【ライブレポ】LinkAgeライブレポート
ARF主催で2024年3月20日に新宿Freakで行われたLinkAge。このライブは高校生と大学生との交流をターゲットとして開催されたライブでした。
ご来場いただいた方、本当にありがとうございました〜!!
青学のアーティストだけでなく、当時高校生で構成されたバンドも2バンド出演していただくという画期的なイベントになりました。
このライブレポートはLinkAgeのプロジェクトリーダーを務めさせていただいたARF委員が書かせていただきます。一日の様子を簡単にまとめたので、ぜひ最後まで読んでいってください!!
1.tojima hayato
トッパーとしてこのLinkAgeを盛り上げてくれたのは、tojima hayatoさん。セットリストは以下の通りです!
アコースティックギターの爽やかなサウンドのイントロから始まった最初の曲、『気分』。伸びのある声で一気に観客を、海辺の街のような暖かい世界観に連れ込みます。儚い声が特徴であるカネコアヤノさんの楽曲を力強く歌う姿がとても魅力的でした。
2曲目は『栄えた街の』、どこかカントリーを感じさせるこの曲は聴いているととても気持ち良い。tojima hayatoさんが歌う美しい旋律のサビが、曲が終わってもなかなか頭から離れません。
MCを挟んで次に披露されたのはtojima hayatoさんのオリジナル曲の『グランブルー』。前2曲に比べ、よりオーディエンスに語りかけような優しい歌い方です。このライブで初めてこの曲聴きましたが、頭にスッと入ってくる歌詞でした。踠きながらも、確かに"足跡"をつけながら今を生きる人を励ます優しい応援歌です。
残りの3曲は『はやまさ』という、tojima hayatoさんと弟さんでやっている兄弟フォークデュオの曲です。下に『はやまさ』のSNSのリンクを貼っているので是非ご覧ください!ゆったりとした動画ばかりで引き込まれること間違いなしです。
5番目の曲、『ピエロ』は誰もが持つだろう笑顔の裏に持っている闇の部分を歌った曲です。普段は隠しているけれど弱い自分を誰かに理解してほしい。『強くありたいという その弱さにおどけたふりをして踊る僕に 誰か気づいてくれないか』という歌詞にとても共感しました。
最後に高校生の多いこのライブで、高校生の放課後をイメージして作られた『メモ書き』が披露されました。
tojima hayatoさんの歌とギターが生み出すエモーショナルな響きがとても美しく、演奏中ずっと見入ってしまいました。
また生で演奏が見たい!!と感じたアーティストです!
2.Rhye
次に登場したのはRhye。こちらはなんと当時高校1年生と2年生のメンバーで構成されたバンドです!彼らが披露したのは驚いたことにイギリス出身の超人気ロックバンド、クイーンの曲のメドレーです!!
初めに披露されたのは「自由奔放な狂詩曲」という意味の『Bohemian Rhapsody』。まず目を引いたのはキーボードを弾きながら、力強くもどこか繊細な声で歌うボーカル。そもそも楽器を弾きながら英語で何曲も歌うのって本当にすごいですよね…。この曲には歌詞に深いストーリーが込められていますが、歌は勿論、楽器の音色も曲の気色をうまく表現していました。
そして『Bohemian Rhapsody』の最後の美しいフレーズのギターソロからドラムのリズムが変化しガラッとクールな雰囲気に。そして始まった曲は誰もが知っている『We Will Rock You』。聞いていると野心を鼓舞してくれる素晴らしい曲です。リズムに合わせて手拍子がされて、パワフルなボーカルの声が轟きます。サビでは観客も共に声を出し、会場の空気感を1つにしました。
3曲目はベースの音が映える『Under Pressure』。低音が心地良い。そしてサビに向かうBメロのドラムの盛り上がりにとても心が踊ります。この曲には明るい曲調の裏に現代を風刺している歌詞がとても印象強いです。そしてサビが終わって少し音が落ち着いた後に、曲が変わったとは気づかないほど自然に最後の曲、『Spread Your Wings』が始まります。のどかな旋律で新たな挑戦を後押ししてくれる楽曲。フィナーレを飾る曲として最高の曲でした!!
どの曲もメンバーが楽しそうに弾く姿が見ていて楽しかったです。5分ほどの短い演奏でしたが観客にクイーンの楽曲の魅力、そして高校生とは全く思えないオーラで圧倒させました!!可能に満ち溢れた高校生たち。これからも頑張って欲しいです!
3.w.o.d.
3番目に登場し、一気にハードロックの風を吹かせたのはw.o.d.のコピーバンド。
ボーカルの短い挨拶の後に重圧感のある低音から始まったのは『イカロス』です。イントロのベースの弾き方がとにかくカッコ良い。『制限速度無視の スピードで 行け ホラ 果てるまで』、w.o.d.は無骨で焦燥感のある音楽と真っ直ぐとした歌詞が魅力的ですよね。「まだまだいくぞ」、ボーカルの掛け声が会場を飲み込みます。
ドラムの音とともにMCが続きそのまま次の曲『楽園』がスタート。『痛む手で火を灯すしかない 金輪際 生きるしかない 選べイエスオアノー』、彼らが作り出す独自の空間に痺れる。それぞれが自分の弾き方で掻き鳴らすので演奏に表情が感じられてとても面白かったです。そして5曲目はスピード感ある『丸い真理を蹴り上げて、マリー。』、間奏のヒートアップするドラムに合わせたギターとベースの共鳴が眩しい。
この3人の演奏の魅力はハイレベルなグランジサウンドも勿論ありますが、楽しみながら全力で弾く姿もその魅力の一つではないでしょうか。時折3人で顔を見合わせる姿がサイコーに格好良かったです。
最後の曲は『1994』。今までの重圧感溢れた曲から一変して爽やかなサウンドに。この曲は筆者も大好きな曲です。『スローモーションでゆらいでいる うだるような 夏の温度で あなたがくれたアイスのように 平成は空にとけた』。酒を飲める年になっても訳も分からぬただがむしゃらに走った子どものときを忘れることはない、懐かしさのなかにどこか新しさを感じさせる曲です!サビでは観客も共に歌い、唯一無二のアツい空間が生み出されていました。
こちらのバンドは青学のAoyama Music Society Rock、通称AMS rock出身のメンバーで構成されています。ギターボーカルとベースの方々はこの前の3月に青学を卒業されました、本当におめでとうございます!!!メンバーの皆さんのこれからの音楽活動にも期待しています!
