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小説-「今夜あなたは、どんな夜を過ごしますか」
こんばんわ。今夜は一番星を見つけました。
今夜もお立ち寄り頂きありがとうございます。どうぞ、ごゆっくりしていって下さいませ。
前夜からの続き
小説-「今夜あなたは、どんな夜を過ごしますか」
file7 宮原佳菜子の夜
麻婆豆腐、ライスペーパーで巻いてあるキムチと鶏むねとチーズときゅうり。ギョーザ。母の準備してくれた今日の夕食だ。麻婆豆腐は少し甘かったが、相変わらず美味しかった。母はいつも楽しそうにしているが、母も私と同じ年の頃があったんだ。母はどうやって父と結婚にまで至ったんだろう。又、ゆっくり時間のある時に聞いてみよう。
自分の部屋に戻り、昨夜の賢人のラインを開く。
今、何してる?
それだけの言葉をずっと見つめ続ける。一週間だ。いつも佳菜子からばかりラインをして、賢人の素っ気ない返事に傷ついていた。だから、しないでいた。一日目、二日目、三日目、、、不安や焦りから、徐々に諦めに変わっていった。もう、いいや。っと思った頃には一週間たっていた。でもまだ、たった一週間かもしれない。みんなはどんな頻度でラインをするのだろう。賢人も私も、ブログやインスタやX等しないので、お互い何をしているのか、想像するしかない。
賢人のように「昨夜は疲れててごめん。」っと返事をしておいた。まだ、既読にはならない。
同じ夜、浩之君からもラインが来た。地元に帰ってきてから初めての男友達?ただの同級生?との夜ご飯だ。気晴らしに行くのもいいか。二人の実家の最寄り駅の中間くらいの居酒屋で現地集合。の返事を送っておいた。
ふぅ〜。
母とお酒一杯だけでも飲もうとリビングに降りた。
続く。