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支配のない階層構造を創るという事

プロセスを積み上げた結果ではなく、いきなりゴールから逆算しています。という話です。なので、間の要素が繋がっていません。


自然界にあるものは持続可能なものが大半で、人間が創り出したものは持続可能なものがほとんどない

これが着想です。
ここからスタートしましょう。

組織やコミュニティなど、人が集まるところには必ずコンフリクトが起こります。コンフリクト自体は良いものだと思いますが、それが組織崩壊を引き起こす事もあり、どうしてコンフリクトが起きてしまったのだろう?と考える事がなにより大事です。

組織やコミュニティなどその共同体の大枠と、そこに所属する人のエネルギーが衝突する事こそコンフリクトであります。であれば、共同体の枠組みをエネルギーに合わせて自由に組み直す事が大事なのではないでしょうか?

と、ここで
自然界のデザインを見てみましょう。


護岸工事されていない自然のままの河川をイメージしてみてください。

河川は、大河と小さな川の組み合わせで成り立っています。
大きな河と小さな川。大きなものは数が少なく、小さなものは数が多い。大きなものは大量に運べて、小さなものは少しを運ぶ。大きなものは量に従って進化し、小さなものはその地域(場所)に特化して進化する。大きな河が偉いという事は何もなく、むしろ、小さな川が大河に流れ込む事で大河は流れてゆく。

この自然界のイメージをそのまま共同体に置き換えると
大河 = 共同体の枠組み(就業規則・会社の目的・ビジョン等)
小さな川 = 各個人
と置き換えられます。そして、これこそが支配のない階層構造だと言えます。

にわかには信じられない事かもしれませんが、我々がここ50年ほど議論してきた組織論が根底から覆される前提条件であると言えるかもしれません。何故なら、会社の目的やビジョンを明確にして、そこに個人を合わせこんでいくという組織形態は自然界のデザインから外れているからです。


じゃあ、ビジョン・ミッションなど作成不要なの?会社の目的などは一切考慮せずにスタートしたほうが良いの?メンバー全員の総意が組織の目的なの?という質問が出てきそうです。

これに対する答えは、支配のない階層構造です(しつこい?)


まず階層構造はデザインにとって最善である。という前提をお話します。
階層構造とは、同じ映画を見ても心に残ったシーンが違う。という現象と同じです。同じインフォメーションを得ても、そこから見出す情報は人によって異なるのです。そして、それが良いのです。

大河に流れる小さな川は複数だから良いのです。複数であるから、その地域(場所)に最適化できるのです。

例えるなら、ショップ店員が神のような接客をして(提案力とか会話力が半端なかったり)そのお店が大繁盛するとします。旧来的なアプローチであれば、その神のような店員をエリアマネージャーに昇進させたりするでしょう。それではなく、小さな川はその場所に最適化できるから良いのです。その店員が現場が好きなのであれば、ずっと現場で働いてもらう事こそ階層構造を維持したデザインだと言えます。

現場が大好きな人に、会社の目的について意見を出してください!とお願いしても出てこないでしょう(興味ないだろうから)

なので、みんなの総意を汲むという事は、実際に全員から意見徴収する事ではありません。

興味ある有志で大枠を作成する

全体に提示する

さらなるフィードバックをもらう

これこそ、支配のない階層構造です。
「支配のない」という言葉には、誰でも意見を言えるし、誰でも意思をもってルールの改変をできるという事でもあるし、誰もが自分の仕事について自己評価をしていく。という事です。


支配のない階層構造組織

これを創るゴールイメージはあります。バックキャスト的に発想していますが、持続可能性を考えると唯一のアプローチであるように思います。
着想のヒントとして

①.自然界のデザインを観察する
②.sourceが共同体をホールドする

※sourceについての考察はコチラをご参照ください。

今までの組織運営は終焉を迎えつつあります。上意下達のピラミッド型組織に魅力を感じる若者は皆無でしょう。メンバーがいなくなった組織はその役割を終える事は明白です。どんなに優れたビジネスモデルだったとしてもです。

なので、これからの時代に合った組織デザイン、つまり、支配のない階層構造組織を探求していきたいと思っています。そしてそれは…

①.自然界のデザインを観察する
②.sourceが共同体をホールドする

がkeyだな〜なんて考えています。間の要素がいくつか欠けているような気がするので、興味ある方は是非お声がけください。一緒に探求しませんか?

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