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【黒字経営したい人向け】4つの戦術(利益の源泉4手法)のうち、①単価アップ、にどうやって取り組むのか?という超重要な話を税理士が語ります

世の中は少しづつ日常を取り戻しつつあります。
ウイルスは我々に何を突きつけているのか?と思考する日々です。
海の向こうでは人権問題で世の中が揺れています。
経済・社会・環境をすべて最適化する(SDGs)という難解であるが達成可能な目標をみんなで意識していく時期に、人類の大きな転換期に、差し掛かっているのを感じます。
経済・社会・環境、どれから着手しても良いと思いますが、私は経済の専門家なので、経済の知識を皆さんにお伝えして、全体最適化の契機になれば良いなと、願い・祈りながら書き進めています。

さて今日の本題
この記事↓↓を読んでいない方はまずこの問題に回答してください。


戦術→戦略を現場に落とし込むとこういうアクションになるよね

には4つの手があります。
①.客単価UP
②.客数UP
③.変動費down
④.固定費down

今日はこの中で一番利益に直結しやすい
①.客単価UP
について考えていきたいと思います。

「利益感度」という言葉があります。これを知っておくと心が折れなくなります笑
「利益感度」とは、何かに経営資源(ヒト・カネ・モノ)を突っ込んだ時、どれだけ利益となって返ってくるか?その敏感さみたいなものです。
一番利益になって返ってくるもの、それが ①客単価UPです。
自分が今行っている経営のテコ入れは、利益感度が高いか?低いか?を知っておくと、どのぐらい後に肌感覚として実感できるか?が分かります。結果、心が折れなくなります。

繰り返します。
もう少し利益出さないとなぁ〜。と思っているならば、①客単価UP
に取り組みましょう!


んで、どうするの?という話をしましょう。
まず、客単価という言葉は売り手目線の言葉です。買い手目線の言葉に置き換える必要があります。
買い手目線で言えば「満足度」です。

× どうやったら高い値段を付けられるだろう?
◎満足するお買い物とは何だろう?

発想を根本から変えないと怪我します。
どうやったら高い値段を付けられるだろう?で考えると、ボッタクリという領域にいく可能性が高いです。
そして、同じ地域の同じ業種の値段設定はあまり気にしない事です。
周りの店を気にするのは売り手心理です。
買い手は満足であれば単価は気にしません。


実際の価格設定ですが、最短ルートは何もせず上げてしまう事です。自信が付いたらあげる。と答える方が多いですが、自信と価格は関係ありません。
価格をあげた上で満足できるように、常に実践的にやるべきです。自信が付いたら…というのは、今は言い訳しながら営業しているようなものなので、逆にお客様に失礼であると言えます。


とはいえ、怖い!という心理も理解できます。
であれば、現在提供している商品・サービスに少し何かを付加していく事から考え始めると良いでしょう。(ガラッと商売をチェンジするのは危険です。現在の顧客が離れる可能性があります)
単純に取り扱い品目を増やしても良いでしょう。
仕入れも増えるので、売上だけをウォッチしてはダメですよ。利益で効果測定してください。


コンビニ各社がレジ横でコーヒーを売るようになって随分年数が経ちますね。これも単価UPです。同じように、コーヒーに合うスイーツなども売っていますね。揚げ物なども定番メニューになっています。
単価UP、身近なところでも数多くあります。
見てはいるけど見えていないのです。

もう少し続けましょう。付加による単価UPの実例です。
・鰻屋でうな重を頼んだらプラス200円で肝吸いを付けられます
・レストランで食事終わったらドリンクおかわり50円、デザート追加300円と案内された
・パソコンを買ったら、必要になるプリンターや紙、インクなどをセットで割引提案してくれた
・美容室でカラーをしていたらカラーの待ち時間で肩のオイルマッサージを20分1,000円でどうですか?
・カフェで事前予約制のバースデーケーキの取り扱いを始めた
・家具雑貨屋で実際の部屋のように空間を区切った(IKEAイメージ)
・自動車の車検に出したら子供の食べこぼしを見つけて車内の消臭除菌を提案してくれた
・ホテルの部屋のミニバー冷蔵庫を無料にした代わりに宿泊料金を10%値上げした
・スーパーの野菜売り場で目的別にバラした野菜セット(青椒肉絲セット・回鍋肉セットなど)を販売するようにした
・洋服屋で上下セットのディスプレイ展示の数を増やした
・居酒屋のメニューにウコンの力のようなドリンク剤を載せた
・病院が健康増進の為のウォーキングクラブを立ち上げた
・葬儀屋が遺品整理セミナーを定期的に開催
などなど、挙げたらキリがないほどあります。

そう、見てはいるけど見えていないのです。


どうすれば見えるようになるのか?
買い手目線の獲得です。
自分のお店を出た瞬間、みなさんは買い手目線になります。

これ良いなぁ〜
嬉しいなぁ〜
心地よいなぁ〜
を創り出しているモノに思いを巡らせてみてください。


長くなってきたのでここまで!
次回は②客数UPですね。ではまた!

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