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たかが傘、されど傘_博論日記(2024/06/23)

とうとう梅雨入りした。

夜更けから明け方にかけて激しく降った雨は、朝5時頃にやんだ。雨とともに風も強く吹いていたが、そちらも落ち着いた。今日は朝バイトの日なので、出かける時に雨風に見舞われなくて大変助かった。
ただ帰宅する頃にはまた降っていそうだし、昨晩の風の強さを考えると折り畳み傘では心許ない。16本骨のしっかりした傘を持って行くことにした。
この傘はピンク色をしていて、その色合いはPerfumeの「BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!」ライブの時の衣装の色によく似ていて気持ちが明るくなる。4年程前に購入して以来、気に入って使っていた。

バイトを終えて、DAISOで日記用のノートを買った後、たまたま通りかかったコンビニでインスタントのお味噌汁を買った。お弁当を持ってきたもののお箸を忘れてしまい、割り箸をもらいたかったからだ。
今日も日中は図書館にこもるつもりで大荷物で移動していた。パソコンの入ったリュック、手回り品の入った手提げのバッグ、お弁当とコーヒーボトルの入ったトートバッグ、そして傘である。

コンビニを出てバス停に向かい、大学行きのバスに乗った。清水寺や東福寺へ向かう満員のバスを見送った後だったので、座れてほっとした。

さあ、今日はうまく集中に入れるだろうか。

そんなことをぼんやり考えていて、はっと気がついた。

傘がない。

やってしまった。慌てて記憶をたどると、コンビニで傘を置いて荷物を整えた気がする。預かっておいてもらえることを信じて、夕方帰り道に取りに寄ろうか。

いや、今日は降ったりやんだりの雨予報だから、人の往来の激しい四条通り沿いの店舗だもの、誰かがひょいと持っていってしまってもおかしくない。
でも、今日は昨日と同じくらいみっちり勉強したいと思っていた。昨日朝バイトの後、まっすぐ大学図書館に行って7時間作業をした。やっとこさ投稿論文の修正に取り掛かれているというのに、スケジュールを変えて四条まで取りに帰るのか。

けれど、傘を消耗品とみなして何度も買うのは嫌だ。もうすでに一体どれだけの傘をなくしてきたか(双極性の鬱もしくは躁が強く出ている時は注意散漫なのでいろんなものをなくす)。この4年、なくさずに使えているというのは元気になっている証でもある。気に入っているものだし、なくしてしまうのは惜しい。それに束の間の雨しのぎに使われて、あっさり捨てられてゴミになってしまったら悲しい。

とはいえ、論文を6月末に提出するとしたら、今日はかなり勝負の日なのだよなあ。予定通り勉強して、帰りにコンビニにあるか見に行って、なければ新しい傘を買えばよいか。

逡巡しているうちにもバスはどんどん北上して、大学に着いてしまった。のろのろと横断歩道を渡って、左に曲がったら図書館方面、右に曲がったら四条に戻るバス停、というところまで来て、やっと自分の心が何を欲しているかわかった。

傘を取りに戻りたい。

というわけで四条に戻るバスを待ち、今、バスに揺られている。
これでよかったのか。まだ傘は置いた場所にあるのか。この後どこで勉強しようか。
気持ちが落ち着かなくて、バスに揺られている間ちょっとでも気持ちを整理しようとnoteを書くことにした。今日も論文のことがあるから「つぶやき」にしようかと思っていたのだが、急遽変更である。

こういうところが、きっと、私の私たる所以なのだと思う。
ちょっとピンチで何かを選ばざるを得ないときに、何を選ぶのか。私は論文を取れなかった。でも時間の決まってる仕事があったらあっさり傘を諦めて仕事をとったと思う。論文より仕事が大事なのかと言われるとそうではないのだが、融通が効く時、私は本筋を外れてしまいやすいのだろう。だから論文進まないのだよなあ。

今、ドトールにいる。上の文章を書いているうちにバスが四条河原町に到着して、急いでコンビニに向かったところ、傘、ありました!


コンビニの前では恥ずかしくて撮影できず、別の場所で撮影

よかった……。いい子で待っていたね、という気持ちになる。
ここからまたバスで大学に戻る気になれず、ドトールで作業できるところまでがんばることにした。

お弁当を持ってきているけれど、外は雨だし公園で食べるという選択肢はない。お弁当の食べられるような屋内の場所は、四条界隈には存在しないであろう(これまでの散歩経験からそう思うのだが、もしもご存知の方がいらしたら教えて下さい)。お昼時になったら家に帰ろうか。
そもそも傘を忘れてしまったコンビニに行ったのはお箸を忘れたからで、家に帰る、すなわちお弁当を食べないのならばコンビニに行く必要はなかった。やるせない。

ドトールで長居するにも限界があるし、潮時が来たら帰ろう。家でも集中して勉強できますように。

今週はせっかく生活リズムと勉強リズムが噛み合ってきたのだ(どういうわけでうまくいきつつあるのかについては、また別の機会に書きたい)。
さんざん引っ張った投稿論文の修正、自分のターンを終えて相手のターン(査読者に返す)に回したい。

■投稿論文2の作業項目
① Introduction修正
② 図表修正とキャプション
→ A先生にメール(ミーティングのアポとり)
③ エディターへのレター執筆
④ 細々とした修正
⑤ 英文ブラッシュアップ
※今日は①・②をメインに、③にも手をつけ始める
※24(月)A先生チェック→アポの第一希望
※25(火)B先生チェック
※29(土)提出

<To Do>
・投稿論文2:修正(6月30日〆切):6月29日に完了
・書評(News letter用、カジュアルでよし、6月30日〆切):6月30日に作業

・投稿論文1:再査読修正(〆切日相談中)
・システマティック・レビュー:二次チェック中
・博論本文:
  9月(予備審査委員会立ち上げ願い)
  11月予備審査?
  1月口頭試問?



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