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「ようこそ夢街名曲堂へ!」テーマ「青野りえのルーツを訪ねる旅 1972~1975年編 Part.2」2024/8/17 O.A.

新レギュラーとして4回目の「ようこそ夢街名曲堂へ!」のテーマは「青野りえのルーツを訪ねる旅 1972~1975年編 Part.2」
私は昔からなぜか1972年〜75年辺りに発表された作品に無性に惹かれるのです。前回のPart.1では邦楽からセレクトしましたので今回は洋楽を。
この年代特有の空気感・魅力は何なのか?その理由を解き明かすべく、土橋店長と一緒に改めてこの時代の名曲たちを聴いてみることにしました。
ここではO.A.曲からいくつかピックアップしてご紹介します。

1:Jazzman/キャロル・キング
1974年のアルバム『Wrap Around Joy(喜びにつつまれて)』より。
同じアルバムから「Nightingale」にしようか、迷いに迷って当日の気分でこちらをセレクトしました。
どちらも最高です。キャロル・キングの少しブルージーな歌、ブラック・ミュージックとフォークのブレンド具合。74年にしかない絶妙な空気感。
72〜74年のキャロル・キングが本当に大好きなので1曲に絞るのは難しいですね。

『Wrap Around Joy(喜びにつつまれて)』

2:Angie Girl/ニック・デカロ
1974年のアルバム『イタリアン・グラフィティ』より
AORの原点のような名盤は、全曲素晴らしいのですが、今回はコーラスのアレンジが心地よいこちらを。スティービー・ワンダーの原曲も良いけど、このメロウなアレンジがまた最高です。
このアルバム、トッド・ラングレンやジョニ・ミッチェルなど、カヴァーの選曲も良いですよね。

『イタリアン・グラフィティ』

3:Help Me/ジョニ・ミッチェル
1974年のアルバム『コート・アンド・スパーク』より
やっぱり74年は黄金期。
ジョニ・ミッチェルはジャズとフォークの邂逅が独特の世界観を醸し出していますよね。凛としてかっこいい。
音楽家としての女帝感もさることながら、個人的には、中学校のすごく怖かった国語の先生にそっくりなので、それも相まって昔から畏敬の念を抱いております。
彼女の「Both Sides Now」という曲も大好きでカヴァーしたこともあるんですが、メロディの譜割り、拍の取り方が難しくていまだに上手く歌えません。

『Court and Spark』

4:Midnight At The Oasis(真夜中のオアシス)/マリア・マルダー
1973年のアルバム『オールド・タイム・レイディ』より。
フラワー・チルドレン味のジャケットもこの時代を象徴する一枚。
この曲も歌ってみるとすごく難しいです。
日本人が苦手な鼻腔を使ったビブラート。裏声ミックスを地声みたいに聴かせるテクニックが必要。
練習していつか素敵に歌えるようになるといいな。

『オールド・タイム・レイディ』

6:I Saw The Light(瞳の中の愛)/トッド・ラングレン
1972年のアルバム『Something/Anything?』より。
高橋幸宏さんがカヴァーをしていたこの曲。私が初めてトッド・ラングレンに出会った曲でもあります。
メロウな歌とメロディ、曲のテンポも丁度いい。何十年経っても飽きのこない、ずーっと聴いていられる曲。
この花のジャケットが全てのレコードの中で一番好きかもしれないです。お部屋に飾るインテリアとしても素敵。

『Something/Anything?(ハロー・イッツ・ミー)』

〈青野りえの音夢語り〉
7:Loving Makes It So/リンダ・キャリエール

1977年に細野晴臣さんプロデュースで制作されたリンダ・キャリエールの幻のアルバムが、今年7月にようやくリリースされました。
作曲は細野晴臣4曲、山下達郎2曲、吉田美奈子2曲、矢野顕子1曲、佐藤博1曲と超豪華作家陣による超話題作です。
今回、自分のコーナーで紹介しようと持っていったら、土橋さんと被ってしまって急遽コーナーぶち抜きでふたりでお届けしました。

歌も演奏もアレンジも最高の理想形です。こんな音楽を作りたい!
この曲で吉田美奈子さんの作曲家としての素晴らしさを再認識しました。
そして何故か、関美彦さんプロデュースの私の1stアルバム『PASTORAL』を思い出すのです。。

細野さんがリンダ・キャリエールの歌を“何色にも染まっていない歌声”と表現されていたというインタビュー記事を見た時にふと思ったのですが、私の歌も時々そのように評されることがあるんです。
無名の私の歌によってプロデューサー関さん、参加メンバーである伊賀航さんや北山ゆう子さんの才能がより際立って映るような、『PASTORAL』はそんな作品だったんじゃないかと。
そんなこともあり、どこか他人事とは思えないリンダ・キャリエールでした。
このアルバムは間違いなく2024年のマイ・ベストなので、また機会があったら改めて特集したいです。

『Linda Carriere』

◆第1219回放送「青野りえのルーツを訪ねる旅 1972~1975年編 Part.2」
(K-mix:2024/8/17 21:00~21:55 O.A.)
 出演:土橋一夫/青野りえ
1:Jazzman/キャロル・キング(from『Wrap Around Joy(喜びにつつまれて)』)
2:Angie Girl/ニック・デカロ(from『イタリアン・グラフィティ』)
3:Help Me/ジョニ・ミッチェル(from『コート・アンド・スパーク』)
4:Midnight At The Oasis(真夜中のオアシス)/マリア・マルダー(from『オールド・タイム・レイディ』)
5:Disney Girls/キャス・エリオット(from『キャス・エリオット』)
6:I Saw The Light(瞳の中の愛)/トッド・ラングレン(from『Something/Anything?(ハロー・イッツ・ミー)』)
□青野りえの音夢語り
7:Loving Makes It So/リンダ・キャリエール(from『Linda Carriere』)
□土橋一夫のMagical Pop Selection
8:Love Celebration/リンダ・キャリエール(from『Linda Carriere』)
□エンディング
9:Good As It Can Be/エリック・カズ(from『カル・デ・サック』)
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(2024年8月24日21時まで)

さて、夢街名曲堂の新レギュラー陣は4人のローテーションなので、次回の私の出番は10月頃の予定です。
次週はThe Bookmarcs洞澤徹さんにバトンタッチ。どうぞお楽しみに!

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