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[ゆるレビュー]3,000円で買った2018年製のジャンクAndroidタブレット。その使い心地は?

 こんにちは。
 冬のコミックマーケットC105の参加申し込みを済ませたので、最近は本格的にデジタルイラストの練習を始めています。商業文庫っぽい同人誌の作成を目指しているのである程度イラストも描けなければな、という思いで12.9インチのiPad Proを購入しました。時間を見つけてはコソコソと練習しています。
 12.9インチという大きさは一般的なタブレットとしては最大級(サムスンには14インチ、他にも30インチ超の常識外れのサイズも一応存在はします)ということで、その大画面を活かして広々とストレスの少ないイラスト作成や画面分割したマルチタスクまで様々な作業をこなせます。
 といはえ、それでもやっぱり12.9インチサイズ程度では、個人的にはまだ窮屈だなと感じてしまうんですよね。イラスト初心者なもので、絵を描くときにはもっぱら画面分割をして片方にはイラストアプリ、もう片方には参考用の画像や電子書籍なんかを表示しながら使っていました。
 コンテンツ消費や文章作成主体の作業ならともかく、イラスト付きテキストを見ながらのお絵描きだと表示される参考画像は小さく、作業スペースも手狭で実作業としての不便さは拭えませんでした。

12.9インチでも絵を描くとなるとちょっと窮屈

 僕は他にメインのパソコンと27インチモニターを持っているのでそれに表示すればいいじゃんとは当然考えましたが、パソコンの電子書籍アプリってスマホやタブレットと違ってまるで最適化されていないものが多く、ハイスペックパソコンを使っていても読み込みには時間がかかってページをめくるのもカクつく有様なんですよね。ストレスが半端ではなかったです。
 なので、もうここは割り切ってある程度の大きさの電子書籍と参考画像、ブラウザ検索がストレスなく動く程度の格安中古Androidタブレットを新たに購入することで物理的に解決することにしました。

 そこで、秋葉原にある中古ショップイオシスで見つけたのが、2018年に富士通から発売されたというarrows Tab F-02Kというモデルです。問い合わせや返品不可のジャンク品として3,000円という超格安で投げ売りされていました。
 2018年のジャンクタブレットということで、今さら詳細なスペックの解説はしませんがゆるっと使用感を紹介していきます。

 まずは基本的スペック。
画面サイズ(解像度):約10.1インチ(2560×1600)
サイズ(幅×高さ×厚さ):約256×173×6.9mm
重量:約441g
防水/防塵:○(IPX5/8)/○(IP6X)
CPU:Snapdragon 660(2.2GHz×4+1.8GHz×4)
RAM容量:4GB
ストレージ容量:32GB
増設用メモリーカードスロット:microSDXC(最大256GB)
OS:Android 7.1(9まで対応)
Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac
NFC:非搭載
FeliCa:非搭載
メインカメラ:約810万画素
サブカメラ:約500万画素
フルセグ/ワンセグ:搭載/搭載
バッテリー容量:6,000mAh
USBポート:USB Type-C(QuickCharge 3.0およびUSB PD対応)

 さて、このタブレットのどこがジャンク要素なのかというと
①画面割れ
②ピンク液晶
です。店頭に並んでいた端末はどれもこれも大なり小なり画面割れしていたので、これでも比較的マシな個体を選りすぐってきました。画面の方は全体的に薄いピンクに染まってしまっています。その外側6mmを程度をかろうじて本来の色彩を保っています。画面割れよりもこっちのピンク液晶の方がかなりキツいです。イラストの色塗りの参考用にははまったく適さないでしょう。
 他にも、写真を載せておきますが全体的にどう扱ったらこんな傷つきかたをするんだと首を傾げてしまうような大きな引っ掻き傷、打痕があり、見た目はかなり痛々しいです。きっとどこかの会社の現場作業でガシガシ酷使されていた個体なのでしょう。
 店員さんに訊いたわけではないですが、この辺りがジャンクであるゆえんであろうと推測します。

ジャンク品らしい傷だらけの背面
フラットでシンプルなデザインは好み
ワンセグ/フルセグ用の外部アンテナの収納は欠けてしまっている
側面も大幅に削れている
1本の大きな亀裂が入っている
問題のピンクの画面焼け
ディスプレイ全体に影響を及ぼしている
写真画像を見るときにも画面焼けのせいで本来の色が損なわれている
白い背景だと画面焼けが目立ちノイズになる
黒い背景に変更すると目立たず快適


 購入時に最も気にかけ、博打だとヒヤヒヤしていたのがバッテリーのもち具合です。
 幸運にも傷だらけの外観に反してバッテリーは劣化はそれほどないようで、明るさ85%での1時間のブラウジング、フルセグ視聴、YouTube視聴、電子書籍表示で10%程度の消費で済んでいました。どんなに基本スペックが優秀でもバッテリーの劣化が激しければタブレットやスマホとしての価値はほとんどないと考えるほど個人的にはバッテリー性能を重視しているので嬉しいです。外へ持ち出しても電池持ちを気にする必要はないでしょう。

 基本的な動作性能のほうですが、SDM660という2018,19年ごろのミドルスペックCPUを積んでいるということで2024年夏の時点でも多少のひっかかりはあれどかなり動作はサクサクで快適でした。スワイプ操作もアプリの起動も動画の表示も電子書籍のページめくりもキビキビと動いてくれます。発売当初は微妙なコスパだったでしょうが、年月が経ち中古になって始めて強烈な輝きを放っている感があります。
 なぜかホーム画面での画面回転と回転に伴うアプリ表示がやたら遅い(回転に2秒アプリ表示にさらに2秒もかかってしまう)ですが、電子書籍アプリや写真アプリ表示時にはそんなこともないので、さほど参考資料用としての使い勝手にはさほど影響はないように思えます。
 この端末でゲームをプレイする予定はないので今回は検証しません。ストレージ容量も32GBしかないので、仮に800番台のCPUを積んでいたとしてもなんにせよゲーム用との運用は厳しいと思います。

 重箱の隅を突くようですが、バッテリー充電時に点灯している赤いランプがやたらと眩しくて煩わしいです。ここはもっと控えめであってほしかったかな……。 

参考資料(イメージ)を置きながらのお絵描き練習
画面分割見やすく作業スペースも広々していてとても快適!


 まとめですが、価格3,000円という破格な値段で基本動作やバッテリー性能がいまだに優秀という点で不満はほとんどないです。致命的なピンク液晶もこの価格の前ではさほど気にならない欠点だと思えます。買って後悔のない、満足のいくガジェットになりました。
 当初購入を検討していたサブタブレットとしてFire HD 10もあったのですが、夏のセール期間は終わり機運を逃してしまっていますし、基本性能にも若干の不安がある上にAndroidアプリも正規の方法では導入できないということで、特にAndloid専用のアプリを使う予定はないのですが腕組んで考え込んでいる状態でした。そんなところで、今回のarrows F-02Kのジャンク品を見つけられたのはラッキーでしたね。
 本来ならWacom製のスタイラスペンも付属していたようなので、そっちのほうもそのうち手に入れて使い心地を試してみたいですね。中古価格を調べてみたら大体5,000円と今回購入したこの端末よりも高価でした(苦笑

最後に、今回購入した店舗を記載しておきますので、秋葉原で買うガジェット選びの参考にどうぞ。

それではまた。

端末購入店舗
イオシスアキバ路地裏ジャンク店
〒101-0021東京都千代田区外神田1-8-4

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