老化は病気❔❕🌟❓❣🌟
2023年06月24日 初回記録
私達が生まれた時から今の今まで信じてきた事、どこか、や、誰か、から教えられた情報、覚えた情報、当たり前としてきた知識、智恵が、今後、新しい時代では、通用しないものとなることを、もうだいぶ多くの方が知っているのではないかと思います。
それらを説明できなくても、知っているだけでいいのです。なぜなら、義務教育で習ってないからです。(と、私は思います。)
でも、これから教育を受けていく子供たちは、徐々に教科書の中身が変わっていくのでしょうから、これはまず大人が知らないと始まらないことなので、信じられなくても、とりあえずでも、点でも知っておくという事は、後後、点が繋がって線になるので、役立つ事と思います。
さて、前回、年齢の違うネズミの血液を、別の年齢の違うネズミに投与するとどうなるのか、という実験と、その結果の記事を共有させて頂いた所で、その続き(後半)に今回の記事を追記しました。
今回は、その追記した分だけ、改めて載せておくことにしましたので、
前回の一部と同じ情報で、ほぼ同じ内容です。
👇若返りと言えば、最近のニュース。👇
日本のニュースでも「老化治療」ときた。すごい前兆
news.yahoo.co.jp
じつは「老化」は「治療」できるかもしれない…ついに明かされた「老化を制御する仕組み」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
午前7:40 · 2023年6月21日
ついに老化治療関連の薬が出るところまで来ているんだとか。レイカーツワイルの予測は当たるか。 じつは「老化」は「治療」できるかもしれない…ついに明かされた「老化を制御する仕組み」(現代ビジネス) #Yahooニュース
news.yahoo.co.jp
午後1:46 · 2023年6月21日
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じつは「老化」は「治療」できるかもしれない…ついに明かされた「老化を制御する仕組み」
6/21(水) 7:19配信
ヤフー記事は、一定期間が過ぎると削除されることがあるので、転載させて頂きます。
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老化は病気であり、治療できる」と、老化研究の第一人者デビッド・A・シンクレア教授は、その著書で世界的なベストセラー『LIFE SPAN』で語りました。では老化という病気を治療するためにはどうすればよいのか。何よりも必要なのが老化のメカニズム解明です。 この研究に2013年からシンクレア教授のラボで取り組んできたのが、現在は慶應義塾大学医学部整形外科学教室で特任講師を務める早野元詞氏です。早野氏が10年をかけてまとめた研究成果が、2013年1月に生命科学分野で世界のトップジャーナル『Cell』に掲載されました。その早野氏に一連の研究のプロセスと概要をまとめてもらいました。 慶應義塾大学医学部整形外科学教室 特任講師:早野元詞
エイジングは遺伝子変異なのか、それとも別の要因なのか
2013年5月に、私はシンクレア教授(米・ハーバード大学医学大学院)の研究室に採用されました。ちょうどそのとき、老化のモデルマウス「ICEマウス」を使う新しい研究が立ち上がろうとしていました。ICEマウスとは、デビッド教授らが開発した人工的に老化のスイッチを入れたマウスです。ICEマウスでは老化のスイッチを入れるために、遺伝子の特定箇所のDNAにダメージを与えています。ただしダメージといってもごく短期的に加えるだけで、遺伝子に変異を起こさないよう注意して行います*。 この操作によりマウスは確かに老化しました。けれども、どのようなプロセスを経て老化しているのかが不明だったのです。だから、そのプロセスを調べるのが、新しい研究のテーマです。このICEマウスのように遺伝子そのものが変異するのではなく、遺伝子の発現の仕方が変化して起こる現象を「エピゲノム」と呼びます。 遺伝子発現が変わるとはどういうことか。仮にDNA全体、つまりゲノムを1冊の分厚い料理本だと考えてみてください。この本にはざっと32億ぐらいの文字(=DNA)によって、約2万2000もの料理のレシピ(=特定のタンパク質の作り方)が書き込まれています。 ただし、この本にはとてもやっかいな点があります。