vol.28 「おかんアート」 - オカンが生み出すゆるふわ群衆とは!? -
私の母は、たまにこのような写真を送ってきます。
食材から動物や顔を見つけては、LINEスタンプのようにポンポン送ってきます。多くの人が見落としてしまうような身の回りのモノからカワイイもの、オモシロイものを見つけ出すのが母の得意技です。母は可愛くて、へんてこりんなものを日々写真に収めています。そんな母からは「おかんアート」スピリットを感じます。
「おかんアート」は言葉の通り「お母さんが作ったアート」という意味です。
・軍手、毛糸、タオルでできた謎キャラ群衆
・キュービー人形に着せた手作りドレスetc…
アートというより手芸品?素朴でゆるっとした雰囲気に癒されます。おかんアートについて発信している「下町レトロに首っ丈の会」によると、おかんアートには10の定義があるそうです。
・作品自体は役立たないけれど、勢いがある!
・おしゃれ部屋をもっさりさせる破壊力大!
など、どんなアートなのか深掘りしたくなるワードがぞろり。
私の母の作品(?)だと、1〜3と9の要素が見え隠れしている気がします。母は食材を少し触って撮影する程度ですが、軍手や毛糸で何か作り出しそうなくらい、おかんアート精神を感じます。
そんな母に勧められ、今年4月に開催された「Museum of Mom's Art ニッポン国おかんアート村」(渋谷)を観に行きました。見れば見るほど、謎めいたゆるキャラ群衆の虜に。
作品を観ているうちに「これさえおさえれば、おかんアートが作れる!」な特徴を見つけました。それは...
そして「おかんアート」が出没する場所はここ↓でしょうか?
おかんアートは窓辺に飾られていそうだなと妄想を膨らませています。
展覧会で見つけた私のお気に入り作品は「うまい棒ケース」です!
うまい棒のケース...笑
私だったら、うまい棒はすぐに食べてしまうので、これを使う機会はかなり限られてしまいそうです。しかもこのケースは、毛糸でできていて柔らかいので「うまい棒を守る」というケースとしての機能を果たしていません。笑 でもそこがいいんです。
ニコニコとした表情&うまい棒カラーに合わせたケースの色、機能性ゼロというゆるい空気感がたまらなく好きです。
ゆるふわ>>>>>>機能性
最高です🙌
私の母も「おかんアートを作りたい!」と張り切っていたので、作品ができたら一緒に展覧会を企画できたらいいな〜と思います。私が企画運営し、母がアーティスト。家族にとって良い思い出になりそうです。
みなさんの周りに「おかんアート」を作っている方がいたら、どのように制作しているのか、ぜひ教えてください!
参考:
ART iT, 「ニッポン国デザイン村:11」, <https://www.art-it.asia/u/admin_ed_contri8_j/OQNqomdBcjalC2VfzFWH>
下町レトロに首っ丈の会, <http://citamatiretro.com/>
京都市立芸術大学 ギャラリー@KCUA,「2020年度申請展 おかんアートと現代アートをいっしょに展示する企画展」,<https://gallery.kcua.ac.jp/archives/2020/307/>
東京都渋谷公園通りギャラリー, 「Museum of Mom's Art ニッポン国おかんアート村」,
<https://inclusion-art.jp/archive/exhibition/2022/20220122-119.html>
種明かしの部屋, 「おかんアート 種明かしの部屋とは?」,<https://citamatiretro.wixsite.com/okanart>