「ようこそ夢街名曲堂へ!」テーマ「青野りえのルーツを訪ねる旅 1972~1975年編 Part.1」2024/8/10 O.A.
新レギュラーとして3回目の「ようこそ夢街名曲堂へ!」のテーマは「青野りえのルーツを訪ねる旅 1972~1975年編 Part.1」
私は昔からなぜか洋楽・邦楽問わず、1972年〜75年辺りに発表された作品に無性に惹かれるのです。この曲好きだな〜と思ったら、だいたいこの頃のリリースだったりします。
この年代特有の空気感・魅力は何なのか?その理由を解き明かすべく、土橋店長と一緒に改めてこの時代の名曲たちを聴いてみることにしました。
ここではO.A.曲からいくつかピックアップしてご紹介します。
1:生まれた街で/荒井由実
1974年リリースのアルバム『MISSLIM』より。
荒井由実時代のユーミンはどれも名作ですが、この作品に流れる空気感がまた格別です。
イントロのベースライン、ソーダ水みたいに爽やかなコーラス。西海岸のSSWの香りも少し感じる、さり気ないグルーヴ感がたまらない。
こんな音楽を作っていきたい、と学生時代に決めた指針となった作品です。
2:かびん/吉田美奈子
1973年リリースの『扉の冬』より
ティン・パン・アレーのサウンドに美奈子さんのしなやかな歌声。
学生時代の私はゴスペルを歌っていたこともあり、今よりもソウルフルなヴォーカルに惹かれていました。
音楽性と歌唱力、このふたつを兼ね備えている圧巻の作品。
3:恋は桃色/細野晴臣
1973年リリースの『HOSONO HOUSE』より
私が作詞をする時「恋」という言葉の代わりに「桃色」を使うことが多いのですが、この曲がベースになっているんだと思います。オマージュです。
桃色といえば恋でしょ!くらいに身体に染み込んでいるのでした。
5:今日はなんだか/シュガー・ベイブ
1975年の作品『SONGS』より
ちょうど学生時代にこのアルバムの再発があり、所属していたバンドサークルの先輩や仲間の間でかなり話題になりました。
自分のやりたい音楽を模索するなかで、この時代の音楽にフォーカスし始めたきっかけになった作品だと思います。
シュガー・ベイブみたいなバンドができたらいいな、と今でも思っています。
6:ひとりぼっちのトランプ/亀渕友香
1974年リリースの『Touch Me, Yuka』より
私の歌の師匠である亀渕友香さんのソロ・アルバム。今回の収録で土橋さんが教えてくださったのです。友香さんがリッキー&960ポンドで歌われていたのは存じておりましたが、お恥ずかしいながら、初めてソロアルバムをちゃんと聴かせてもらいました。こんな素敵なアルバムを出されていたなんて!
しかも私の大好きな70年代のシティポップスではないですか。(もちろん当時はシティポップスなんて言葉もないし、後付けですけれども)
この曲の参加ミュージシャンのクレジットが載っていないのですが、コーラスは明らかに山下達郎さんと大貫妙子さんのお声、、その真相も、友香さん本人に直接聞けたらよかったな。そして、70年代の音楽の話ももっともっとしたかった。
私にとって友香さんはヴォイス・トレーナーであり、ゴスペル・グループVOJAのリーダーだったので、20歳そこそこの私は、友香さんの前で歌う時はソウルフルに、しっかり大きな声で歌わないといけないと思って無理して声を張り上げていたのです。
でもこのアルバムを聴いたら、友香さんの歌はソフトでビブラートも少なめ。友香さんの前では自分の本来の歌い方を隠さなくてよかったんだ、自分の素の歌をちゃんと聴いてもらえばよかった、と今更思ったのでした。いやでも、そんなことも全部お見通しだったのだろうなとも思いました。
ちなみに、友香さんとの出会いは大学のバンドサークルに入って2ヶ月後くらい。そこの友達に「お父さんの知人でヴォイトレの先生いるから青野も行く?」と紹介されたのが友香さんでした。
その友達のお父さんが土岐英史さんだと知ったのは随分後のこと。
貴重なご縁に恵まれた人生です。
〈青野りえの音夢語り〉
8:Sync of Stars/青野りえ
青野りえ3rdアルバム『TOKYO magic』が2024年8月12日に配信リリース(サブスク解禁)となりましたので自分のコーナーでお知らせを。
洞澤徹さんのサウンド・プロデュースによる究極のシティポップス・アルバム。“海外から見たTOKYO”というコンセプトで制作しました。
この曲はSax伊勢賢治さんの名演が冴え渡るグルーヴィなチューン。ぜひプレイリストに入れてたくさん聴いていただければ幸いです。
8月12日には配信リリース記念のライブ配信も行いました。YouTubeでアーカイブもありますのでぜひチェックしてみてください。
◆第1218回放送「青野りえのルーツを訪ねる旅 1972~1975年編 Part.1」
(K-mix:2024/8/10 21:00~21:55 O.A.)
出演:土橋一夫/青野りえ
1:生まれた街で/荒井由実(from『MISSLIM』)
2:かびん/吉田美奈子(from『扉の冬』)
3:恋は桃色/細野晴臣(from『HOSONO HOUSE』)
4:砂の女/鈴木茂(from『BAND WAGON』)
5:今日はなんだか/シュガー・ベイブ(from『SONGS』)
6:ひとりぼっちのトランプ/亀渕友香(from『Touch Me, Yuka』)
□土橋一夫のMagical Pop Selection
7:California/ザ・コーレッツ(from 7inch Analog Single「California/Run Run Ruaway」)
□青野りえの音夢語り
8:Sync of Stars/青野りえ(from『TOKYO magic』)
□エンディング
9:指切り/大滝詠一(from『大瀧詠一』)
=========================================
■「ようこそ夢街名曲堂へ!」お便り&リクエストの宛先は…
K-mix Official Siteの「番組表」からお寄せください。
直接e-mailの場合は、meikyoku@kmix.jp までお寄せ下さい。
★番組X(旧Twitter)公式アカウントはこちら。フォロー宜しくお願いします。
@yumemachi_m
★番組公式フェイスブック・ページはこちらです。是非フォローして下さい。
★K-mix番組サイト
●この番組は「radikoプレミアム」を使って、全国でお楽しみいただけます。
(2024年8月17日21時まで)
さて、次回は2024年8月17日(土)「青野りえのルーツを訪ねる旅 1972~1975年編 Part.2」と題して、今度は洋楽をセレクトします。
どうぞお楽しみに!