仮にフレンチのコース料理を作りたいとしても、そのレシピが一まとまりに記されているわけではないのです。コース料理をつくるためには、あちこちのページに分散して書かれているレシピを参照しなければなりません。 そのための目印として、何種類もの付箋紙が貼り付けられています。だからフレンチのコース(=特定のタンパク質)をつくるときは、付箋紙を目印にすればよいのです。ところが付箋紙がはがれてしまったり、何かの拍子に本来とは別のページに付けられてしまうと、思っていたのとは異なる料理ができてしまいます。この付箋紙がエピゲノムです。 本当ならフレンチのコースを提供しようとしているのに、不完全な料理になってしまう。けれども、レシピ本の文章そのものが書き換えられたわけではない。あるいはコース料理なのに最初にデザートが出てきて、その後にサラダが続くなど料理を出すタイミングがおかしくなってしまうこともあります。このようなエピゲノム/付箋紙の変化が老化の原因ではないのか。 DNAそのものに損傷が起こってしまうと、つまりレシピ本の例えで説明するなら、ページがばらばらになったり、中身が書き換えられると、食べられないものができてしまう。こうした症状が、遺伝子変異の結果起こる、特定のがんやアルツハイマー病などです。 このような疾患と老化は根本的に違うのではないか。食事や運動による影響、紫外線によるストレスなどによって付箋紙の位置が変わってしまい、本来のレシピ通りにいかなくなっているだけ。これが老化ではないのか。具体的には視力や脳機能など本来果たすべき機能が、徐々に失われていく状態です。 だとすれば希望が持てます。なぜならレシピ本つまりDNAそのものは元通りで、付箋紙の位置がおかしくなっているだけなら、その位置を元に戻せば、また本来のレシピ通りの料理を作れる、つまり老化を制御できるはずです。 だからまずエイジングが遺伝子の変異に起こっているのかどうかを確かめ、もし遺伝子変異ではないとすればどのような仕組みが働いているのかを調べる。これが研究テーマとなりました。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/9e47ac00bc83260495381f016d7566cac45d7d3a?page=2
突き止めた、老化を制御する仕組み
多くの議論が交わされ、証明に時間がかかった photo by gettyimages
アメリカに来る前に私は、東京大学/東京都医学総合研究所の研究室(正井久雄 博士)にいました。ここで分裂酵母を使ってDNA複製の仕組みを遺伝学や分子生物学を用いて解析していたので、エピゲノムを調べるのが得意だったのです。だから来てすぐに大役を任されたのでしょう。 ただ、この研究が一筋縄でいかないのは、最初から分かっていました。そもそもCellやNatureクラスに論文を出すには、平均で6~7年ぐらいかかります。しかも今回の研究のコンセプトについては、これまでにも多くの議論が交わされ、革新的な内容だったために証明に時間がかかりました。 ポイントは、エピゲノムの観点からエイジングと病気の違いを含めて説明する点にあり、これが難題だったのです。例えばカロリー制限をしたら寿命が伸びる事例は、論文も多く発表されています。この場合は、寿命が伸びたのだから、老化を制御したといいきれます。ところが寿命が短くなった場合、それが何らかの病気なのか、それとも老化なのかを簡単には区別できません。 だから老化のスイッチを入れたICEマウスを使う。自然に老化していくマウスと、人工的に老化させたICEマウスをきめ細かく比較する必要があります。 具体的には目などの感覚器官をはじめとして、脳や各臓器、筋肉や骨など50ぐらいの器官を対象として老化現象を調べていく。当然、自分たちのラボだけでできるわけもなく、各パーツの専門家にお願いして共同研究を進めていきました。 最終的に論文に名前が出たのは60人くらいですが、トータルで100人ほどの研究者に声をかけ、実際に研究に加わってもらいました。
「仕組みがわかったのなら、若返らせてみせろ」
DNA損傷のエピゲノムとしての記憶とアイデンティティ喪失による老化制御
