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規律か自由かの2択から脱する教室のあり方

おはようございます。
人生2回目のハーフマラソンも完敗したヒミツキチ森学園のあおです。
#フルマラソンはまだ夢の夢


さて、今日は「規律か自由かの2択からの脱する教室のあり方」をお届けします。


大事な仲間の大事な話



ある大切な友人との話。

「新しい環境に飛び込み自由に振る舞う子どもたちに困惑している、規律を求めてしまう自分がいるのだけれど、ヒミツキチはどうしているの?」

なるほど、この話、昨年度グループリーダーになったボクの相方も言っていたんだ。

自由に振る舞う子どもたちに、今までの先生像を捨てなくちゃいけない。」

そんな言葉が昨年度、グループリーダーからポロッと出てきて、
「あ、そうなんだな」と思ったことをふと思いだした。


自由すぎて規律がないことに困っている
全国の新しい学校で、そしてオルタナティブスクールで、こういった流れに困惑している例はたくさん聞く。

もう本当によく聞く話だ。


この手のパターンに陥るのは、実は「今までの学校像」にこだわってき
たから、真面目に努力してきたからこそ、生まれてきているものだ
と思う。


「公立の時にやっていたことの反対をやる」
オルタナティブだったり、公立学校の外に飛び出した人が、陥りがちな思考ではある。

「できなかったことをやる」のは確かにエネルギーがある。

でも、過去を否定したところで、「わたし」の中の育ってきた環境は簡単には変えられない。

そこに、齟齬が生まれる。
自分の中で噛み合っていない、「否定しているのだけれど、結局前と同じ行動をとっている」。
つまり、自分の中に強い「揺り戻し」が起こっているのだと思う。


自由に振る舞う子どもたちに、ストレスを感じているならば、それは齟齬や揺り戻しが起こっている可能性が高い。

目の前の子たちは自由だけど、昔と同じようにやりたい自分。
齟齬や揺り戻しに苦しむケースは、最近少なくないのだ。


その仲間の中に、これらのことが起こっているかといえば、完全にそうとはいえない。
でもどこかに「今までの自分」と「新しくこうしたい自分」に挟まれ、苦しむ自分があったのは事実だ。


ヒミツキチはどうしているのか



ヒミツキチ森学園ではどうしているのか。
規律をどうこう考えたことはない。
#0じゃないと思う

うちの学園を見にきた人たちが、こぞっていうのが「雰囲気の良さ」だ。

規律はないながらも、その場に居心地の良さを感じる。


もちろん「居心地の良さ」を簡単につくることはできないのだけれど、一言で言うならば、「相手をどれだけ想えているか」があるのだと思う。

「自分のどまんなかで生きる」
でも「わたし」と同じように、横にいる「あなた」にも大切などまんなかがある。
だから、「わたし」のどまんなかを大事にしたいのであれば、「あなた」のどまんなかを知って理解して、一緒に前に進む必要がある。

自分以外のところにも心を置く。
やらなくちゃいけないんじゃなくて、自分自身を大事にするなら、人の心にも触れる必要がある。

ボクらはそんな大前提に立っている。


そんな心を置ける場所が、

  • ブロックアワー

  • サークル

  • プロジェクトアワー

など、たくさんの場所にベースとしてあること。

それがヒミツキチ森学園の優しさであり、強さなんだと思う。


「心を置くベース」になるテーブルグループとリーダーシップ



ヒミツキチにはテーブルグループという概念がある。

1〜3年生を森クラス、4〜6年生を海クラスとしている。
3学年が混ざる空間では、互いに教え教わる関係性に加え、多様なフォローし合う関係性が育まれている。


そして、もう1つが、2年前から大事にしている「リーダーシップ」という概念だ。

これは、「リーダーシップの旅」をベースにした、大学でも授業を持つ仲間が一緒に作ってくれたものだ。


それを2024年度は少しバージョンアップした。

ヒミツキチが大事にしている力の一つに「人とつながる」があり、リーダーシップはこれを補完している。


ヒミツキチでは、元々の語源から、リーダーシップをこんなふうに定めている。
それを元に、毎月、毎月、自分の「人との関わりにおいて、一歩踏みだす目標」を設定している。




こうやって先ほどの3学年と、このリーダーシップをもとにして、学年ごとのリーダーシップの基準みたいなものを決めてみたのが今年の試みだ。


まずは、自分のことに一歩踏みだす「ラーナー」


次に、フォローする役割を持つ「キーパー」

最後に、全体のことを見て踏み出せる「マスター」

どれも、デンマーク語に由来する3つの名前をつけることで、リーダーシップの3段階を定義した。

1・4年生は「ラーナー」が基準になり、
2・5年生は「キーパー」へ。
3・6年生は「マスター」へ。

一応決まっているが、学年はあくまで基準
こうなってね!ではなく、枠があることで、視野を広げられたらいいよなぁと思う。


こうやって相手を大切にする心を育む「しくみ」があるのがヒミツキチの強さなんじゃないか。
そんなことを最近は考えている。


ヒミツキチ森学園の取り組みについては、毎月グループリーダー同士のVoicyと、オンラインセンセイホイスコーレで配信中です。




今日も読んでいただきありがとうございました。
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