なぜときのそらを推すのか My Lovingを聴いて~
※2020年11月現在、本文中で引用した動画の一部が非公開となっていますが、URLはそのままにしています、ご了承お願いします
バーチャルアイドルときのそら、バーチャルタレント事務所ホロライブプロダクションの“顔”にして、最初期から“VTuber”としての活動をしている人物。歌を中心に活動しているバーチャルアイドル…といった印象を抱く人も多いかもしれない。最近はとくにいろいろなVTuberのイベントに参加することも多くなったときのそら。自分にとってはVTuberのオタクとして最初に推しだと認識したといえるときのそらを何故推すのか?正直な話、ぱっとその場で口頭で答えようとすると上手い表現が浮かばない。改めて自分の言葉で彼女の魅力をまとめてみよう。そう思ったのでこの記事を書いている。
ときのそらを語る上で欠かせない“これまでの道のり”
ときのそらはどんな子なのか?どんなところが魅力で、目を、心を惹かれるのか?
現在のときのそらはキャラクターの濃いホロライブのメンバーにも負けない個性を持っているといえる(他のメンバーが濃すぎなのだが)。活動の主としている歌において、彼女の凛とした歌声は高音でも正確で綺麗な声色を保ち、彼女のアルバムではジャズ、ロック、ポップスなど様々なジャンルの楽曲を歌いこなしている。
また普段の配信やTwitterにおいては独特のマイペースさでそらともたちや、他のホロライブメンバーを癒やし、和やかな空間へといざなう。「ときのそらはVtuberの悲鳴を食べて生きている」ともいわれるほどホラーゲームが好きで、また様々なVtuberをゲスト(not生贄)としてコラボ配信を行っている。今後コラボしたいVtuberリストなるものが作成されていたりもする。ちなみに本人はホラゲーをプレイしていてめったに驚くことはない(本人曰く「びっくりしている」とのことだが…)
と、ここまででも既に彼女の魅力をかなり語ったと思うが、彼女がホロライブの顔としてここまで駆け抜けてきた道のりこそが、彼女の魅力が詰め込まれた最高の物語だと私は思う。
【5分でわかる】VTuberときのそらってどんな子ですか?
バーチャルYouTuber(以下Vtuber)としては2017年のデビューから3年が経ち、“古株”ともいえる存在となった彼女。分からないネットのネタに真面目な返事を返してきたり、持ち前のプラス思考でそらともたちの悩みを聞いたり、どんなVtuberとも無邪気に接したり、ときには自らが他のVtuberと比べて無個性なことに悩んだり、ファンが作ってくれた音楽に絶対の誇りと拘りを主張したり、初めての司会の案件がうまく行かず涙したり。それでも彼女はそんな活動の中で自らの夢をみつけた。
いつか横浜アリーナでライブがしたい
https://www.youtube.com/watch?v=wGNJ-wILHas&t=2270s
無邪気にそう語るのは、まだごくごく普通の女の子。しかし彼女はこのとき掲げていた夢をひとつずつ、着実に叶えていくことになる。
Vtuberの活動をしている人たちは、その多くがトークの切り返しが天才的だったり、ネタを考え抜いて作り込んでいたり、作曲や作詞、動画編集が得意だったり、イラストが上手かったり、歌が上手かったり、もちろんそれは持ち前の才能だったり努力の成果だったりするが、本当に凄い人たちが山のようにいる。その中でときのそらはスタートラインの時点では普通の少女だった、当時としてはある意味稀有な存在で、そこからのひたむきな努力で駆け上がる少女の王道シンデレラストーリーこそが彼女の真の魅力のひとつなのだろう。
ミニアルバム「My Loving」
そんなときのそらが今年3月に発売したミニアルバム「My Loving」は“私の「好き」がいっぱい詰まった宝物”のキャッチコピーのとおり、メインビジュアルは普段おなじみの青を基調とした衣装ではなく、彼女が大好きなピンク色で統一され、女の子らしいひらひらとしたドレスにに身を包んでいる。まさに彼女の好みが詰まった一枚だ。そして収録されている6曲はDreaming!に同じく、様々な視点や曲調で彼女の好きを表している。
