ラーニングプロジェクト ヒミツキチの「探究」の現在地
おはようございます。
教育者のためのコーチング研修に行くのが、楽しみすぎるヒミツキチ森学園のあおです。
家の近くにたくさんの知り合いが集結。嬉しいことはありません。
さて、今日はラーニングプロジェクト ヒミツキチの「探究」の現在地についてです。
探究学習でデザインする壁
ヒミツキチの探究学習「ラーニングプロジェクト」、今年度2つ目の学びが終わった。
今回は「システム思考」という難しいテーマを取り上げた。その難しさ自体が壁となり、1人では学びが完結しがたい状況が生まれていた。
昨年度の「猿島プロジェクト」のように、「小学生が一般の子どもと親相手に企画を作る」というプロジェクト自体の壮大さが壁となることもあり、今回のようにテーマ設定に壁が生まれることもあり…
どこに壁を置くかというのが大事になってくると思う。
今回は、プロジェクトビジョンは子どもたちの願いから始めていて、森クラス(1〜3年生)と海クラス(4〜6年生)が混ざり合うことも、その願いを擦り合わせていきたいと考えた子どもたちの願いからたどりついたもの。
人に追い込まれるのではなく、場に追い込まれる…
昔、体育部だった先輩が教えてくれたこと。
今は跳び箱やマットはヒミツキチではやらないけれど、その場自体が壁となるという感覚は、あの頃の学びが元になっている。
ボクらグループリーダーは、丁寧にその壁をデザインをしていくことが大事だと思っている。そこに子どもたちのひと伸びが見られている。
壁のデザインがはまった時は、子どもたちに自ら越えようとして、成長する感覚がある。さらに、自分で違う壁を生み出し登っていく子たちが見えてくる。
引き出すは良いことなんだろうか
教員を始めた頃よりかは「伝える・発表する」という状況があるときに、自分の考えを押し付けるでもなく、子どもたち任せにするでもなく、ちょうどいい塩梅のところを見つけているつもり。
でも、まだまだ見えていないことがたくさんあるんだろうなぁと。
じっくり振り返ってみて徐々に見えてきた。
コロナ禍、オルタナティブスクールにきてから色んな学校を見学させてもらっている。来週も東京の学校を見学させてもらう予定。
「伝える・発表する」は、なんだこれは!?と驚愕するレベルの発表を見ることもあるし、「発表発表っぽくしないこと」を大事にしている学校もある。ほんと、どれがいいじゃなくて、それぞれだなぁと思う。
ただ、ボクはなるべく子どもの中にあるものを引き出したくて、関わりすぎるでもなく任せすぎるでもない、そんな「間にあるところ」の勘所を探って探ってやってきた。
子どもの中にあるものを引き出すときに、何が必要だろうか。
そもそも「引き出す」ことが良いことなんだろうか。
直接引き出すのではなく、引き出される状況を作るにはどうしたらいいだろうか。
そんな問いをもらった発表だった。
探究の再現性とさらなる拡張に
開校以来次のような言葉は使わないと心に決めてきた。
「できたばかりの学校なんで‥発展途上、緩やかにみてください。」
開校したばかり‥を言い訳にしたらいくらでもできてしまう。
#知らず知らずのうちに口に出してたらごめんなさい
開校したばかりでも、子どもたちの中から生まれてきたものを一番真ん中に置いて、ずっとずっと探究にこだわってきた。すんごい細い隙間のようなところに糸を通すような感覚で、ストイックにやってきたつもり。
そんなことが形になり、最近では、ブロックアワーと相互に影響を及ぼしあう学びや、プロジェクトの学びが個々の成長をどう生んでいるかも、子どもの言葉、グループリーダーの言葉で飛び出してくるようになった。
プロジェクト協定やプロジェクトコアなども整備されてきて、学びやその再現性が産まれきつつある。
https://ao-labo.com/project-learning-core/
でも本当に大事なのはここからで、もっともっと探究の学びを深めていきたいし、その再現性にはこだわりたい。
いつまでやってもゴールは見えないけれど、ちゃんと公立で取り組んできたことの延長線上を歩いている。
きっとブレていない道なんだと思う。
今日もそんなことを発表してきます。
12/2 オンライン分科会申し込み
今日も読んでいただきありがとうございました。
「あお先生」ってどんな人?過去記事400を超える総合メディアはこちら
ヒミツキチ森学園はどんなところ?
Voicy始めました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?