり突拍子の無い話です。
多分ネット長文に慣れていない人には難しい導入だと思います。
導入からめちゃくちゃボケていますから。
内容はすごく面白いです。
またボケ担当の人に強力なキャラクターが付属されていて、
本当にそういう人がいるように描かれています。
そのキャラとボケが密接に絡んで、面白さが倍増しています。
個々の感想はこんな感じです。
気になったネタがあったら、是非読んでほしいです。
最後に、自分が書いたネタもちょっと説明させていただきます。
真っ黄色のエゴ、出します!
投稿者名:青西瓜
コンビ名:チャイチ
タイトル:漫才/正統派のレストラン漫才
自分のネタなんで、思い切り引用すると、
イチ「はいどうも! 正統派漫才師のチャイチです!
よしっ! じゃあコントに入ろう!
一流の漫才と言えばコントに入ることだから、
すぐにコントに入ろう!
じゃあ僕、アブラゼミ専門のレストランするんで、
チャさんは食材のセミをして下さい!」
チャ「分かりました」
(と言いながら、カブトムシの角が生えてくる)
イチ「いや! セミになって! カブトムシになっちゃってる!
こっちはアブラゼミ専門のレストランをしたいんだよ!」
チャ「間違いました」
(と言いながら、角が七色に光り出す)
イチ「いや地下クラブのミラーボールをしないでよ!
地下クラブのミラーボールを担当している
カブトムシをしないでよ!」
というように、()内の動きで笑わせるネタなのですが、
現実ではできないことを文字で表現しているネタとなっています。
僕はこのような文字だからこそのネタが大好きで、
こういうネタをよく書いています。
ネット長文はお笑いの台本の大会と言っていましたが、
お笑いの台本じゃなくてもいいんです。
とにかく面白い文章なら何でも良いんです。
小説よりも自由に表現することができる文化だと思います。
是非、一度遊んでみて下さい。
現在、ネット長文の投稿先があまりありませんが、
その中に僕だけ審査する、または、
僕と勝負して誰かに投票してもらう企画は一応稼働中ではあるので、
是非参加していただけると有り難いです。
そして
ネタを何本か読んでみて、
「これなら俺でもできそう」でも
「私ならもっと面白いネタが書ける」でも何でも良いと思います。
是非、ネット長文というモノに参加して頂けると、僕は嬉しいです。
……ちなみにネット長文というコミュニティに置いて、
僕は”ただのネット長文ファン”なので、
ネット長文の参加者が増えたところで特に何も得はしません。
ただいろんな人がいると楽しいなぁ、と思うだけです。
そんなわけで、DRS長文決戦2のお話はこの辺で終わりにします。
オヤスミナサイ! 白湯をめちゃくちゃ飲んでから寝ます!