自分メモ:シェアリングエコノミーは共働き子育て世代を救うか?
シェアリングエコノミー
★本日のキーワード
再生産労働、ギクエコノミー、シェアリングエコノミー
「雇用」されていない働き方
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パネリストの事業とトレンド
▼和田さん タスカジ
https://taskaji.jp
シェアリングエコノミー型ビジネス CtoC
2014年 5年目
シェアリングエコノミーのよさはリーズナブルであること。
サービス品質を一定にするコントロール費が不要であり、CtoCが安くなる。
ユーザー 5万5千人ほど
タスカジさん2千人ほど
供給者(タスカジさん)不足
▼曽根さん ランサーズ
https://www.lancers.jp
副業・フリーランスのクラウドソーシング
からフリーランスのプラットホームへ
BtoC
ユーザー100万人
#採用を辞めよう
https://www.lancers.co.jp/saiyo_yameyo/
政府や個人の複業と
企業側の雇用の先入観を壊す
▼川上さん ビースタイル
https://www.bstylegroup.co.jp
主婦の雇用創出
2002年 18年目
17年前は理解が得られなかったが今は状況が変わった。
17年前は主婦にパートタイム、事務の仕事を。
今は
・細分化
・ボーダレス化
が同時に起きている。
・細分化は、主婦の労働ニーズ、スキルの細分化
・ボーダレス化は、多様な働き方を求めているのは主婦に限らず、男性女性正規非正規問わず。
・ご近所ワーク:徒歩5分で30分で稼げる
・スマートキャリア
・主婦job エグゼクティブ→複業したい男性もいる←ボーダレス
▼モデレータ 中野さん
ギグワーカー、単発で仕事を受ける流れの世界的な情勢として、例えばイギリス、アメリカでは低価格競争使い捨てが起きている。
経済産業省研究会で働き手の保護の話もあがるが、雇用されていない人への社会保障は制度設計自体が追いついていない現状。
Q1.低価格競争に陥らないために、フリーランスで稼げるカタチとしてプラットフォーマーはどう下支えしているのか?
▼和田さん タスカジ
タスカジでの打ち手としては
1.設定価格下限(1500円)を設定する。
2.働き手がプライシングできず低く設定しがちなところをプラットフォーマーが押し上げる施策を打つ。
→レビューが積み上がると価格を設定できる仕組み。
3.プラットフォーマーはタスカジさんをプロモーションする立場。タスカジさんを見える化する。
レビューが機能するか、が難しい。
信頼のシステムの作り方が課題。
▼曽根さん ランサーズ
・信頼を見える化する
・依頼の適正化
顔が見えない群衆ではなく、実名としていく。
自分の価格の交渉が日本人は下手な方が少なくない。
スキルパッケージでいくらか? を定義している。
このレビューは参考になるか?
依頼のスコア化も大切。
メタ評価の価値。
DiDiであれば、スマホを忘れた時に届けるか?のウェイトが高い。ウェイトが高く効いてくるレビュー、信頼の軸が大切。
原稿料ベースでいい
いくら?
交渉に不慣れ
プラットフォーマーが提示してくれる
▼川上さん ビースタイル
扶養手当は個人の力でなんともならない。
スマートキャリアでは、例えば元人事部長に雇用ルール作ってもらう、というような仕事を扱っている。過去、テンポラリーワークと言われたような仕事ではなく、ホワイトカラー的。
主婦job総研25000人にアンケートをとったとき、扶養外すには1500円が境になるという結果が出たことがあり、タスカジさんの最低価格設定と近しい感覚がある。
Q2.シェアリングエコノミーについて社会で解決していきたいことはどんなことか?
▼和田さん タスカジ
タスカジさんにとってのメリットは
・管理費がかからない。
・時間も自由。
・取引相手と対等。
裏返すと
・有事に守ってももらえない。
・自律、自立心が必要。ないとサバイブできない。
自由を望んでいるけれど、ある程度束縛されたい人がいる。というか、人の多くはそういうもの。
その前提に立ったとき、フリーランスに対する
Bestなサポートは?
