数字を全スタッフで共有するという事の意味が変わってきた気がする
企業における会計とはアクセル・ブレーキ・ステアリングのような基本的操作から、現在地を把握するカーナビのような機能でもあり、必要不可欠にしてリアルタイムで見るものである。同時に誰にでも分かるように、直感的に理解できるインターフェイスでなければならない
混沌とした時代です。書店に置いてあるビジネス本の大半が役に立たないほど、社会は変わってしまいました。今日の延長に明日が無い時代、汗を流しても報われない時代、自社の努力だけでは社会の変化に対応できない時代です。Marginal steps(限界領域での微小な改善)ではなく、Re Design(骨組みからデザインし直す)の時代とも言えます。
そんな時代のお供になるのは会計です。いや、会計だけが頼りとも言えます。
ここで言う会計とは、税務署に提出するものではありません。損益計算書(P/L)・貸借対照表(B/S)・キャッシュフロー計算書に代表される財務3表ではないと言いたい。なぜなら、財務会計は専門用語のオンパレードで、我々が普段使う国語とズレが大きいので、その言葉のズレが企業に歪みをもたらすからです。
よく言う例ですが、体感してもらいましょう。
当社は損益計算書で10億円の利益が出ました。では、通帳の残高はいくら増えたでしょう?
これが国語のズレって意味です。
簿記を知らない人が聞いたら、10億円利益出たなら10億円残高が増えたんじゃないの?って思いますよね。
よくわかんないけど、10億円も利益出たなら結構残高増えたんじゃないの?って答えも多いです笑
簿記を知っている人なら、貸借対照表を見るんですよね…そこに答えがそのものズバリ書いてある。利益と現預金の増減は一致しないという事を知っているので。
利益10億円でも現預金はマイナスで黒字倒産する。というが起こり得るのですよね。
なので、財務会計(税務署に出すやつ)ではなくて、独自の(専門用語を排除した)会計を企業に置いておく必要があります。
人が組織の中で自由に働く為には以下の3要素が必要です。
・予算
・情報
・決定権
の3要素です。
これで言う予算を、財務会計ではなく、自社で作ろうではないか?というのが私からの提案です。
※これを世間一般的には「管理会計」と呼んでいるのですが、管理という言葉に違和感を感じています。「自然(じねん)会計」が良いなぁ〜と個人的には思っています。
この新しい会計には即時性とアクセシビリティが大事だと思っています。
・即時性=毎月の結果が月末締めで翌月見られる
・アクセシビリティ=専門用語を廃して分かりやすく、いつでもどこでもデータが見られる
さて、何のためにこれを作成するの?って話ですが
人間の可能性を最大限に解放するため
これです。これ以外の目的で行うとコケると思います。例えば、利益出したいからやるとか。スタッフの成長を促すとか。外発的動機づけで実行するのはオススメしません。
人間の可能性を最大限に解放した結果、優秀なスタッフが辞めるなんて事も大いにありえます。自社の魅力も同時に高めていきたいですね!やりがいのある仕事を事業の中心に置けば、もっと人も合流してくるでしょう!
これは社会の変化でしょう。
何の為に生きるのか?
幸せに生きるって何だろう?
という、ずっと棚上げにしてきた宿題に答えないといけない時代になってきました。
その宿題を解く鍵こそ会計です。
オカネを無視して幸せにはなれません。無論、オカネを重視しすぎても幸せにはなれません。
オカネの奴隷から解放され、オカネと等身大に付き合える
結果、足るを知るの世界観で生きる事ができる
これが宿題の鍵なのではないでしょうか?
補足ですが…
足るを知るの反対の価値観として、現在の肥大化した資本主義社会があると考えています。現在の肥大化した資本主義社会においてはシンプルな原理原則が強く働いています。
「オカネはオカネの多いトコロに集まる」
という原則です。言い方を変えると
「オカネの無い人はオカネを集めるのが難しい」
という事です。
足るを知る、によって幸せが多く循環すれば良いのに…と切に願います。
はい!という訳で
数字共有の意味、というお話でした。
社内に自然会計をインストールする実践講座がスタートします。
メインMCのカナさんと収録したpodcastはコチラ
ではまた!