画像生成AIで漫画を作る
というわけで、全8ページの短編漫画が無事完成しました。
生成と編集を平行して進めて、トータル5~6時間くらいで出来ました。
この記事には、やってみて気づいた点とか時短の方法を残しておきます。
プロットとコマ割り
ネタ出しとプロットについては、前回の記事をどうぞ。
コマ割りもGPTさんに任せようとしたけど駄目でした。
編集環境
コマ割りとか下書きとか、一般的な漫画製作の工程を全部すっとばします。画像生成をしながら編集も同時にすすめました。
使ったツールはこちら「FlamePlanner」、ブラウザ上で動く漫画製作ソフトです。吹き出しとかも爆速で入れられます。
画像生成
画像生成は今回、Fooocusというツールだけを使いました。
モデルは自前の眼鏡っ娘モデル(SDXL版)です。ちょっと心配だったけど眼鏡っ娘以外でもちゃんと生成できました。
プロンプトの整理
今回、全部の絵をt2iでプロンプトから生成しています。
なので、こんな感じでプロンプトを整理して使いまわします。
複数キャラの出し分け
複数キャラのコマを出す場合、ControlNetで構図指定しつRegionalPrompterで領域毎に出し分けて……みたいな真面目な方法もあるんですが、今回はそんな事しません。
どうするかというと、髪だけ出し分けして他のパーツをインペイントで描き変えちゃいます。NovelAIとかでも有効な手法ですね。
高速生成ガチャ
あとは、ひたすら良い感じの構図が出るまで生成するんだけど、そこもちょっと工夫してます。
まず、モデル自体がサンプラー「DPM++ 2M」で良い感じのが出るように調整してあります。よく使われる「DPM++ 2M SDE」や「Euler+」のように、生成過程で絵が変わる事がないサンプラーです。
なので生成中に希望通りじゃない構図が出たら思い切ってキャンセルしちゃいます。
数秒毎に絵の構図を見極めて生成継続か中断再生成かを判断していきます。ひよこの鑑別みたいな流れ作業ですね……
こんな感じで漫画に入れる絵、約40枚を量産した感じです。
最後に
今回、ChatGPTが出力した台詞を一言一句変えずに漫画化しました。
今後も、どこまで人の手を介さずに生成AIに創作させられるか、という方への挑戦をやってみたいです。(自分が創作するよりも、そちらに興味あり)
あと、背景とキャラを別々に出して……とかも考えたんですが、結局アイレベルとか合わせるんなら一緒に生成しちゃえばいいじゃん、という結論になりました。うちのモデル自体に背景がボケやすい傾向があるので、それも多少効いたと思います。
最後にオフショットというか、使わなかったカットを貼っておきます。
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