糸 15000円/m (00白目
前回の記事にもご紹介したように
越後上布の原材料「青苧」というのは植物の繊維で
その繊維を指で細く細くさいてそれらを一本一本指で繋げて一反分の糸を績(う)んで行くという気が遠くなる作業を経ているのです。
(向こうが透けて見えるのが「上布」と言われる所以なので
その一本がものすごーーーーーーーーーーく細い)
そうやって全ての工程が手作業という「越後上布」は
ユネスコ無形文化遺産に指定されている伝統工芸品ということを知ったのも
ずっとずっとあとのことでした。
私の手元に届いたのは繊維でしたが、
そもそもその繊維(青苧・苧)ですら作っている人が少ないものだから大変貴重で
そうそう譲っていただけるものではないこと
現在青苧の栽培をする人も、糸づくりをする人もすでに絶滅危惧種
そういうことを全く知らないものだから
ネットでのお買い物に脳を侵された現代人に成り果てていることさえ気づかず
半ば喧嘩腰で「糸が欲しいんですがっ」なんてやっちゃって。
電話を受けた方は大変困惑されたことでしょう。。。(^^;
今更ながらですが、
ほんとにごめんなさいと心から思うことをやらかしておりました。
でも
なんと言っても
「幻の」糸ですからね
その草を握りしめて
糸づくりを教えてくれそうなところ
なんなら買っちゃえと(まだ浅はか)思って、探して行ってきたわけです。
そこはヤケクソではなく
その頃には越後上布の魅力的にもとりつかれつつあり
(山羊座B型亥年の)血が騒ぎ始めておりました。
そして行った先で見つけた
さりげなく書かれたポップに(00;;
15,000円/m
どっひゃーーーーー(((((((00;;;
続く