それをするのは国? プラットフォーマー? 依頼者?
ということを模索している。
例えば、経営側としては
タスカジさんを囲い込みたくなる側面はある。
しかし、囲い込んでいいのか?
そうしてしまったらプラットフォーマーとしての存在意義は? とも思う。
吉本の騒動をみても、
ファミリー、囲い込みの構造の課題はある。
▼曽根さん ランサーズ
自由と責任の両輪がある。
2017年に経済産業省の若手プロジェクトが作成した
不安な個人、立ちすくむ国家
https://www.meti.go.jp/committee/summary/eic0009/pdf/020_02_00.pdf
が話題になったのも
権威に立ち戻るのか、自由なのか、
というところではなかろうか。
自由な個人には成長の機会:働き方ラボ
会社企業にはフリーランスベーシック:保証を提供するプラットフォーマーと組む、直接はやらない、仕組みをつくる
フリーランスの人にコミュニティマネージャーになってもらう流れ
▼川上さん ビースタイル
日雇い派遣原則禁止から7年。あれで幸せになった話が聞こえてこない。はたらくにいろんな形があっていいはず。
雇用によっていたものを変えていく。
フリーに選べるようにしてほしい。
そもそも、仕事が世の中にあふれていかないといけない。
民間企業も世の中にあふれさせる仕事を一緒に作っていけたらいい。それこそ他の会社の仕事を紹介していくくらいになっていくように。
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質疑:複業をしたいというニーズに対して企業内でできるのでは? となるケースでの交渉方法は?
・そもそもまだまだ複業のよさは認知されていない。
・事実として優秀な人ほど複業がコケる図はある。それは優秀な人ほど複業で挑戦するから。
・複業okでないと優秀な人たちがぬけちゃうよ。実際に複業して活躍している事例が有効では?
・仕事のパフォーマンスを下げないことは大前提。双方向のメリットが大事。
・複業したい人も、一本に絞りたい人もどっちもいていい。選べ、行き来できることが大切。
質疑:キャリアの中断や、企業にいくと女性は働きたがらないと言われてしまうことに対してどう考えているか?
・例えばタスカジさんの場合、素晴らしいハウスキーパーさんになることが一生の目的か?という問いがある。タスカジさんとしてスキル向上はもちろん、ゼミをつくる、先生になる、書籍の出版をするなど、いろんなキャリアのパターンの作り方を応援できるプラットフォーマーとして試行中。
・タスカジさんの地位向上はすなわち、家事代行の利用者側のハードルを下げることにもつながる。つまり利用者がプロフェッショナルをリスペクトして依頼する構造。
・キャリア圏、本人がしたいものの話がある。希望は2層構造になっている。
どんな働き方したい? と聞くと
短時間の非正規社員
短時間の正社員
と答える人たちに
もし100%仕事に時間を使えるとしたら?
と問うと、フルタイム正社員としてはたらきたい、という答えが返ってくる。
・日本企業では人事がキャリアを作ってきたが、これからは自分で自分のキャリアをつくる時代。責任も伴う。経産省もキャリア支援ではなくキャリア形成と言っている。
・海外では転職が当たり前、モラトリアムも経る。Job制。対して日本は一社で何十年、転職よくない概念。経歴を汚したくない傾向がまだある。これが変わっていく兆しはある。
質疑:フリーランスが発注者を選ぶ仕組みつくり、信頼される発注者をつくるには?
・メタ情報が大事。まず依頼相場を提示する。依頼のリテラシーがある。
・仕事の切り出し方は大切。発注側のリテラシーは時間がかかる。
・報復評価が怖い側面はあり、少しずつ機能していく期待もある。
・日本らしい信頼の仕組みができることへの期待。