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めだか飼育始めませんか

今回は、一めだか流の屋外飼育方法を書かせていただきます。また、必要な物や便利だった物をのリストを載せてます。最初に断っておきますが、そんなに特殊なことはしてません。むしろ、あまり手をかけていない方だと思います。ただ、こんな私のやり方でもめだかを販売できているので、まだめだかを飼ったことがない方や飼おうかなと思っている方に読んでいただけますと幸いです。


めだかを飼うために用意するもの

以下に書いているものは必ず必要なものもあれば、あったらいいものやなくてもいいものなどです。最後に最低限これだけあればめだか飼育が始めれる一覧も書かせてもらいましたので、低予算でめだか飼育を始めたい方は、ぜひ参考になさってください。

めだかを入れる容器

バケツ
100円均一で売っているもので充分です。だいたい10リットルくらい入る物を選んでください。

NVボックス13
ホームセンターなどで売っています。価格は300円から400くらいで、10リットル以上入ります。最近は猛暑のため、水深の低いNVでは水温が上がりすぎるので、遮光などの高水温対策が必須になります。

タライ
こちらもホームセンターなどで購入できます。60L入るもので価格は1500円ほどです。色もブルー、グレー、モスグリーンがあり、ブルーがおすすめです。

睡蓮鉢
私は使ったことはないのですが、見た目がよく、庭に置いても景観を損ねません。陶器のものとプラスチックのものがあります。

以上がめだかを入れる容器の候補ですが、まずはバケツをおすすめします。持ち運びも便利ですし、その他の容器よりも安価です。他の容器は、めだか飼育に慣れて、品種やめだかの数が増えてから、検討してもらったら良いかと思います。
1匹に対して1から1.5リットルの水が必要とよく言われますが、余裕を持って水量を確保すると水が汚れにくいので、1匹に対して2リットルくらいで飼育しています。

めだかの餌

粉餌
用途別にかなりの種類があるので、どれにしたら良いか迷われると思いますが、普通に飼育するだけなら100均の餌で充分です。私が知る限りですが、めだかの餌の用途は以下の通りです。

針子用:まだ小さい針子用の餌で、粒が小さいのが特徴です。通常のめだかの餌をすり潰すことでも、代用は可能です。

幼魚用:針子に比べればかなり大きくはなっていますが、餌の粒が大きいと食べれないこともあるので、針子用よりは大きく、成魚よりは小さな粒が特徴です。大体1.5cmくらいからは、幼魚用に切り替えます。針子の餌を上げ続けるよりは、こちらに切り替えた方が成長が早い気がします。

繁殖用:高タンパクな餌で、産卵数が明らかに増えます。ただ、通常の餌より水が汚れやすく、気温の高い時期は油膜が張りやすいことが、デメリットです。

色揚げ用:楊貴妃めだかなど、朱赤めだかの赤を濃くするための成分が、最適量配合されている餌です。

越冬明け、越冬前用:低タンパクなのが特徴で、消化不良を起こしやすい気温の低い時期用の消化の良い餌です。サイクルとしては、春先は低タンパクな餌から与え始めて、気温が安定してきたら、高タンパクな餌に切り替え、産卵を促し、また、秋になり気温が下がってきたら、低タンパクな餌に戻します。

生き餌
粉餌とは別に、ミジンコやゾウリムシなどの生き餌があります。粉餌と違い、食べ残しても水が汚れにくい特徴があります。また、比較的簡単に増やすことができます。

ミジンコ
タマミジンコやオオミジンコなどがありますが、オオミジンコをおすすめします。タマミジンコは爆発的に増えるのですが、維持するのが難しいです。それに比べ、オオミジンコは寿命も長く、タマミジンコより維持するのが簡単です。針子の容器にオオミジンコを投入しておくと親のオオミジンコは針子にとっては大きく食べれないのですが、オオミジンコの子供は小さく食べれるので、共存しつつ生き餌を提供し続ける環境が出来上がります。

ゾウリムシ
ミジンコよりさらに小さい生き餌で、特に針子用に使われることが多いと思います。直射日光に弱いため、蓋付きの容器に入れるか、直射日光が当たらない場所で飼育する必要があります。ゾウリムシの餌は、無調整豆乳や米のとぎ汁、PSBがメジャーです。豆乳や研ぎ汁を入れて、1日に一回混ぜるだけで、増殖します。

