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小説-「今夜は、ほっこりするかも?しれないお話しです4」
今夜も、お立ち寄りありがとうございます。読んで下さる皆様に感謝致します。
小説-「今夜は、ほっこりするかも?しれないお話しです4」
ミミばあちゃんってどんな人?
ミミばあちゃんは、仕事が忙しいママに代わって、家の事をほとんどやっている。
食事の用意。部屋のお掃除。ノンちゃん達の宿題も見る。
ノンちゃん達と一緒に遊ぶ。
ノンちゃん達と三時のおやつも一緒に食べる。
ノンちゃん達の内緒話しも聞いたりする。
ある日、ミミばあちゃんはノンちゃんに質問してみた。
「ねえねえ。おじいちゃんってどんな人?」
「おじいちゃん?家で一番かしこい人。」
「パパは?」
「パパは一杯遊んでくれる人。」
「ママは?」
「ママはオシャレな人。」
「じゃあ、おばあちゃんは?」
「おばあちゃんはドジな人。」
「へっ?」
(ちょっとちょっとちょっと。おばあちゃん、めっちゃあなた達、面倒見てるよね〜。優しいとか、お料理が美味しいとか、無いの〜?)
「何それ。もっと、何かないの?」
「だって〜、おばあちゃん、めっちゃコケるやん。この前もノンの前でイスから落ちておしり、打ってたし。もっと前は階段からも落ちてたし〜。」って、ケタケタ笑った。
「う〜ん。確かに。じゃあ〜他には?」
「おばあちゃんは面白い。」
「う〜ん。そっかぁ。」
ミミばあちゃんは天を仰ぐ。
「ノン、この前、学校で階段から落ちたの。おばあちゃんに似たのかな?」
「やっば〜。遺伝?」
二人してケラケラ笑った。
欲しい言葉は違ったけど、ミミばあちゃんは心の宝箱に、ノンちゃんの言葉を入れた。
可笑しくって、あったかくて、心が喜んで、愉快だった。