Equation of Love
アルバム1曲めを飾るこの楽曲はワクワクしてくるような軽快なリズムで恋の方程式を歌っている。そらちゃんの楽しそうで、そして力強い歌声でパワーを貰えそうな曲だ。2分44秒前後で軽快なメロディーが一瞬転調し、緩やかな曲調になるが、すぐに元のテンポに戻るシーンがたとえ恋で転んでもまた立ち上がって走り出す、そんなイメージを連想させる。
Wonderland
1曲目同じく明るい雰囲気を感じさせる曲だが、そのテンポはやや穏やかとなり、まるで花畑の中でダンスを踊りだしそうな感じである。アニメ・ゲーム フェス NAGOYA2020のステージで初披露された際には(会場の関係でジャンプNGだったが)「ジャンプ!!」のところで一緒にジャンプする曲だということが明かされたので、次にライブで披露されるときにはしっかり抑えておきたいポイントのひとつだ。
サヨナラブロッサム
前2曲とうってかわって切なげなイントロから始まるサヨナラブロッサムは、ガラッと変わる雰囲気にまず驚きを抱くだろう。
そらちゃんのよく透る歌声が、まさに春の別れと、新たなスタートを感じさせる歌詞に乗って伝わってくるようだ。
刹那ティックコード
こちらもアニメ・ゲーム フェス NAGOYA2020のステージで初披露された楽曲であり、同じくカバー所属のAZKiとのユニットであるSorAZ(そらーず)としてリリースされた初の楽曲である(既存曲では暁の車がある)。疾走感あふれる力強いテンポで繰り出される二人の歌声が交互に火花を散らしながらぶつかり合い、息をつかせる間もなく高みへと舞い上がっていくように感じさせるこの楽曲は、まさに王道のアニソンのような印象を感じさせる。ロボットアニメのOPだと言われても全く違和感がない。
この楽曲はMVも作り込まれているため、ぜひ見ていただきたい。
フレーフレーLOVE
2019年10月に開催された彼女の1stライブ「Dream!」で初出しされたこの楽曲はそらともたちと、彼女自身へ向けた応援歌でもあるだろう。アップテンポで力強い歌声はたしかにこの曲を聴く人の心を奮い立たせてくれる。
ライブでは「フレーフレー!フレフレー!」の部分に観客も合わせてコールを入れるようになっており、ライブで聴いてもとても楽しい曲となっている。
ゆっくり走れば風は吹く
正直この曲はずるい。瀬名さん(作曲者)ずるいよ!!そう叫びたくなる。
今のアイドルとして輝いているときのそら、そして普通であることに悩んでいたときのそら、いつも無邪気に周囲を振り回しているときのそら、周囲からの期待に押しつぶされそうなときのそら…そんな彼女の全てと、彼女のいろいろな気持ちが詰め込まれた1曲だと思う。爽やかで前向きさと、ちょっぴりの弱さを感じさせるなかで、それでも「なら大丈夫」と新しい明日へ一歩ずつ、確実に歩いていくときのそらの姿に、これを聴いている自分自身も勇気付けられ、心震わせられる
作曲者の瀬名航さんがこう語るように、曲の合間ではバックに過去にときのそら自身が語っていた夢を語るシーンが差し込まれるサプライズが織り交ぜられていて、そらともはここで感情そのものになってしまうだろう。
また、ときのそらの楽曲では「おかえり」や、AZKiの「いのち」の作詞作曲を担当している瀬名さんはこのMylovingリリースに寄せて自身の思いを次のように語っている
小さな行進は、世界中を巻き込んだ大行進に
ときのそらのメジャーデビューアルバムDreaming!に収録されているブレンドキャラバンの歌詞は、彼女と、彼女が築きあげてきたものが歌われている(Dreaming!に収録されている楽曲はどれも彼女のイメージや、彼女の歩みを様々な視点や曲調で表現した素晴らしい曲が収録されているので、ぜひ聴いてほしい)。
