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プレイリスト_音楽_202406

これは近場に「作業用bgm何にしてる?」以外の音楽話のできる知人がいない筆者が、最近聴いている曲とそれにまつわるあれこれを書いて発散するための記事である。



GOLDENWEEK/MILLENNIUM PARADE

近年唯一フィジカルを買っているアーティストの「MILLENNIUM PARADE」待望の新曲。超待ってた。

リモートワークに起因する運動不足解消のために毎夜2時間ほど近隣を徘徊するという不審者ルーティンがあるのだが、GOLDENWEEKのリリース以来、徘徊中の大半をこの曲だけ延々リピートさせて聴いているくらい好きである。
1時間ノンストップ・ミックスを作ってほしい。

そしてとにかくPVがすごい。
明らかにすごい。

「外国人が作った日本」みたいな雰囲気やキャラクターはFly with meを彷彿とさせるが、やっぱり日本人が作った日本なので日本の描写の要所要所が非常に正確であり、「日本人が作った"外国人が作った日本"」+「かわいさが日本的」という印象を受ける。

「日本」がゲシュタルト崩壊しそうだ。

このアートスタイルのPERIMETRON(ていうかもう新生ミレパに統合されたん?いま体制どうなってる?笑)でブレード・ランナーをアニメ化したらどうなるんだろうと想像して勝手にわくわくした。

全体的にFly with meよりさらに洗練された印象で、気合は感じるが力の抜けた感じがするし、花奈子とキャリが美しいし忞太がかっこいいし鬼天使がかわいすぎる。


花奈子/HANAKO

https://youtu.be/f2Bs41goGS0?si=PkCTR0likTv865jC


鬼天使/ONI-ANGEL

https://youtu.be/f2Bs41goGS0?si=PkCTR0likTv865jC

Gorillazからの影響は以前から指摘されていて、メンバーの一人である常田大希も自身についてそれを公言しているが、今回は(フォントも手伝ってか)AKIRAっぽいテイストも見て取れる。
かっこいい。

igの各イラストにある非常に読みにくいプロフィールを読み取ろうと頑張って拡大してみたりしていたが「CALIの短文を読むので精一杯!やめやめ!」と諦めたところで各キャラの2枚目に普通に読みやすいテキストが掲載されていたことに気づいた。しかも日本語訳付き🙃

GOLDENWEEKキャラの超再現フィギュア発売しないだろうか。



ドラ1独走/椎名林檎と新しい学校のリーダーズ

私の生涯ナンバーワン歌手「椎名林檎」が2024年5月29日にアルバム「放生会」をリリースしたが、それに先立って6本の動画が公式YouTubeチャンネルにアップされた。

そのうちの1本がこの「ドラ1独走」である。

椎名林檎の曲は椎名林檎のバイブスが強いので他の人が歌っても「椎名林檎の曲を歌っている」印象になりがちだが、この曲はSUZUKAボーカルがめちゃくちゃしっくりきた。

ちなみにアルバム名の「放生会」は「ほうじょうえ」ではなく「ほうじょうや」と読む。

一般的な放生会は「ほうじょうえ」の読みでいいのだそうだが、福岡で開催される放生会は「ほうじょうや」と読むのだそう。

アルバムタイトルの『放生会』は捕獲したを野に放し、殺生を戒めるインドに起源をもつ宗教儀式であり、日本では椎名が在住していた博多の三代祭として「どんたく」や「祇園山笠」と並ぶ祭りとして知られており、タイトルの読みが起源とされる「ほうじょう」ではなく、「ほうじょう」としているのはそのためである。椎名はオフィシャル・ライナーノーツにて「とにかくあらゆるものを手放さないまま生きる人々を描き切りたかった。『ちりぬるを』で描かれたような、予告なく死ぬ身近な者に対して、『さらば純情』で描かれたような、若かりし日の美徳に対して、一切合切諦めない人間が密かに抱く信念を、見てみたくて。それらもすべてやっぱり"三毒"といえば"三毒"です。つまり、今の世の中のムードからしたら真っ向からのアンチテーゼですよね。今回お酒をモチーフにした曲が多いのもーー私はあまり飲まないのですがーー不謹慎、不道徳の象徴として手伝ってもらっているつもりです」と語っている[2]

