【本要約】金持ち父さん貧乏父さん

こんにちわ.りぼるばです.

今回の本はロバート・キヨサキさんの『金持ち父さん貧乏父さん』です.私も新社会人になり,資産形成について考えなければ...と思い手にとった1冊です.言わずと知れたマネー本の名著.具体的な運用手法というよりは,資産形成のためのマインドセット,ベースとなる考えを提示してくれる内容でした.自分なりの重要ポイントは以下の通りです.

結論

・お金のために働くのではなく,お金を自分のために働かせる.

・資産と負債の違いを明確に理解する必要がある.資産は自分のポケットにお金を入れてくるもの,負債はお金をとっていくもの.

・ファイナンシャルインテリジェンスを身につけるべし(会計力,投資力,市場の理解力,法律力)

・「知らないこと」は最大のリスク


第1の教え 金持ちはお金のためには働かず,自分のためにお金を働かせる.

中流以下の人間はお金のために働く.金持ちは自分のためにお金を働かせる.

金持ちはお金を労働者のように自分のために働かせ,資産を形成する.また中流以下の人間は生活に困窮しないために,お金のために働く.つまり恐怖と欲望のために働くが,本書は恐怖と欲望という感情のために働くことを否定しています.これは短期的な解決にしかならないので,こういった感情にただ反応するだけでなく,感情と向き合い,観察して,感情についてよく考えることが重要.その上で自分の得になるように感情を働かせることが必要であると主張されています.これは「7つの習慣」の第1の習慣の「主体性」とも共通する話だと感じました.

刺激と反応の間には選択の自由がある.

7つの習慣の中では,何が起きてもそれが自分にどのような影響を及ぼすかは選択の自由があり,「人間の最後の自由」とも表現されています.恐怖と無知を乗り越え,お金を自分のために働かせるために必要なマインドセットを学びました.

「自分のためにお金を働かせる」ことを「金のなる木を育てる」「金の卵を生む鶏を育てる」「せっせと働いてくれるこびとのような株を買う」のような表現をとる方もいるようです.お金の勉強を始めてから以下のお二人のブログやYouTubeは非常によく見ています.

リベラルアーツ大学(両@学長さん) https://liberaluni.com

こびと株さん https://kobito-kabu.com/about/


第2の教え お金の流れの読み方を学ぶ

本章の要点は「資産と負債の違いを知り,資産を買う」ことです.

金持ちは資産を手に入れる.中流以下の人たちは負債を手に入れ,資産だと思い込む.資産は私のポケットにお金を入れてくれる.負債は私のポケットからお金をとっていく.

自分にお金をもたらしてくれる「資産」を買うことに徹すれば良い.よく持ち家を資産だと勘違いする人がいるが,ローンを組んで買ったらお金は取られ続けるので負債である.貸借対照表や損益計算書のお金の流れを掴み,金銭・財務関係の文字と数字を読み,理解する「ファイナンシャルリテラシー」の必要性が説かれています.収入を支出や負債に当てるのではなく,まず資産を買うことを最優先にすべきです.またしても「7つの習慣」の「最優先事項を優先する」(緊急度は低いが重要度が高いことをやる)に共通する考えです.本書では「まず自分に対する支払いを済ませる」という表現がされています.

また「富とは何か」という問いについてもバックミンスター・フラーという方の以下の言葉が引用されています.

富というのはあと何日間その人が生き残ることが出来るか,つまり今日仕事をやめたとして,あとどれくらい生きていけるか,その能力をさす.

資産と負債,富に関する定義や考えはシンプルでありながら,あまり考えてこなかった発想でした.「自分は無意識のうちに負債を買っていないか?」を考え続けたいと思いました.


第4の教え 会社を作って節税する

本章の要点は「ファイナンシャル・インテリジェンスの重要性」です.

会社の所得税率は個人の所得税率よりも低いこと,会社の場合支出の一部は経費として税金を支払う前の収入から差し引くことが出来ること,こういった「会社」という組織の法的に有利な点を用いることで,金持ちはより有利な立場になることが出来ると説明されています.つまり「知識は力」であり,会社を作ることで節税になるし,逆にこういった法律を知らないことは高くつく,と述べられています.

このことから以下の4つファイナンシャル・インテリジェンスの重要性が説かれています.

1.会計力

ファイナンシャル・リテラシー,つまり数字を読む力.具体的には貸借対照表や損益計算書といった財務諸表を読んで理解できる能力.扱う金額が多くなればなるほど正確さが要求される.この能力があれば,どんなビジネスにおいても強みと弱みを分析できる.左脳の力.

2.投資力

「お金がお金を作る科学」である「投資」の戦略と方式を理解し,決定・活用する力.想像力を持つ右脳の力.

3.市場の理解力

需要と供給の科学.投資の基本や経済学に加え,市場のテクニカルな側面,人為的側面を知る.市場の動向を把握し,投資タイミングを判断する力.

4.法律力

会計,投資,市場に関する知識を「会社」という法的な殻で包むと資産を増やすのに役立つ.税制優遇や保護についての知識.

「社会人になるしお金について勉強しなきゃな...でも「お金」についてって具体的に何を勉強すればいいんだ...?」と感じていた私の疑問に対する回答そのものでした.これらの力を個別に鍛えていきたいと思っています.特に会計力と投資力の2点をまずは伸ばしたいと思います.会計力はお金の面からビジネスを分析する上でサラリーマンとしても役立つと思いますし,投資力は今の私にとって最も「知らないことがリスク」になる能力だと感じたためです.


実践すること(まとめ)

・ファイナンシャル・インテリジェンスを身につける.特に会計力と投資力を優先的に.会計はとりあえず簿記3級取ろうと思います.証券講座も開設中...

・資産と負債の違いを明確に意識しながら生活する.「まず自分に対する支払いを済ませる.」


簡単ですが以上になります.ありがとうございました.

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