【シャニマス】ロング・ログ・エンドロールを考える
1.はじめに
この記事では、シャニマスのイベントシナリオ「ロング・ログ・エンドロール」を考察していきます。ネタバレは遠慮せず行きますので注意してください。
また、この記事はこのイベントシナリオを私が消化するために書いています。みなさんからしたら当然のことも振り返っていきます。ご容赦を。
2.双子の怪異
双子(兎面)の怪異は大崎姉妹を模倣しているものと思われます。これは多くの読者にとっての共通見解でしょう。
兎面の少女1は甘奈、少女2は甜花の口調に近いです。
この物語を読んだ時に私がまず考えたことが「愛依がいなければ甘奈は『とことわ』を選んでいたかもしれない」ということです。
【根拠】
①一人になったら迷子になる
②物語序盤で愛依・甜花の二人で買い物に行くシーンに絡んだ、甘奈の会話
③甘奈のその他シナリオでの振る舞い
怪異からしたら甘奈を引きずり込む公算は大きかった。甘奈一人でここを訪れていたら「とことわ」を選ぶ可能性があった。愛依と同じもの(かなえ)を選んだ、という表現を見るに「とことわ」を選ばなかったのはある種の見栄に近いものがあったのではないでしょうか。
甘奈とPは、この物語を語る上では同じ性質の人物だと私は考えます。周りの人が「とことわ」が良いと言えば、それに引きずられる弱さを持っている。
さきほど「甘奈一人でここを訪れていたら「とことわ」を選ぶ可能性があった」と書きましたが、正確に言えば一人になったらPにそうしたように怪異が寄り添い、「とことわ」に誘導したのでしょう。
最後のシーン、Pはまず最初に甘奈・愛依と合流し、その後で全員と合流します。偶然にも甘奈が引きずり込まれかけたが故に、Pを連れ戻せる領域まで来れたのではないかなと。
と、私は読みました。
みなさんはどう読んだんでしょう?気になります。
3.狐面の怪異
狐面はPを模倣した怪異だと考えます。なんなら最初に「とことわ」を買うように仕向けた狐面もPの一面を覗いた結果、現れた存在のように思います。
これは私にとっての認識なんですが、プロデューサーはアイドルを導く存在というよりは、アイドルに導かれる存在だ、ということです。いえ、あるいはその両方か。
アイドル達の声が聞こえた途端、狐面の怪異は諦めます。ありきたりな表現にはなりますが、Pは一人であっても独りではない、ということかなと。
はい、めでたしめでたし。
ではなく……
※ここから、この記事を書きたくなった本題です。
Pが現実(?)に戻った時、狐の面をつけていました。少し不思議な物語によくある「あれは現実だったのか!?」という演出の一つのようにも思えますが…
こうは考えられませんか?
Pは狐面をつけた。怪異と同質となった。「シャニマス時空」という時が進むようで進まない、不思議な領域を作り出す。その気になればそのままシャニマスというコンテンツから離れることで、良い思い出のまま時を止めることも思いのまま。
……なんてね。
4.「行きましょう」
さて、少し不思議な話をしてしまいましたが、結局のところ「ロング・ログ・エンドロール」は果穂の台詞に集約されていると思います。
果穂が行くって言ってるんだから、そりゃ行くでしょ。俺は果穂の、283プロのプロデューサーなんだから。
タイトルの「ロング・ログ・エンドロール」は4thライブでの果穂の手紙の中で示された「最終回を迎えた時、スタッフロールがすっごく長いといい」という彼女の希望を示すものに思えます。
結局このイベントシナリオは、最終回を迎えるその時まで、一緒に行きましょう!って、一周回ってただそれだけのことじゃないかな。
このイベントシナリオの最終話のタイトル、
「snip snap snout」でしたよね。
これ、英文のおとぎ話の最後でよく用いられるもので、性質としては「めでたしめでたし」に近いもののようです。
なので、おとぎ話はこれでおしまい。
果穂と一緒に未来へ進みましょう。
めでたしめでたし。
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