ようやくデータが一通り出揃ったのは2017年、それから私は日本に戻り2年ほどかけて論文を完成させます。この間にシンクレア教授の研究室での同僚であり、今回の論文の共同第一著者であるヤン博士も同時期に、自分の論文をまとめていました。私たち2人の論文はいわゆる“back-to-back”、すなわちお互いの論文が相手の論文を相補しあう内容となっています。 これらをCellに投稿したところ、レビュアー4人の内3人からはOKが出ました。ところが最後の1人が「論文の内容が正しいのなら、老化したマウスを若返らせてみせろ」といってきたのです。 ちょうどそのとき、シンクレア教授の研究室では、別の若返りプロジェクトが同時進行していました。同じラボメンバーでPh.Dコースの学生だったリュー博士が任されていた研究です **。 マウスの視神経細胞を若齢期の状態に再プログラム化し、視機能を保護、改善させる。細胞を若返らせるために使うのは、ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授が発見した遺伝子群、いわゆる山中因子です。これらの遺伝子を発現させて、細胞を若返らせて視力を回復させます。山中因子の発現による若返り研究については、既に2016年に老齢マウスの臓器改善に成功した事例が報告されています***。 これはRejuvenation/若返りとして着目されている現象で、リュー博士たちの研究も同様の成果を出しています。当然、レビュアーもこの研究成果を知っていたから、私たちの論文でもエピゲノムの変化により老化が起きているのであれば、エピゲノムを変えて実際に若返らせてみろよ、というわけです。 そう言われては、やるしかありません。結果はうまくいきましたが、「若返った」とまでいうのは正確な表現ではなく、身体的機能が若返ったかどうかについては、まだテストしている段階です。 ただし老化したマウスに見られるエピゲノムについては、明らかな改善傾向が見られました。私たちの研究成果は今後、エピゲノム解析を通じた老化の早期診断や、老化に伴う身体機能を改善する治療法の開発につながると期待できます。 山中因子とは具体的には、Oct4、Sox2、Klf4、c-Mycの4つの遺伝子のことです。細胞の若返りにはこの4因子をそのまま使うケースが多いのですが、私たちは4因子の一つ、c-Mycをあえて抜いています。その理由は2つあります。 まずc-Mycを使わなければ長寿化することが知られている上に、もう一点重要なのが、c-Mycはがんを誘発するとも考えているからです。c-Mycを除く山中3因子を導入してマウスの寿命延伸に成功した事例については、ほかにも2023年にノア・ダビドション博士らが行った研究報告があります****。 ただしヒトでも、c-Mycを抜いたOct4、Sox2、Klf4の3因子で老化を制御できるかどうかについては、まだまだ多くの課題があると思います。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/9e47ac00bc83260495381f016d7566cac45d7d3a?page=3
開かれつつある、老化治療の可能性
老化は病気であり、治療できる photo by gettyimages
今回の研究により、エピゲノムについての理解が深まり、老化を制御するための手ががりを得られました。 例えば日焼けしたり暴飲暴食などによりストレスを与えると、エピゲノムが変化する、つまりレシピ本の付箋紙がはがれたりします。その結果として、老化が加速する。自分の体は今どういう状態にあるのか。エピゲノムがわかれば、暦年齢ではなく身体年齢がわかります。その上で食事や運動を適切に行い、将来的に薬なども活用していけば、健康寿命を制御できるようになるはずです。 実際に私たちは、ICEマウスの研究結果から高齢者に特有の筋肉量が減っていく老化現象「サルコペニア」改善の可能性を持つ化合物を既に見つけています。 これを使ってマウスレベルでは、筋力向上と聴力や骨粗鬆症などに明らかな改善効果が出ています。この化合物に関しては特許も出願済みで、最終的には薬だけでなく、サプリメントとしても展開していくつもりです。そのためのスタートアップ起業を2023年の後半ぐらいを目標に進めています。 スタートアップ立ち上げに伴って特許申請を行い、外部企業や投資家とも連携して老化制御創薬を進めていく予定です。「老化は病気であり、治療できる」、このシンクレア教授の言葉を何としても実現したい。10年後には世界を変える、そんな覚悟で研究と事業に取り組んでいきます。
早野 元詞(慶應義塾大学医学部特任講師)
お読みくださり、ありがとうございます♪
AOR@白玉城より。