音楽の話:Rage Against The Machine「Renegades」
初めて入った会社の先輩に教えてもらったアルバムである。
老舗大企業に割り振られるであろうその会社の雰囲気はすごく窮屈だったが、そんな中でその先輩の40代とは思えない感覚の若さと私に対する態度のフラットさにすごく好感を持った。
私が音楽好きだと知った先輩がおすすめのCDを何枚も持ってきてくれて、そのうちの1枚が本作「Renegades」である。
礼儀も何も知らない私は無自覚に失礼な振る舞いをしていたはずだが、先輩はまるで対等な友達のように接してくれて、退勤後に何度も飲みに行っては音楽や色んな話で何時間も盛り上がった。
とてもいい思い出である。
本作をきっかけにRATMの他のアルバムも聴くようになったが、あとあと調べたら本作はカバーアルバムであった。
本作の中でも群を抜いて好きな曲が「How I Could Just Kill A Man」だが、この曲を大音量で聴いているととても幸せな気持ちになれる。
原曲であるCypress Hillのバージョン(2011年)は後半で一瞬ジャジーな部分が挟まるものの、終始不安感のあるビートを基調にローな感じでラップしているクラシックな雰囲気だ。
一方RATMのカバーは原曲へのリスペクトをしっかり感じさせつつ、ザックのエッジィな声とChorusで一気に厚みを増すバンドサウンドになっている。
曲の好みでいってしまえばRATMの分厚い音が好みだが、原曲の方もかなり好きだ。
本作の収録作は以下の通り。
一応元ネタを集めたプレイリストを作ってあるのでたまに聴いているが、RATMのアレンジとは全然雰囲気が違っていて面白い。
■ 比較(#1~5)