「知らない人んち(仮)」2話案

#テレ東シナリオコンテスト
#知らない人んち

登場人物
ゾンビのおじさん役:濱津さん

○リビング
きいろがリビングに入ると知らない男の人とキャン、ジェミ、アクがピザを食べている

きいろ「おわぁ!人が増えている」
おじさん「どうも」
きいろ「はぁ、あの~あなたは」
おじさん「(キャン、ジェミ、アクを見回し)ゾ、ゾ、ゾンビのお、おじさんです」
キャン「(きいろに察しろと目配せする)」

きいろ、アクが何でも拾ってくるという話を思い出す
アクとゾンビのおじさんが玄関から帰ってくる映像

きいろ「ああ~。ああ、そういうことですね。ああ~」

不穏な空気のまま、もくもくとピザを食べる4人

きいろ「、、、謎深まる」

○和室
"ニゲテ"の紙を探すきいろ

きいろ「あれ~ここにあった"ニゲテ"の紙どこに行ったんだろう。3人の筆跡を確認すれば誰が書いたものか分かるかなと思ったのに」

キャン「な~にしてるの?」
きいろ「キャンさん!いや~その。特に何してるって訳じゃ、なくて」
キャン「(きいろの耳元で)ニゲテ」
きいろ「え!」
驚いた表情のきいろ。伏し目がちにその場を去るキャン

○リビング
きいろが戻るとアクとゾンビのおじさんが談笑している

おじさん「いや~美味しかった。こんなに美味しいピザを食べたのは何年ぶりだろうか」
アク「それは、良かった」
おじさん「久しぶりにアクくんに会えたことだし、さて帰るとするか」
きいろ「!?」
きいろ「ゾンビのおじさん、アクさんとは元々のお知り合いなんですか?」
おじさん「あっ!(しまったという顔)」
アク「いや。さっき拾った」
おじさん「そう、さっき拾われた」
きいろ「ふ~ん。アクさん。本当は心の病気って嘘なんじゃ。何か隠そうとして、、、」

慌てたジェミが大きなうさぎの人形を持って入ってくる

ジェミ「アク!こんな大きなうさぎ拾って。まぁ、この大きさなら睡眠に適しているかもだけど」

おじさん「じゃ、私はこれで」
きいろ「待って」
逃げるように去るおじさんを追うきいろ

○玄関
おじさん玄関を開けようとするも、きいろに止められる
きいろ「ゾンビのおじさん。知っているんですよね?この家の秘密。杖、三輪車、犬のゲージ。住んでいる3人には不釣り合いなものばかり。ここの住人は何を隠そうとしているんですか?」
おじさん「ところで、君は誰?」
きいろ「あ、申し遅れました。人生いつも黄信号ユーチューバーのきいろです」
おじさん「そうか、、、ユーチューバーか。今、ここで私と一緒に外へ出るか」

キャンの"ニゲテ"がフラッシュバックする

きいろ「いいえ。謎が解けるまではここにいます」
おじさん「そっか、じゃヒント」
カメラ止めるなのような"ポン"を披露する
おじさん「今、何年だ?」
きいろ「えっ!唐突になんですか?」
おじさん「今年は何年だと聞いているんだ」
きいろ「2019年ですけど」
おじさん「そうだ、この玄関の外ではな」
きいろ「はぁっ?」

きいろ、カレンダーを思い出す"2018年"となっている

おじさん「ここではあの日から時がな。じゃ、ゾンビのおじさんはこれで」
ゾンビのおじさん玄関を開けて出ていく

○暗室の前の廊下
スマホのカメラに向かって話かけているきいろ

きいろ「さて、ここまで分かったことを整理していきます。まず、アクの心の病気はカモフラージュではないか。杖、三輪車、犬のゲージがここにある理由を隠すために嘘をついた可能性が高い。そして、キャンさんからニゲテの言葉。あくまで仮定ですが、キャンさんも元々はYouTuberでこの家族の秘密を探ろうとしていたら、ある事実を知り口外せぬようあの2人に監禁されたのではないか。あと、時が2018年で止まっているということ。この家の中だけ本当に時間が止まっているのか、それとも彼らの中の時間が止まっているのか。それにしても、この家の間取り、記憶にあるような、、、」

内側から、ひっかき傷が聞こえる
きいろ「!?」
ドアノブに手をかけるきいろ
簡単にドアが開く。
きいろ「しっつれいしま~す」
室内に驚く、きいろ
きいろ「なにこれ、、、」(終)

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濱津さんが"拾われる"というのが面白いかなと思いました。まだコメディ路線残しつつ、話は伏せん回収しつつ手探りな感じです。
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