水換えに必要なもの

バケツ
丈夫で、容量もちょうどいいので、セリアのリサイクル樹脂製バケツ10Lを愛用しています。

カルキ抜き
液体と固形があり、液体は入れて混ぜるだけでカルキがすぐ抜けますが、固形は入れて溶けるまでの時間もかかるため、5分ほどかかります。値段はこちらのタイプの方が安いため、私はダイソーの固形のカルキ抜きを使っています。最近は物価高騰の影響か、粒が大きくなり、すぐなくなるようになったのですが、それでも液体タイプよりはコスパは良いです。


安い塩をスーパーで探して購入しています。殺菌のため、水換えの時に一振りしてます。塩浴ではないため、多くは入れません。

ひしゃく
水温が高い時期はバケツからそのまま容器に水を入れますが、水温がそこまで高くない時は、ひしゃくで水を入れてます。

クリーナーポンプ
一時期どこの100均にもなくて、代わりに灯油ポンプを使用していましたが、セリアでまた見かけるようになりました。ホームセンターなどでは1000円弱で売っていますが、外に置いているせいもあるのか、切れ目が入って使えなくなることも多いので、100均のもので十分です。容器の下に溜まった汚泥などを吸い出すのに使用します。

三角コーナー(不識布の水切りフィルター)
水換えの際の汚れた水は、水切りフィルターをつけた三角コーナーに捨てています。庭は砂利なので、そのまま捨ててもいいとは思うのですが、色々なゴミも出るので、この方法で水を捨てています。

容器を洗うのに必要なもの

ブラシ
苔などがこびりつくので、風呂用のブラシなどがおすすめです。

スポンジ
ブラシではとれない汚れが取れるので、汚れがひどい時は、一旦ブラシで擦ってから、スポンジで擦ってます。

時期によって必要なもの


夏場は高水温対策が必須ですので、簾をかけることで直射日光を遮断し、水温が上がるのを防ぎます。

選別に必要なもの

雌雄の判別や綺麗な個体の累代には、必要かと思いますが、通常のめだか飼育ではそこまで必要ではありません。

タモ
めだかを容器からすくう時に使用します。ダイソーなどの網でも、できますが、網が深く使いにくいので、予算が許すのであれば、メルカリなどで専用のタモを購入することをおすすめします。

めだかボウル
すくっためだかを入れたり、雌雄を分けて入れたりするので、複数あった方が便利です。一めだかでも、20個ほど持っているのですが、足りないことが多々あります。

横見ケース
セリアにもありますが、使いやすさが全然違うので、専用のものをおすすめします。私は五藤めだかさんの選別ケースを使用しています。

タモ選別用
選別ケースの中から、目当てのめだかをすくう時に使用します。レンゲなどでも代用できますが、使いやすさが段違いです。ちなみ私はヤフセイメダカさんのタモを使用しています。

採卵に必要なもの

産卵床
セリアの産卵床をおすすめします。チュール生地の産卵床もありますが、作る手間などを考え、スポンジタイプをおすすめします。

浮き輪
産卵床を浮かしておく、浮き輪です。専用の浮き輪もありますが、同じセリアで売っているプールスティックをおすすめします。理由は大量に作れるため、コスパが良いからです。以前はセリアの産卵床用の浮き輪を使っていましたが、プールスティックを大きめのカッターで切れば代用できるので、今はこちらを使用しております。

バケツ(容器)
付着糸をとった方が孵化率が良いのですが、一めだかでは水道水を入れたバケツに放り込むだけです。

最低限必要なもの

以下のものは、全てセリアで揃います。と言うより、ほぼ全てめだか飼育に必要なものはセリアで揃いますので、私もホームセンターやアクアショップに行くことは滅多にありません。ちなみに選別ケースや専用タモはメリカリで購入しています。また、PSBやミジンコ、ゾウリムシは近くのイベントなどで購入します。

  • バケツ2個 ¥220

  • 粉餌 ¥110

  • ひしゃく ¥110

  • タモ ¥110

  • クリーナーポンプ ¥110

  • ボウル ¥110

  • スポンジ ¥110

  • 簾 ¥110

以上のものがあれば、めだかを飼うことができます。

あると便利なもの

水温計
水温はめだかを飼う上で重要な要素ですので、あるととても便利です。

オーバーフロー対策グッズ
洗濯バサミ
産卵床
オーバーフローとは、大雨などで容器から水が溢れることです。めだかは跳ねるので、水位が高いと跳ねたり、流れたりしますので、水位が上がり過ぎないように気を付けなければなりません。そのために、オーバーフロー対策を行なっています。容器の縁に産卵床を洗濯バサミで挟めば、オーバーフロー対策になります。セリアにオーバーフローセットが売っていますが、100円で1セットなので、容器が大量にあるとコストが嵩みます。また、見た目は可愛いのですが、挟む金具がすぐ緩くなって、使えなくなりました。