最初は1人で歩いていた彼女の周りに、友人A、ホロライブのスタッフ、そらとも、ロボ子さん、ホロライブ1期生、2期生、3期生、AZKi、ホロライブChina、さくらみこ、星街すいせい、4期生、ホロスターズと次々に仲間が加わっていく様を思い浮かべながらこの楽曲を聴くと感慨深いものがある。
最初は「ホロライブ」という名前もなかったその大行進は今やとんでもない大所帯になった。
だが、この行進はまだまだ続いてゆく。最近はじめてときのそらを知ったという人も、知ってたけどあんまり見たことはなかったという人も、一緒に彼女がずっと見ている夢色の景色を見に行ってみましょう
ときのそら
ホロライブプロダクションに所属するバーチャルアイドル。またビクターエンタテインメント所属でもある。
2017年9月より活動を開始し、当初は自社のライブ配信アプリ「hololive」の広報としてニコニコ動画を中心に活動をしていたが、いわゆる四天王によるVtuberブームの波に乗り同年12月からはYouTubeをメインに活動を開始した。現在は毎週木曜日にYouTube、その後ファンクラブ会員向けにニコニコ動画で配信を行い、歌動画を不定期にアップするというスタイルとなっている。
個性派揃いのホロライブメンバーの中では常識人ポジション(真の清楚など)で扱われがちだが、中々の天然キャラであり持ち前のマイペースさで周囲を振り回すこともしばしば。Vtuberとして古株なだけあってその経験は伊達ではなく、トラブルなどの際には周りをカバーしたり、場を繋いだりする姿も見られる。ホラーゲームが大の得意で、その知識の豊富さは恐ろしいものがある。大規模なイベントのステージ上で自己紹介をするシーンで、自分の好きなホラーゲームの宣伝を語り倒したこともある。自身でプレイすることも、人がプレイする様子を見るのも大好きなため、いつもコラボしたがっている。歌唱力が高く持ち前の高音を活かしたカバー曲、オリジナル曲をYouTubeやライブイベント等で披露している。
現在の歌を主体とした活動の発端は横浜アリーナで歌って踊りたいという夢(母親に初めて連れて来られたライブで、ここで自分もライブをすると約束した)と、それに応じてそらともから複数のオリジナル曲(soraSong)の提供を受けたことに由来する。そのため彼女は他のVtuberと比べてもオリジナル楽曲を歌い始めた時期が早く、曲数も多くなっているのが特徴である。
2019年3月27日にメジャーデビューアルバム「Dreaming!」をリリース、そして10月にはVeats Shibuyaにて自身初の1stワンマンライブ「Dream!」を開催し、大盛況のうちに公演を終えた。
様々な配信媒体やイベントの初期メンバーとして配信を行っており、17Live、LINELIVE、Mirrativ、REALITY、TUBEOUT!などが挙げられる。またその関係や、Vtuber黎明期から活動している関係もあり交友関係もひろく、様々なVtuberと仲良くしている様子が見られる。
配信や歌以外の媒体にも挑戦しており、地上波ドラマである「四月一日さん家の」は第二期「四月一日さん家と」の放送も予定されているほか、初の写真集である「そらびより」も発表された。
MyLoving
2020年3月4日発売のミニアルバム
私の「好き」がいっぱい詰まった宝物!がキャッチコピー。
初回限定盤の特典として、彼女の1stワンマンライブ「Dream!」のライブ映像BDが付属している。ライブ映像の中には彼女がそらともへ宛てた手紙の朗読も含まれており、そらともは必見の内容となっている。
https://www.jvcmusic.co.jp/tokinosora/65329/
Dreaming!
2019年3月27日発売のメジャーデビューアルバム
様々なアーティストが色々な角度からときのそらを描いた15曲を収録したフルアルバム。
https://www.jvcmusic.co.jp/tokinosora/65163/
YouTube
SoraCh. ときのそらチャンネル
Twitter
@tokino_sora