noteでエッセイを書く理由
僕は小さい頃から文章を書くのが好きだった。
人に読んでもらって感想をもらうのが嬉しかった。
小学校の頃から本を読むのが好きで、国語の授業で一枚の絵から物語を書いてみようという授業で創作の楽しさに気づいてからというものの、小説家になるのが夢になった。
紙の本が近所の本屋さんに並ぶのを夢見て、稚拙ながらも物語を何本も書いていた。今でも古いノートを掘り起こせば出てくると思う。(たぶん)
しかし、どうだろう。今となっては大学で物理学を専攻し、文章を書くという行為からは遠ざかってしまった。
リハビリも兼ねて、コロナ禍に始めたのがブログだった。
人の役に立つ記事を書こうと試行錯誤した1年ちょっとだったが、自分がやりたいこととは少しだけ違う気がしていた。その違和感が無視できない大きさになるにはもう1年くらい必要だった。
去年の七月くらいから、自分のブログでもポツポツとエッセイを書くようになった。これまでの少し硬い文体ではなく、下書きなしに自然にスラスラと書き進められる自分の文体だ。
自分の見た世界を切り取って描き切る文章はこれまでに比べて格段に書きやすかった。これなら呼吸をするように文章を書くことができるとさえ思えた。
ただ、エッセイというのはびっくりするくらい拡散力がない。
Twitterで投稿をお知らせすると、1ツイートで30人くらいの人が読んでくれる。
でも、正直にいうともう少し多くの人に読んでもらいたい。
だから、noteのプラットフォームを借りて、今よりもほんの少しだけ多くの人に届けばいいなと思いながら、エッセイを書いてみようと思う。