どこでめだかを購入するか

めだか飼育に必要な物が揃ったら、次はどこでめだかを購入するかです。ホームセンターやペットショップのめだかは、あまりおすすめできない気がします。おすすめできない理由は以下の3点です。

雌雄の判別をしてくれない
めだか飼育の醍醐味は繁殖なので、オスとメスのペアでの購入をおすすめしますが、ホームセンターなどでは、判別をしてくれないところもあります。私も知人にいただいたヒメダカの次に購入したのは、ホームセンターでしたが、雌雄の判別をしてもらえなかったので、6匹購入して、ペアになっていることを祈りました。

設定金額が高い
人件費や経費などが含まれているため、1匹で地元のめだかイベントであれば、2、3ペア買える値段で売っていたります。初めて飼育する場合は、落ちてしまうこともあるため、なるべく安く購入することをおすすめします。

屋内飼育である
屋内飼育が悪いわけではないのですが、屋内より屋外の方が飼育難易度も低く、必要なものも少ないので、最初は屋外飼育をおすすめします。なので、外で飼う場合は環境が違うため、春先に購入すると落ちてしまうことがあります。

どこでめだかを買うのがおすすめか
めだかイベントを断然おすすめします。特に小規模なイベントでは、掘り出し物も多く、良質なめだかがびっくりするくらいの低価格で販売されていることがあります。また、めだかの飼い方についても、聞けば親身に答えてくれるはずです。大きなイベントもいいのですが、出店数も人も多く、ゆっくり話を聞くのが難しい時もあります。

めだかのお迎え方法

  1. めだかの飼育容器にカルキを抜いた水を入れておきます。カルキ抜きを入れてもいいですし、バケツなどに水道水を入れて、晴れの夏場なら一日、晴れた春秋などなら二日ほど、日光に当てるだけでもいいです。

  2. パッキングしたビニール袋やボトルで販売されていることが多いと思いますので、ボウルなどに移します。その際、跳ねたり、水が溢れないように、空のバケツの中にボウルを置いて行っています。また、なるべく元の水は少なくするようにしています。

  3. 水を張った容器にボウルを浮かべて水合わせを始めます。私は水質変化より、水温変化を気をつけていますので、最初に浮かべる時間を長く取るようにしています。1時間くらいして水温が合ってから、容器の水をボウルに少し入れます。30分から1時間おきに3回ほど繰り返し、最後はボウルの水ごと容器に入れてしまいます。夏場の炎天下で黒のボウルを使用する際は、要注意です。水に浮かべていても、水温が上がり過ぎるので、簾をかけたり、日陰で行うようにしています。余談ですが、セリアのめだかボウルは白が必要になる場面が多かった気がしますので、どちらか悩んだら白をおすすめします。

日々のお世話

屋外飼育での日々のお世話は餌やりと水換えくらいですが、めだかは容器に湧く微生物や落ちてくる花粉などを食べるため、餌をやらなくても結構元気だったりするそうです。

餌やり

春や秋で水温が高くない時期は、お昼の水温が高い時間に1回、夏場は7時、11時、15時に3回ほどやっています。冬の間、水温が10度以下になると餌やりはしません。一度に与える量は、5分以内や3分以内に食べ切れる量とよく言われますが、私は少量を与えてみて、30秒以内に食べ切ったら、また少量与えるようにしています。後は、食いつきも見ています。5月以降、めだかの活性も上がり、食欲も増している時の食いつきは、すごい勢いです。逆に水温が低くなり、活性も下がってきている時は、消化不良を起こさないために、少なめに与えるようにしています。