Wikipedia「放生会 (椎名林檎のアルバム)」



本能/加藤ミリヤ

こちらも椎名林檎繋がりになるが、最近発見して気に入っている一曲。
2020年にリリースしているというのについ先日まで気が付かなかった。

生来の性格の悪さと厄介OTKが相まって「椎名林檎曲のカバーね……どれどれ?」みたいなスタンスで聴きがちであるが、このカバーは「原曲超聴いてるじゃん!」という愛をしっかりと感じつつちゃんと加藤ミリヤの曲になっている。とてもいい。

加藤ミリヤはめちゃくちゃ世代でいくつかの曲は二度と忘れないくらいヘビロテしまくっていたが、まさか加藤ミリヤが椎名林檎の曲をカバーする日が来ようとは思わなかった。

最近聴いている曲」とは違うが、椎名林檎曲のカバーではtheウラシマ'Sの「正しい街」も好きである。

椎名林檎と草野マサムネさん、またコラボしてほしい。



Levitating/Dua Lipa

リリースから4年も経つが、定期的にプレイリスト入りしているのがデュア・リパのLevitatingである。

日本好きが高じて日本のアニメーション・チーム「NOSTALOOK」にPVを発注したらしいが、レトロな雰囲気が曲調と合っていてとてもかわいい。

ちなみにLevitatingのPVは2種類あり、メインはDaBabyがフィーチャリングしているこちらである。

アニメver.の方はDaBabyが入らずデュア・リパだけが歌っているので音源はそっちをリピートしているが、実写のデュア・リパが可愛すぎてPVはどっちも好き。ずっと見ちゃう。



Monster ft. JAY-Z, Rick Ross, Nicki Minaj and Bon Iver/Kanye West

3:35からのNicki Minajヴァースを聴きたいがために聴いている曲。
そこだけ切り抜いた動画があるので貼っておく。

本作のリリースは2010年(14年前!)だが、カニエ、Jay、リック・ロス(Bon Iverは知らんかったすまん)という超極太ラッパーたちに囲まれながら全員を食い散らかすようなヴァースを蹴っているのがデビュー・アルバムさえリリースしていない頃のニッキー・ミナージュという事実には心底驚かされる。

ニッキーもすごいしカニエの嗅覚もすごすぎ。

私がニッキーの名前と曲を認識したのはSuper bassやStarshipsがクラブで流れるようになってからで、2011年くらいだったと思う。

当時の私はUSラップを聴かないことはないが、最新のドロップまでチェックするほどの熱量はないし、JAY-Zですら「LINKIN PARKとコラボしたレジェンダリー・ラッパーでビヨンセの彼氏」くらいの認識しかなかった。

カニエ・ウェストのことも「有名なラッパーでキム・カーダシアンの夫」程度の印象しかなく、今日に至るまでMONSTER以外のカニエの曲を(彼の曲だと認識して)聴いたことがない。

邦楽好きというのもあるが長年ロックやメタル、EDMに傾倒していたため、HipHopを聴く割合が少ない上にUSラップもDMXのGrand ChampD12のD-12 Worldくらいしかまともにアルバムを聴いたことがなく、特にカニエはアーティストとしてではなくアパレルのデザインや、何よりゴシップで名前を聞くことの方が多かった。

こんなに才能を嗅ぎつけるセンスがあるのだからパートナーに際どい格好をさせて連れ回したりテイラー・スウィフトの顔に泥を塗ってまでビヨンセを称賛したりしてないで無名アーティストのフックアップに注力してほしい😂

MONSTERのPVは人種が白黒逆だったら騒ぎになりそうな描写があったり女性の扱いがグロかったりして個人的にはまったく歓迎できない内容だったが、早々に本国でキャンセルされたようなので今は(おそらく)オフィシャルでは観られなくなっている。

ちなみにこの曲に辿り着いたのはCarpoolでAdeleがニッキーのパートを歌っていたのを観たからで、のちに映像上で二人のMONSTER歌唱シーンがコラボしたのは感慨深かった。

Adele ver. (10:30〜)

AdeleのMONSTERについて&コラボ(2:04〜)


