【黒字経営を約束する税理士が提案する】経営理念の創り方教えます
7年前の12月に伊勢神宮の月次祭で、寒中禊を体験しました。
もうね、めっちゃ痛いの。
寒いんじゃなくて痛いの。五十鈴川の水が冷たくて剣山で身体中を刺されているよう。水から上がったら、外気と身体の熱との差で水分が全部蒸発しましたよ。タオルとか不要なの。身体拭かなくて大丈夫。
外気温0℃ですよ。神秘的体験でした。
さて、前回の続きです。
経営理念の創り方ですね。その前に……。
国税庁による2005年の調査として
設立1年で60%が倒産・廃業(生存率40%)
設立5年で85%が倒産・廃業(生存率15%)
設立10年で94%が倒産・廃業(生存率6%)という数字が散見されます。
なので、創業5年の壁というものが非常に高い壁であると言えます。
今、あなたの会社が5年以上の社歴があるならば、とても素晴らしい事だと自分を褒める事から始めましょう(いや、マジで)
もし、過去に倒産・廃業の経験があったとしても、大多数の人も同じなんだ!と捉え、自分を責めないでいただきたい。
人生の途中で自分に×を付ける必要はありません。ここから最高の日々が訪れるわけですから(いやいや、マジで)
というわけで
創業5年の壁を乗り越え、少し伸び悩みだなぁ〜。と思っているアナタ
経営理念を創る事をオススメいたします。
①.創り方に必勝法はないがダメなやり方は明確である
②.社長の人生訓を色濃く反映させる
③.主語を変えてもしっくりくるカタチに落とし込む
この3つを意識して進めると良いと思います。詳細を書きましょう。
①.創り方に必勝法はないがダメなやり方は明確である
これは言われれば納得の話なのですが……。
「有名企業の経営理念を見て、自分が惹かれる理念を元ネタにする」
これはたいてい上手く行きません。
何故なら、惹かれるものというのは、数年後に自分が目指したい目標であるからです。フェラーリ欲しい!という人は、今フェラーリを所有していないから渇望するのと同じですね。
経営理念は、今・現在・等身大、で作成しないと機能しません。
②.社長の人生訓を色濃く反映させる
前回も書きましたが、子供の頃の自分とか特性を考えて経営する必要があります。
地域一番店という名誉が欲しいなぁ〜。と心で思っているのに、従業員の幸せを追求する企業を目指す!とか言っても長続きしませんよね。
子供の頃、どんな遊び方をしていたか?
小学生の頃、好きな先生はどんな人間だった?
子供の頃、学校以外で関わった大人で尊敬していた人は?
このあたりに重要な鍵があると思っています。
これにしっくりこない人は
小学生の頃、嫌いな先生はどんな人間だった?
子供の頃、学校以外で関わった大人で大嫌いだった人は?
これが鍵になるかもしれません。
その嫌いな人に対する反発心が経営の原動力になっている可能性があるからです。
現在地を調べる時、未来よりも過去の自分から考えるほうが合理性があると言えますね。
③.主語を変えてもしっくりくるカタチに落とし込む
①②でなんとなく輪郭が見えてきたら、文章化してみましょう!
まずは紙に書いてみる事が重要です。
書いたら、主語を変えてみましょう。
自分は→我々社員は→この地域は
のように、主語を大きくしても納得感あるものが望ましいです。
例えば
「私はフェラーリを買えるような経営者になりたい」
これだと経営理念ではなく、願い事になってしまいます。主語を私は、からこの地域は、に変えると意味分かんないですよね笑
何故?フェラーリを買いたいのか?自問自答してください。
フェラーリ買ったらどうする?って。
フェラーリ買ったら、次はポルシェ買いたい!
ポルシェ買ったらランボルギーニも!
すべて買ったらコレクションホール作りたいな!
コレクションホール作ったらみんなで集まって車の話したい。
車好きが全国から集まってくる夢の国になるんだ。
こんな具合で自問自答すれば出てきますね。
この場合は、フェラーリが欲しいのではなく、車好きが集まるコミュニティを創りたかったわけですよね。
「車好きが笑顔になれる」
これだと主語を変えても意味が通りますよね。
はい!という訳で
経営理念の創り方でした。
経営理念を深堀りすると、事業領域が再定義できます。
事業領域についてはコチラ
事業領域を再定義して、それについて3つのPを磨いていく。
これで企業は千年企業になれます。
経営理念は千年企業への第一歩という訳ですね。
みなさんの企業が繁栄していく事を心から願っています。
ではまた!