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はじめまして、仔猫ちゃん
2009年3月
まだ肌寒かった春先
職場付近はまだ野良猫さんたちが沢山いて
お腹が大きい母猫や
仔猫を咥え、新居に移る母猫
険しい顔をして人間を目を細め観察する雄猫…
地域猫さんは数ある自分のその時の気分のおうちへ帰って行くのでありました。
そんな中、”まさか”の出来事が…
「この下かなぁ?ガサガサとか猫の鳴き声がするんだよ!まさかこんな所で産んじゃったのかな?」
私は飲食店のただのバイトAです。
お店の床下で何かが起きていたのです。
同僚が言うには床下から何匹かの赤ちゃん猫の鳴き声や母猫らしい猫、大人の猫の鳴き声がしていたそうで、同僚は店長に相談。店長は動物愛が強い人でオーナー無視で即行動で床を剥がし
仔猫救出大作戦決行!
実はこの時母猫は来ず、三匹赤ちゃん猫が取り残されていたのです。無事救出して、綺麗に洗って病院へ連れて行き検査をして同僚が一匹家族へ迎えて他ニ匹は、同僚経由で無事里親が見つかりみんな家族が見つかり一安心。
と、思いきや。まだ鳴き声がする
そう。まさかのまさか…まだ取り残されてしまった赤ちゃん猫がいたのです。2日経っても場所が掴めず、店長は赤ちゃん猫の“命の危機”を察知。結局物置のタイルを半分以上剥がす事になり、店長が床に潜り
赤ちゃん!!!いた!!(語彙力ゼロ)
店長は涙を浮かべワイシャツ真っ黒にしてちっちゃい“赤ちゃん”を発掘したのでありました。
バイトAの私とバイトBの同僚と汚れまみれのおじさんと、ちーさい赤ちゃん猫。私たちは例えるなら
桃太郎に出てくるおじいおばあ。
(語彙力やっぱりゼロ)
それは例えで店長の口から漏れたのです。
桃太郎が桃から産まれたかのような、なんとも言えない心から感動が溢れたそうで、店長が泣きまくるので釣られて感極まり三人でよかったよかったと大号泣…
かけがえのない命。
パヤパヤのうぶうぶな毛
目も開いていないしかなり小さかった
もし鳴いてくれなかったら発見出来なかった
きっとこれは何かの運命だったのかな?
お店の閉店22時、救出終了深夜2時の春の出来事です
バイト先の床下から発掘された赤ちゃん猫との奮闘記が始まる前の話
初めまして、仔猫ちゃん