Carpoolは企画自体が好きだし、アーティスト単体の好き度ではLady Gagaの回が一番好きだが、Adele回もNicki回もずっと面白くて何度も観ているので思い入れがすごい。



Houdini/Eminem

Jayもカニエも大して知らなかった当時の私ですら知っていたのがEminemであり、彼の曲の中で一番好きなのがWithout meであるが、2024年5月末にリリースされた「Houdini」では冒頭からWithout meのリファレンスが山ほど仕込まれていて曲どうこうよりもまず嬉しさの方が勝った。

Without meだけでなく同時期の曲からもちらほらリファレンスしているし、PVでは50 CentやSnoop Doggがカメオで出ていたり、Eminem曲ではお馴染みの愛娘Hailieが出ていたり、コメディアンのPete Davidsonまで出演している。しかもセリフあり。

リリックもしっかりShady's backであるが、EminemもSlim Shadyも適当に汚い言葉で誰かをDisって悦に入っているようなアーティストではない。

日本にいて感じるよりもあちらではさらに深刻であろう問題にしっかり言及しつつ、(私のような素人がコメントするのも烏滸がましいが)しっかり言葉遊びをしてうまいこと言っているあたり本当に恐れ入る。



The Banana Song/SIPPY

MonstercatのチャンネルはDupstepとTrapが好きで登録しているが、めっちゃレゲエっぽい曲上げるじゃん〜と思いつつ一応流していたらしっかりいい感じにDubstepでもあった曲。

Alex MTCHみたいなゴリゴリにDubstepばかりのMixlistも大好きだが、ちょっとゆったりめにレゲエが入ってくれるだけで聴きやすさが違う。

歌詞だけ見るとNHKの「みんなのうた」とかで流れそうだけれど、サウンドとボーカルによってこんなにかっこいい曲になるとは。

日本の曲を対抗させるとしたら宇多田ヒカルの「パクチーの唄」あたりだろうか。

パクチーの唄/宇多田ヒカル

バナナがダイレクトに表現されたThe Banana Songと違って、まるでパクチーが友人かのように歌っているのは日本的なのかもしれない。
(あるいは宇多田ヒカル的)



ANEMoNE/Tina Moon

こういう評価の仕方は良くないと思うが、初期のL'Arcのバイブスを感じてめちゃくちゃ好きだ。

Tina MoonはChicken Streetのイメージが強かったのでこんなアンニュイしっとり曲が出るとは思わなかった。



Players' Player feat. KREVA (Live at YOKOHAMA ARENA, JAPAN, 18 Sep 2023)/OZROSAURUS

オジロを評価する人はめちゃくちゃいるのになぜか私は彼らを通らずに来てしまった。聴いたことがなかったので好きも嫌いもない。

USやUKのHipHopより日本のHipHopを聴く割合が多いが、聴く音楽の中でHipHop自体の比重がかなり小さくかなり狭い範囲でしか手を出してこなかった。

それでもこの曲、しかもこのLIVE映像はかなりかっこよくてリリース以来ずっとプレイリストに入っている。

MACCHOとKREVAに因縁はあったかもしれないが正直私はBEEF文化が全然好きじゃないので詳しく追っていない。
そういう彼らの歴史を理解した上でこのフィーチャリングの実現を受け止めた人たちは感慨もひとしおだろうが、それが欠落していても十分に感動する。

いい曲出してくれてよかったです。



余談:BES(SWANKY SWIPE)

直近で聴きまくっているわけではないが、BES(SWANKY SWIPE)の曲はもっと知られてほしいと思う。

私は「一番好きなラッパーは?」と聞かれたらBESと答えるが、全部の曲が好きなわけではないし少なくとも過去に出したSkitはどれも好まない。

あれほどの才能を持ちながら色々あったせいでリリースはずっと止まっていたし、ドラッグも草も全然かっこいいものじゃないし、服役したからって箔がつくとも思わない。

BESとドラッグを引き合わせた奴は、冗談じゃなく九条の大罪のネタにされるくらい酷い目にあってほしいと切に願っている。

復帰してからの曲も聴いてはいるが、情報も音源も動画もバラけすぎだからそろそろBES公式のYouTubeチャンネルをつくってほしいな😇


愚痴か?否か?

東京時刻

評決のとき

もう一生かっこいいじゃん何これ。