4.The Bee's Knees
4番目に登場したのは当時法政高校の3年生で構成されたThe Bee’s Knees。さまざまな大会で賞をとっている凄いバンドなんです!
力強いボーカルの声と共に、瞬く間に不思議な雰囲気が漂います。そして始まった最初の曲『Darling』。まず彼らの演奏を聞いて誰もが感じるであろうことは、生演奏とは思えないほどの完成度の高さ。どのパートも全く乱れのなく、彼らの音楽が会場内に鳴り響きます。あととにかくギターボーカルの風格が凄い。自身のオーラを纏いながら堂々と歌う姿から誰も目が離せません。
この曲はサビ『Darling Darling Darling!』というキャッチーな歌詞が印象的。そして場面場面で細かく音を変化させるリードギターが曲を彩ます!そのまま次の曲『チョコレートファッジの憂鬱』と続きます。
3曲目は『神様の采配』。この曲を聴いて最初に感じたのはドラムの安定感の凄さ。ドラムってそんな綺麗な音出せるの?と驚きました。そのリズミカルなドラムに合わせて鳴り響く穏やかなコード。彼らは、耳にしたものを一気にオーラに巻き込む力を持っています!あと曲名どれもお洒落で可愛い。
明るい賑やかなドラムの音と共に始まったのは最後の曲、The Bee’s Kneesの代表曲と言える『ダーウィンに告ぐ』。こちらの曲はThe Bee's KneesのYouTubeにMVが載っているのでぜひご覧ください!ただただ良曲です。『ダーウィン あたしは進化したいのよ ダーリンあなたはどうしたいの? ダーウィンあたしは行くべき明日を探し続けている』というサビが頭に残ること間違いナシです!!MVはレコーディング様子が映像となっており、時折高校生らしさのあるシーンのギャップが面白いです。
『あたしはあたしだから みんななんて言葉で 寄り道させないで 行きたい場所があるのよ』。周りに流されず明日を探し続ける人への応援歌です。間奏のギターソロがとても格好良かった…!!
The Bee's Kneesにしかできない音楽で、聴いている人をフレッシュな気持ちにさせてくれるハートフルなバンドです。是非SNSをチェックしてみてください!!メンバーの皆さんの活躍期待しています!
5.quimaglet-きまぐれ-
このライブのトリを飾ったのはquimaglet-きまぐれ-。
滑らかなキーボードのイントロから始まったのはオリジナル曲『入水』。ボーカルの大人っぽいけれどどこか甘い声が観客を不思議な空間に引き込みます。5人が生み出すミステリアスでお洒落なメロディーがとても美しい!モダンな曲調に合わせて歌われる、心情を水面に例えた歌詞が映えます。
MCを挟んで始まったのは東京事変の『秘密』。焦燥感あるドラムから始まり最大に盛り上がるサビ。『ここへ来て、さあ早く 夜に食べられちゃ 勿体無い 誰も知らないうちに 今だけの素肌 引っ掻いてみて』、このサビのベースラインが気持ち良い。全ての楽器が生み出す調和がとても麗しかったです!Cメロの優艶なボーカルの声からのギターソロの入りがとても綺麗で見惚れてしまいました。
次に始まったのは『御祭り騒ぎ』。ボーカルはメガホンを手にします。ワウの効いたギターとキーボード、そしてホイッスルの作り出す前奏はしなやかでとても繊細。メガホンを通した歌は先ほどまでとはまた違った空気感を生み出します。その後に披露された『今夜はから騒ぎ』ではギターによるコーラスも入り更に艶めいた雰囲気に。
最後の曲は『丸の内サディスティック』、椎名林檎の代表曲です。この曲はバンドによって様々なアレンジがされていますが、quimagletの奏でる『丸の内サディスティック』はまるでジャズのよう。Cメロに入る前の間奏の流暢なベースソロがとても格好良かったです。とにかくミステリアスでお洒落、この言葉に尽きます。
アーティスティックな演奏で最後にLinkAgeを彩ってくれました!!こちらのバンドは青学の青山学院大学理工軽音楽研究会アミューズ、別名サウンドプロジェクトの当時2年生のメンバーで構成されています。これからの活躍も楽しみですね!!
6.おわりに
簡単なまとめではありましたがこのレポートで1日の様子をわかってもらえたのではないでしょうか。
最後に、当ライブのPJリーダーの言葉としては率直に無事このライブを開催できたことが本当に嬉しいです。素晴らしい5バンドの出演ありがとうございました!!おかげさまで最高のライブになりました。
そしてライブ開催のために共に懸命に動いてくれたARFの仲間や、会場関係者の方々にも心から感謝申し上げます。この経験が少しでも多く他のARFの企画や次回以降のLinkAgeに繋がるよう、私個人としてもこれからも努力する所存です。
最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。そしてこれからもLinkAge、そしてARFの活動の応援よろしくお願いします!!!!