水換え

汚れの具合にもよりますが、季節ごとの水換えの頻度や一度に入れ替える水量は以下のとおりです。

春秋(水温が低い時期)1、2週間に一度、3分の1ほど換水します。

夏(水温が高い時期)4、5日に一度、3分の2ほど換水し、2、3週間に一度、全換水を行います。

冬(水温10度以下)基本的に水換えはせずに、水が減ったら足し水だけ行います。

めだかの繁殖方法

卵の採卵

春から秋にかけて、ペアで飼育しているとめだかは産卵します。産卵床を容器に入れておけば、卵を産みつけてくれます。採卵に必要なものでも、書きましたが、付着糸を取った方が孵化率が上がるため、行うに越したことはないのですが、多い時で毎日数十個卵が採れるため、普通に飼育するだけであれば、特に気にせずに卵の付いた産卵床を違う容器に入れているだけで、増えていきます。

採卵の手順

  1. めだかのオスメスを用意します(オス1メス2にすると卵の採れる量が増えます)。

  2. 産卵床をめだかのペアが入った容器に入れます。沈めるタイプや浮かべるタイプがありますが、私は基本浮かべるタイプを使用しています。

  3. 夕方に、産卵床に卵が付いているかを確認します。めだかは午前中に産卵するため、なるべく邪魔をしないように夕方に確認するようにしています。

  4. 産卵床に卵が付いていれば、針子用の容器を準備します。バケツに水道水を入れて、そのままバケツに産卵床を入れます。この時カルキ抜きは、行いません。カルキが卵がカビるのを防いでくれて、針子が生まれる頃には、屋外なのでカルキも抜けています。

針子用の水は採卵時に汲むようにしています。なぜなら、ボウフラが沸かないようにするためです。水を汲み置きしているとそこに蚊が卵を産む可能性があります。それを防ぐために、産卵床を入れるときに水は汲むようにしています。産卵床を入れた後に、蚊が卵を産んだとしても、めだかの卵の方が先に産まれているため、針子はボウフラより先に産まれ、ボウフラより先に大きくなるからです。針子をボウフラは食べるとか、針子はボウフラを食べるとかをよく聞きますが、実際に見たことはないのでわかりませんが、このやり方をしてから、ボウフラが大量に沸くことはなくなりました。

針子の育て方

針子は、なるべく触らないようにするのが一番です。水換えも基本はしません。針子用の餌をこまめにあげて、あとは大きくなるのをひたすら待ちます。PSBやミジンコ、ゾウリムシを与えるのもおすすめです。針子を育てているととびっこという一際大きい個体が出てきます。容器が許すのであれば、このとびっこは別にしたほうが良いです。理由は以下の二点です。

他の針子を食べてしまう
とびっこのサイズが大きくなるすぎると他の針子を食べてしまいます。食べれなくても、追いかけ回したり、他の針子に悪影響を及ぼします。

他の針子が大きくならない
とびっこがいると他の針子が大きくなりません。理由は餌を独り占めにしたりするためだと思いますが、とびっこだけどんどん大きくなり、他の針子は中々大きくなりません。

以上から、とびっこは隔離することをお勧めします。
隔離すると不思議に他の針子は大きくなり始めます。ただ、第二第三のとびっこは誕生しますが。

針子の餌やり

針子の餌やりは、できる限り少量の餌を数回に分けて与えてください。私は休日などで、できる時は2時間ごとに与えていました。ただ、粉餌は水を汚すので、一回に与える量は極力少ないように心がけています。

針子の水換え

基本的に、針子の間は水換えを行いません。幼魚クラスになるまで待って、新しい容器に移します。

めだかの放流は禁止

めだかが飼えなくなっても、川などに絶対に放流しないでください。改良めだかは改良品種であるため、野生のメダカと交雑により、純血のメダカがいなくなってしまいます。めだかは、比較的に簡単に飼育することができて、繁殖も容易です。めだか飼育初心者でも、すぐに増えます。思った以上に増えることも多々ありますので、飼えなくなった改良めだかを川などに放流するのは絶対にやめてください。

最後に

改良めだかは、綺麗で可愛くて格好いいです。自身が育てためだかであれば、尚更だと思います。上見でも横見でも、眺めていたら、あっという間に時間が過ぎますし、採卵や針子の誕生、新しい品種との出会い、めだか飼育の魅力は書き切れません。私も令和7年の春でめだか飼育6年目に突入しますが、飽きるどころか、ますますめだか飼育にハマっています。めだか飼育の魅力をお伝えしたくて、この記事を書かせていだたきました。私の拙い文章では、十分にお伝えできないとは思いますが、この記事を読んで、少しでもめだかを飼ってみようかなと思っていただけることを願っています。また、この記事がめだか飼育の参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

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