ドクター・デスの遺産、感想(ネタバレ)
罪の声に続き、MIU404でがつんとハマってしまった綾野剛さんが見たくてやってきました。この短期間で二本映画見るなど珍しい…。番宣等で見てる感じでは、どうだろう?どうかな??好きかな??わからんな?くらいの気持ちでの来館。
綾野剛のパパみがたまらん。パパのごうだよ。そらちゃん(さやかちゃん)がもう、可愛くて可愛くて。高千穂が超男前で…。犬養は結構ダメなやつで開始数分で裏切られた。マジでどんくさい、動きが。もろに怪我してるし。子どもっぽいくせにずるい大人だし、さやかちゃんのがおとなだし。綾野さんが犬養を説明するときは刑事としての資質のあたりの話をするので、そっちでは有能だし、実際いいとこ引き寄せてるんだけど、なんかそれ以外がわりとダメで衝撃受けてました(笑)
でも、家族の思い出シーンがもろに伊吹(MIU404)で吹いた。白パーカーじゃん!?伊吹じゃん!!奥さん美人すぎるな!?そういうこと考えてる余裕ないシーンなのに、抗えなかった…。
遊びルームを外から覗くにこにこな犬養も、オセロでずるする犬養もかわいい…でも微妙にむかつくあたりすごい。
ラストシーンでおごれとか感謝とか言い出す犬養まじで犬養。ぶん殴ろうと思った。高千穂がやってくれた。あの目を覚ましたシーンでいつ謝るのかと待ってたのにあいつとうとう謝らないし、高千穂さんも謝罪を要求しないのどうかしてる!!と思ったけど、そこが高千穂なんだろうな…。家族の思い出の場所がわかってるって一体どれだけ仲がいいんだ…高千穂とさやかちゃん…。
オープニングは完全にシリーズもので、えっ、これ単体で終わる気終わらせる気まったくないですね!?って開始数分で思ったよね。すっごいかっこよかったよ、オープニング。そんでもってエンディングのビーストはここにきてほんとこの映画のための曲だなって。光を当ててくれる曲、光になってくれる曲だなあと、映画館の超いい音響下で聴きながらミュージックデイのときの楽しそうな綾野さん思い出してた。
木村さんはさっすが…一人目の火葬シーンで遠くにいる人のシルエットが雛森だったので相当怪しいなと思ってたけど、さすが…。首締めシーンのふとももがめっちゃえろかったね。まさか、犬養の体力勝ちとは思わなかったけど、ほんと犬養馬鹿だなって。自分と手錠繋いでどうすんだよ!!自分が死んだら意味ないんだぞ!!って思ってたら案の定殺されそうになってるし…。高千穂、足なげええ。高千穂の足の長さ勝ち。
ほんで、雛森は犬養殺すの一択だったわけね。そりゃそうか、生きたいって言ってるのに連れ出してる時点で犬養の隙見せ待ちのための道具なわけね。
もーべっしょべしょに泣いてるさやかちゃんが不憫で…ほっぺのくっついてたベッドの濡れ具合よ…。おいこら雛森ぃ!!そんでこんなときにはこねえ犬養いいい!!!それでもやっぱり生きたいしお父さんと一緒に生きたいとかお父さん大好きとかお父さんより大好きな人見つけないとねっ、とか…たまらんね!それに動揺しまくりの犬養はかわいかったよ…ここは素直にかわいかったわ…。だって、塩分表みながらおべんとつくってきてるんだよ?あのぐっちゃぐちゃの台所かたすとこからしたんでしょ?まじで、雛森が看病して仕事して家事して…のところで、家事はしてないと思う!!って心の中でつっこんでたからね。ま、してるんだろけどね、家事。洗濯物とかね…入院大変だからね…。あの、多分ストロング缶のロングを空きっ腹にぶちこんで酩酊しながら、食わなきゃ…なシーン…けっこうすごいな…って見入っちゃったね。はあ…。まあ、さやかちゃん帰ってくるときにはきれいにしような。
さやかちゃんが危ないってなったときの犬養のもうパニックっぷりが…そりゃあ脳揺らして止めるしかないわな、ありゃあ…。CMとかで見てたら大袈裟なぁ…と思ってたけど、あれは必要なシーンだったし、必要な強度だったね。
あと、雛森が供述してたとき、カンっとはまっちゃった、地雷踏まれちゃったときの、ぶちギレる前に一回高千穂を振り返る犬養たまらん。高千穂もあ、やば…って思うけど、おいこらほんとにヤバイじゃん!って即対応してる感じが…ダメ犬…リード引かれてるけどリード振り切るダメ犬…。
走るフォームは見る前に足が遅い綾野剛があり得るんだ…って感想見ちゃったせいかめちゃくちゃ意識して見ちゃって、うん、確かに…っておもったけど、そういや私元々綾野剛の足の早さとかフォームのきれいさとかを認識できてないんだった。今回がごったごたなフォームであることはわかった!わかりやすくどんくさフォームだった!
けんしはかわいかった!!前髪短いしすごくわかりやすくしたっぱ!!
さやかちゃんがいっぱい生きたいって話したとき、泣きそうになりながら手のひらをぎゅっぎゅ揉んでるのが、なんか…胸が痛くて手のひらも痛くて…っていうのを散らそうとしてる演技がぐっときた。言葉少なに、嬉しさと切なさを受け止めてる感じがよかった。
安楽死の是非を問う映画ではないんだよね。ドクター・デスは結局自らの欲望(美しい死をまた見たい、感謝の感情を浴びたい、崇め奉られたい?)のために犯行を繰り返していた。感謝されたい気持ちがあるから安楽死を強く望む人を選別していたわけだし、苦しみから転じた安らかな死、にこそ美しさがあると強くひかれていたからこそそういう人たちを選んでいた。繰り返しそれに立ち会いたいから偽装工作(証拠が残らないようにした。何かあってもミスリードするように医者役を立てた)もした。
雛森はいったいなにきっかけなんだろうね。田中一郎(こっちの名前しか覚えてない)は介護施設での入所者の苦しみへの共感だろうけど、雛森はつぶれちゃったという勤めていた病院でなにかあったのかな。
犬養さんがニューバランス履いてるのがなんか、もう、どんな感情もったらいいのかわからんかった。スーツがすごい安そうなのが、犬養だ。
焼き鳥が食べたくなる映画だな。こんなときだから余計にね。煙が恋しいじゃん。
んで、高千穂はなに飲んでるの??
でもまあ、雛森は確実に悪だもんね。そのへんは大丈夫じゃない?うん。立件はさやかちゃんと犬養に対してのでできるからさ。
犬養は40代かなあ。高千穂は30代だな。
犬養は声も違って、個人的にはスタイル雰囲気も相まって仲村トオルっぽいなあと、低く渋く落ち着いて語る姿を見たときに思った。
エンターテイメントとして、面白かったな。あとは綾野剛さんがパパなの見れたのにウフフでした。