データを基に経営戦略を作るのではなく、お客様が欲しがるものを徹底リサーチすることで経営戦略を作りましょう。と、黒字経営をクリエイトする税理士は語ります
ITとかAIとかが身近なものになってきました。
中小企業でもレジスターを電子化すると、色々なデータが取れます。
ついつい我々は、このデータの山を眺めて…何か宝が…ダイヤモンドの原石のようなものが埋まっていないかなぁ〜なんて考えてしまいます。
結論から先に申し上げますが
データ先で戦略を立てると上手くいかない事のほうが多いです。
お客様からの声で戦略を立てると上手くいきます。
実例を挙げて考えてみましょう。
例)当社はカフェレストランです。過去のランチタイムを調査したところ、ランチタイムの同地域では当社が一番集客に成功している。しかし、午後2時以降のスナック・カフェタイムではマーケットシェアを大きく奪われていた。なので、スナックタイムに本格参入して勝てる戦略を取りましょう!
これでこの会社の業績は上向くのでしょうか?
カフェレストランと銘打っているのにカフェタイムの売上が芳しくない。これは、その時間帯にお店に入る魅力が乏しいと言えます。
もしくは、そもそもその時間帯にお客様がお店周辺を歩いていないのかもしれません。
もし魅力が乏しいのだとしたら、何かを変える必要があります。
それがメニューなのか?内装なのか?立地なのか?それはそのお店によってアプローチは異なるでしょう。
大切な事は、何かを変えた結果良かった事まで変えないように!ですよね。
自分たちの魅力を客観的に棚卸ししないと、主観的な意見だとお客様視点との間に大きなギャップが生じてしまいます。
データは自分の決断が合っているかを検証するためのモノであって、未来を読むモノではない。現場主義、原点回帰が一番重要です。
お客様にどんな価値を提供するか?
それはビジョンがあるかどうか?
何に呼ばれて動かされているのか?
現場に出ろ!お客様と触れろ!ビジネスの匂いを捉えるために!
それが機会点ですね。
このカフェレストランの場合はこうです。
【上手くいかない戦略】
・とにかく知ってもらいたいから1杯100円コーヒーキャンペーンを行う
・カフェタイム映えするスイーツを開発する
・広告でカフェタイムをアピール
【上手くいく戦略】
・既存客にどうしてカフェタイムに利用しないのか?聞いてみる
・お客さんではなく友人・知人に聞いてみる
・匿名アンケートを作成しwebで回答してもらう
自分たちの強み・弱みは他者評価が一番信頼性あります。
少し耳に痛いような励ましのコメントをいただくかもしれませんが、これが自分自身を磨くという事だと思います。
どこかに行けば自分をレベルアップするアイテムが拾えて…。という事はなくて、自分で自分を磨くという事が何より大事だと思います。
自分を一番愛せるのは自分です。
いままで生きてきたすべてを抱きしめて前を向いてください。
はい!という訳でデータを戦略のお話でした。
ではまた!