【言08】「入費」を書く
あなたは、この言葉を知っていますか?
知らなければ、一緒に覚えましょう。
知っていれば、おさらいしてみてください。
🟩お題
入費(にゅうひ)
🟩意味
🟩書いて覚える
ミスター散財と言われていた、カネオさん。
そんなたいした稼ぎもないのに、使い方はとても豪快。
私も一定の稼ぎがあるのだが、彼と遊ぶときはいつも彼が全部払う。
悪いから私も払うと言っても彼は全部払ってくれる。
買い物でも高いものを臆せず買うし、飲みにいってもいつも高いお酒を浴びるほど飲む。
ただ、そこそこ高給取りではあるが、お金持ちと言うわけではないので、毎月あっさりと底をついている。
そうなると次の給料日までは音信不通になる。
非常にわかりやすい人だ。
そんなミスター散財が、ある日、素敵な女性と出会い、あっという間に結婚、子供を授かった。
こんなお金の使い方をしている彼をパートナーに選ぶお嫁さんもなかなかツワモノだ。
ただ、ビックリするのはカネオさんの変貌ぶり。
あれだけ金遣いが荒かった彼は、一切の無駄な入費を避けるようになり、見事に倹約家になった。
時間があれば、相変わらず遊びにも行くが、小遣い制にしたらしく、前のような豪快な浪費をする姿はなくなった。
彼をみて思う。
やはり、家族や我が子の力は偉大だと。
生き方、考え方も変えてしまう。
人は、一人では生きてはいけない。
彼があのままミスター散財でいたら、いつか必ず奈落に落ちる日が来たはずだ。
奈落への一本道に優しく救いの手を差し伸べた彼のお嫁さんは、ノーベル平和賞以上の功績だ。