中学生のお笑い修行 漫才【胞子】
漫才【胞子】
A どうもよろしくお願いします。蒼スタジオと申します。
B 俺が大谷と相方が足立第一なんですよ。
A 、何で急に出身の小学校話したのか分かりませんけどね。名前は遠藤と小平なので名前だけでも覚えてくれると嬉しいです。
A あのさ、俺最近辛いことがあったんだけど、聞いてくれない?
B どうした。
A 俺さ、先週彼女と別れちゃったんだよ…。
B え?まじで?何でよ。あんなに仲良かったじゃん。
A うん…。なんかね?最近俺部活とか忙しくてさ、連絡とかあんまりできなかったんだよ。それで、怒っちゃってさ。
B あーそんなことが…。じゃあ、お前が元気になるよう、いいものやるよ。
A 何?メダルゲームのメダルとか?
B ちげーよ!確かにちょっと嬉しいかもしれんけど、悲しんでる友達に誰がメダルあげるんだよ。
A じゃあ何?
B これなんだけどさ、
A 何?これ?カプセル?
B これはね、吸うと笑いが止まらなくなる胞子なんだけど、
A 薬物じゃねーか!!!え?何これ?怖いんだけど、
B これはね、自分で育てたんだけど、
A 自分で育てたって言った!?薬物育てたって言った!?
B そうだよ?俺がさ、ちょっとお金に困ってたときに、路地裏で声かけられて育て方教わったんだけど、
A 完全に犯罪者じゃん!それをよくお客さんの前で言えたな!!え?それで育てたのを売ったりしてるの?
B いや、特許取ってないし、
A それでも特許とか気にするんだ!俺、そういう奴、何も感じずに売り払ってるのかとばかり思ってたよ!
B 流石に特許無いと売れないかな〜。違法だし、
A 既に違法行為してるのに!?一回破ればもう怖いものないと思ってたよ!
B それで売れないから、全部自分で使ってんだよね。
A 怖!お前、体とか大丈夫か?幻覚とか幻聴とか聞こえてないか?
B それがね、全く見えないし聞こえないんだよ。それがこの胞子の凄いところだよね、アヒャヒャヒャヒャ!
A もう完全にヤバいじゃねーか!絶対やめろって!それ死ぬ可能性高いから!
B アヒャヒャヒャヒャ!
A ほらもう止まらないじゃん!笑い続けてるじゃん!
B はぁー、ふぅ。落ち着いた?
A お前だよ!!!ずっとお前が狂ってたんだよ!
B お前、元気出た?
A あ?
B いや、ツッコミにキレが戻ってきたし、元気になったかなと思って。
A お前、まさかそのために、ふざけたこと言ったのか?
B ああ。この胞子はな、あっという間に空気中に広がるんだ。お前、吸ったから、元気出たか?
A ふざけるな!!!