ジャイアント墨子について

『ジャイアント墨子』を元々知っているお方用

『ジャイアント墨子』

いつもは初めてお読み頂く方々用に、
説明しながら書くのですが、今日は単刀直入に、先に報告します。

ジャイアント墨子の絵本ネタを10万字分、とりあえず書きます。
もう既に書き始めています。
そのネタは『小説家になろう』や、
後でこちら”note”にも載せる予定です。

計画としては、10万字にしたあと、
私小説風に書き直して12万字の小説にする予定です。
半分嘘・半分本当の、虚実が入り混じった小説に。

ジャイアント墨子の持ち弾を
全部『小説家になろう』へ投稿したのが、2020年2月。

それから時間が空いて、
長文決戦に絵本ネタを投稿したのが、2021年の年末頃。

キッカケはその長文決戦です。

個人的に絵本ネタは好きだったのですが、
他の創作を優先させて、作ることを後回しにしていました。

どうせ絵本ネタで小説コンテストを勝つことはできないし、
そもそもラノベ? ライト文芸? エンタメ? 訳が分からない。

作っても無駄、という感覚があって、ずっとずっと後回しにしていました。
でも長文決戦で1位を獲らせて頂いて、審査コメントも拝読して、
「絵本ネタは決して悪くないんだよなぁ」と思いました。

「どうせいつでも書けるし」
と思って、もう『小説家になろう』投稿から2年経っていました。
本当はちょくちょく更新する予定だったのに、
『小説家になろう』側から、
「この小説は2年更新が無いので、次の更新は見込めません」
みたいな文を書かれて。

「どうせいつでも書けるし」は悪魔の言葉だ。
どうせいつでも書けるので、そんなことより、
気分が乗っている今しか書けないかもしれない、
慣れないダークな小説を書こうとしてしまうんだ。

「どうせいつでも書ける」なら、今、書こう。
どうせ書こうと思えば、すぐに10万字くらい書けるんだから。

ジャイアント墨子が何にもならなくたっていい。
このまま放置されたらジャイアント墨子が可哀想じゃないか。
ジャイアント墨子はずっと待っている。
健気にずっとずっと待っている。
ずっと、ずっと、ずっと、ずっと。
いつもと、かわらない、ばしょで、
ずっと、ずっと、まっている。
だれか、の、ため、じゃなくて、
あおすいか、の、ために、
ずっと、ずっと、まっている。
ジャイアントすみこは、ぼくだ。
ぼくが、ジャイアントすみこ、なんだ。
やっと、きづいたよ。
ぼくは、きみに、あいに、いく。
そこなしぬま、の、いちばんしたで。
(絵無し)

『ジャイアント墨子』を知らないお方用


・【以下、最初に書いていた丁寧な文章】

『ジャイアント墨子』

何この気持ち悪い名前、と思うお方がほとんどと思いますが、
これは僕にとって大切な名前なんです。

僕が文字絵本というネタをする時に使う名前で、
ジャイアント墨子という女性が絵本を描いている、という設定で、

 『足のつめの』
 足のおやゆびのつめのゴミは、どうして、くさいんだろう。
 つめきりすると、とてもくさい。
 (100円ショップで
  爪切りとピンセットを買い溜めする墨子さん、の絵)
 とてもくさいけど、かいでみたくなっちゃう。
 ふしぎだな。
 いつもいつも、けっきょくは同じ、においなのに。
 (悲しそうな顔をしている墨子さん、の絵)

というように表記して書いていく、文章上でのネタです。
もうデータが無いので、最初に作った日付も分かりませんが、
多分15年前くらいに作ったのが、最初だと思います。

この文章上のネタは、文章上のネタだけで競うサイトで、
良い点数を頂いて、僕の大切なフォーマットになりました。

その後も、何本か作って投稿して、そこそこの点数を頂いて。

しかし僕は何個かある、とある要因によって、競うサイトをやめて、
いつしか創作もやめて、ジャイアント墨子はひっそり永眠しました。
創作をやめた理由はコンテストへの投稿で結果が出なかったから。
あまりにも結果が出なくて、創作自体もやめてしまいました。

そこからちょっと時間が経って、2011年。
たまに使っていたパソコンも使わなくなりました。
少しでも電力を使わないように、と思った配慮でした。
好きだったテレビゲームも、とりあえずやめることにしました。

でも、こうなってしまうと家で遊ぶ趣味が無い。
というわけで僕はノートで遊ぶようになりました。

ノートに、今まで自分が集めたぬいぐるみやガラクタに、
名前と性格とスキルを付けて、ノート上で、
ネタや大喜利をさせるようになりました。

たった1人のお笑い大会。
自分で投稿して審査して結果を出して表にして。
とても楽しかったです。

そんなことをしていた2017年。
僕は医者から血液のガンと診断されて、
入院した時に、とあることを思いました。

もっと投稿すれば良かった、もっといろんな挑戦をすれば良かった。

その後、無事退院した僕は、早速創作を再開しました。
それと同時に、昔参加していた文章上のネタを競うサイトに行きました。
当時は賑わっていたそのコミュニティも人が少なくなっていました。

ふと、思い出したことは、昔、
そのコミュニティを一緒に盛り上げませんか? と誘われたことです。
とあるお方(ゲバさん)から誘われた時にはもう、
僕はそのコミュニティをやめようと思っていたので、断ったのですが、
今になって、悔いが出てきました。
そのコミュニティ(ネット長文)に、いっぱい参加したい、と。

でもそんなに参加できませんでした。
やっぱり小説のほうに一番力を入れてしまい、
ネット長文をつい後回しにしてしまったのです。

後回し、後回し、いつでも書けるから後回し。
後回しばかりだ、僕の人生は。

長文決戦というコミュニティの参加型企画には、
2018年から毎年参加しています。

そこでも昔の自分の形ではなくて、
新しい自分を見てほしくて、後回し、後回し、いつもの僕は後回し。

ジャイアント墨子は眠ったまま。
とは言え、一度だけ、何を投稿してもいいコンテストで復活しましたが、
すぐにまた眠りにつきました。

起きたのは1回だけ。
あとはずっとオヤスミナサイ。
後回し、後回し。
「いつでも書けるし」と思って後回し。

「いつもで書けるし」という思いで、
絵本ネタを投稿した長文決戦の2021年。
その結果は1位で、審査コメントも拝読し、思ったことがある。

「もっと作りたい」

じゃあ作ろう。
どうせいつでも書けるんだから。

とりあえず現在2本の新作を書いて、
やっぱり自分の変化を実感する。

そしてジャイアント墨子が眠っていなかったことも知った。
ジャイアント墨子はずっと起きていた。
起きて待っていたのだ。
僕の変化を近くでずっと見ていたんだ。
ずっと、ずっと、ずっと、ずっと。
いつも、ぼくの、そばで、
ずっと、ずっと、まっている。
だれか、の、ため、じゃなくて、
あおすいか、の、ために、
ずっと、ずっと、まっている。
ジャイアントすみこは、ぼくだ。
ぼくが、ジャイアントすみこ、なんだ。
やっと、きづいたよ。
ぼくは、きみに、あいに、いく。
そこなしぬま、の、いちばんしたで。
(すました墨子さん、のお見合い用写真)

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伊藤テル(青西瓜)
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