【言04】「眦を決する」を書く
あなたは、この言葉を知っていますか?
知らなければ、一緒に覚えましょう。
知っていれば、おさらいしてみてください。
🟩お題
眦を決する(まなじりをけっする)
🟩意味
🟩書いて覚える
友達のマナブ君と、ある日電車に乗っていたときのこと。
それまで仲良くお話をしていたマナブ君が突然、
窓の外をジッと見つめだし、何も話さなくなった。
どうしたのかと、マナブ君に話しかけても、
彼は静かにうなずくだけで、言葉を発することはなくなった。
もしかして、話の中で何か怒らせてしまうことを言ってしまったのかと思ったが、いくら考えても、思い当たる節が見当たらない。
いったいどうしたのか?
次の駅に到着して、その答えがわかった。
彼は、電車が駅に到着するや否や、一目散にダッシュをはじめた。
私はびっくりして、彼を呼び止めようとしたが、
まなじりを決して突き進む彼は止まることはない。
私は必死に彼を追った。
彼が必死に向かう先に見えるものを見て、その答えがわかった。
彼は、トイレに駆け込んだ。
そうだ、彼はもよおしたのだ。それも急性だったようだ。
数分後、仏が悟りを開いたかのような穏やかな表情で出てきた。
マナブ君は、お腹がゆるい子だったみたいだ。
電車の中でやってくる便意ほど辛いものはない。
彼は、見事、試練に打ち勝ったのだ。