推論、推理、推定、予測、推測、推察、推量の違い
はじめに
これまであまり意識して使い分けていなかった言葉(推論、推理、推定、予測、推測、推察、推量)の違いを整理しました。このnoteを読むことで、たとえ名探偵コナンを見た翌日でも、これらの言葉を正確に使い分けることができるようになるでしょう。
意味と使い分け
推論
意味:根拠や証拠があり、論理的に結論を導くこと。帰納的推論と演繹的推論の2つがある。
帰納的推論:特定の事例→法則や原理(ボトムアップ的)
演繹的推論:法則や原理→特定の事例(トップダウン的)
根拠:あり
例:「彼は今日は風邪を引いたのだろう」というのは、彼がくしゃみをしたり鼻をかんだりしていたことから推論したものである。
推理
意味:個別的な事実や現象を導き出すこと。ミステリーや謎解き的な場面で使う。何か問題が起きたときに込み入った謎解きが必要な場合に使うかもしれない。
根拠:あり
例:「彼は今日は風邪を引いたから、明日も休むだろう」というのは、彼の状態と習慣から推理したものである。
推定
意味:数値や確率を導き出すこと。数値や確率を考える時に使う。
根拠:あり
例:「彼は今日は38度の熱があるだろう」というのは、彼の体温計を見て推定したものである。
予測
意味:将来の事象や状況を導き出すこと
根拠:あり
例:「彼は今週中に回復するだろう」というのは、彼の回復速度や医師の診断から予測したものである。
推測
意味:様々な事柄を導き出すこと
根拠:少し
例:「彼は今日は何かあったのだろう」というのは、彼の様子から推測したものである。
推察
意味:人の気持ちや考えを導き出すこと。対象がモノや事象ではなく人の心の場合はこれを使うのが最適。
根拠:少し
例:「彼は今日は元気がなさそうだ」というのは、彼の言動や態度から推察したものである。
推量
意味:根拠がなくても導き出すこと。推論よりも不確かな情報や直感的をもとに判断するときに使う。
根拠:ない
例:「彼は今日は風邪を引いたのだろう」というのは、彼が休んだことから推量したものである。
参考
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