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【随筆】マジ無限ループな件について、これぞ蟻地獄!!

 心というものは地図に似ている。
 高低がある。山がある。川がある。等高線がある。

三島由紀夫『複雑な彼』より

先日読んだ小説が、三島の文体に近しいものがあり、どこか触発され、今、三島を読んでいる。『複雑な彼』という1966年の小説。本書は初読みだが、楽しく読んでいる。ちょうど半分くらいのところに、上で引用した文言があった。この三島作品は、とても読みやすい。そしてなかなかにカッコいいと思った。

さて、その引用文の柔らかさと、タイトルとの差よ。高低差がありすぎて、耳きーんなるわ!
フット後藤のこれ、めっちゃ好きだったな。

とにかく今日は三島のことや『複雑な彼』の小説感想記事ではない。蟻地獄のことを書く。

これは実体験だ。それも、今日の話。とてもホットな話題なわけだ。

今日は夕方から用事があったこともあって、夕方に時間休みをとるか、午後休みだとか、それでも良かったのだが、結局1日休みを頂いた。

そして午前中はジム⇒ランニングという感じだった。事件は、ランニングの際に起きた。

基本、ランニング中って、立ち止まりたくないよね。ランナーの方とは共感できると思う。なんか気分が下がるだとか、それもあるし、アプリで計測している身としては、その時間がなんだかもどかしい(一時停止すれば問題ない。でも前に一度、再開を押させず走っていることが発覚して、その時はかなり萎えたよね)。だから、極力信号が無いところを走りたい。仮に信号が赤なら、僕は迷わず右折か左折する。だいたいどこか目的地があるわけじゃない。ただ環状に走っているだけで、そのルートはさほど重要じゃない。道は、繋がっている(前に袋小路、行き止まりに遭遇したことはある。あれは、たまたまだww)。

それで、ちょっと状況を簡単はポンチ絵で説明する。言葉だけで説明してもいいが、イメージの齟齬があったのならいけない。だからまずこれを見てくれ。簡単に書いたが、状況が分かればそれで結構。

左下に家がある。青字、下から走ってきて、交差点で道路を横断して、大きくぐるりと回って、家に帰りたかった。がしかし、赤字なわけだ。信号で、どうしたって赤だ。図で、それを示したつもりだが主要道路ではなく、この信号の赤が長いことも、青でいる時間が短いこともよく知っている。にしても赤なわけだ。そのたび、僕は赤字のように、右折するんだ。少し走ってまた右折右折、右折と繰り返して、チャンス到来、信号チャンス。が、ダメ。また赤なわけだよ。で、右折右折、右折の繰り返し。マジ無限ループ。一周約300m。蟻地獄だ。チャンス到来、信号チャンス! が、ダメ。赤だ。

右折右折、右折。繰り返す諸行無常ww

マジ無限ループ。トラック周回。定点カメラで見たら変な奴だっただろう。

意地になってもいた。もうすぐ青になるぞ、というタイミングを計るようにして歩幅を狭くするだとか、点滅している時に、ダッシュすれば間に合う。とか、そんなことはしなかった。しないことにしていた。

僕は、あくまで華麗に、優雅に走り去りたかった。この、地獄から抜け出したかった。だから無様な調整などは不要。いつか、巡って来るはずだ。

その時を、待つ。
5周はした。まだ、まだ来ない。我は天命を待つ。

気がつけば7周。おかしくなりそうだった。いよいよこうなると、チャンス到来、信号チャンスでワクワクしない。またダメ。たぶん、僕のランニングペースと、この距離が、信号のサイクルとどんぴしゃで合っていないと思ってきた。そうだ、そうじゃなければ説明がつかない。

9周。もう疲れてきた。やはり、8も9もダメだった。

嫌だ。絶対に嫌。華麗に、優雅に走り抜けたい。その瞬間に出会った人は、僕のことをそう見る。僕のこれまでなんて知らない。「ああなんて華麗に、優雅に駆け抜けるんだ。タイミングはバッチリ。まるで、彼のための信号のようだ」と、そんなことを思うのだろう。

そうだろう。そうに違いない。

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顛末かい?
そんなの分かりきっているじゃないか。
10周して、やってきたチャンス到来、信号チャンス!

華麗に、優雅に、スルー。左折してやったぜ。それからは何も考えないで、家に帰ったよ笑
だって、やっぱり赤だったんだ。

我ながら、バカだなあとは思ったね。
あなただったらどうする?
できるまでする?
それともちょっとズル?
調整して渡っちゃう??
個人的には引き際を間違えた感が拭えないですww

おわり。最後まで読んでくれてありがとう!
それではまた!!

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