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音楽の話:Marilyn Manson「The Golden Age of Grotesque」

MMとの出会いは高校生の頃。

高校の近くにあったTSUTAYAに白くて円形でUFOみたいでめちゃくちゃ音質のいい試聴機(ヘッドホンの音質かもしれない)が置いてあり、それで冒頭のThaeterからThis Is the New Shitを一聴して心を奪われてしまった。

あの時なぜMMのCDを手に取ったのかは全く覚えていない。

クラスメイトに音楽好きが多く、こういうのが好きな友達からの情報があったのかもしれないし、彼氏から聞いたのかもしれないし、当時惚れに惚れていたDir en grey繋がりでメタル系のアーティストを調べるうちにたどり着いたのかもしれないし、Nightmare Before ChristmasのThis is Halloweenをカバーしていた流れで気になっていたのかもしれない。

いや、The Golden Age of GrotesqueでMMを知ってからNightmare Revisitedを……?

もはやどのきっかけで何を先に知ったのか正確に思い出せないが、This Is the New Shitはある程度広いジャンルを聴いていた私にとっても十分に新鮮で凄まじく魅力的だった。

Thaeterの不穏な音、This Is the New Shitの電子的で洗練された音。
独特な声音とシャウト。

MMを何かのジャンルに割り振るならロックやメタルなのだろうが、少なくとも本作に関しては「ロック」や「メタル」という言葉では表しきれない。

面で押さえつけてくるような音がEDM的でもあるし、6曲目で表題曲の「The Golden Age of Grotesque」なんてヴィランの登場シーンにでもかかりそうな雰囲気で、しかもバンドの音がしない

ビジュアルやアートワークがダークな割にポップで楽しい曲もあるし、曲調はロックっぽいがラップしてるものもあるし、ロックみたいに歌ってるがHip Hopのトラックにしても違和感ないくらいの曲もある。

ロックやメタルのサウンドでラップするなんて別に珍しくもなんともないが、なんで「これ」って感じの表現が見つからないんだろう。
前後の歴史とかMMはxxに〇〇の影響が見られてね、みたいな話も含めて解説してほしい……


歌詞については今も昔もほとんど理解しないまま聴いている。
洋楽は歌詞カードに和訳がついていても読まなかったし、言語を排除した状態で愛し続けてきた。

それに、当時「かっっっっこよ!!!!!!!」と思って聴いていた洋楽が、単語を聞き取れるようになってから「えぇ……こんな内容だったの……?」と少しがっかりしたことがある。

それでなくても、ただでさえ過激で名が知れているMMだ。
万が一「なんだこの歌詞は!許しがたい……!!」なんて感想でも抱いてしまったら、私の美しい思い出と素晴らしいアルバムが数枚闇に葬られることになる。


そういえばLADY GAGAのLoveGameのリミックスにマンソンが参加していて、これがかなり好き。

誠実さとプロ意識の塊みたいなガガと仲良くできるような人なら別にそんな嫌いにならなそうだけど、不思議だ。

https://gagadaily.com/forums/topic/338609-gaga-mentioned-in-marilyn-manson-article/

LoveGameでのコラボ繋がりでガガについて聞かれたマンソンの答えが
"I never had sex with her."
から始まるインタビュー動画、今も残ってたから観てみたらアップされたのもう13年前だって……嘘じゃん……私あと体感2年くらいで老衰するのかもしれないよ。