Deutschlandticket最後の日の悲劇
ほぼ毎週末出かけていたローカル電車を使った日帰りドイツ国内旅も、今日で最後になった。
実はこの旅は、ヴェルニゲローデでランチを食べていた時に急遽決まった。
ゴスラー、ロストック、ヴェルニゲローデの3箇所へ行くことには同意していた夫が、もう一箇所私が行きたいと言っていたライプツィヒにはどうしても行きたくないと言っていて、その時の私は何とか夫を説得して行けないかと悩んでいた。
そのランチの時に、私も同じザクセンならドレスデンのほうが行きたいけど、ドレスデンは遠すぎるよね、なんて話していたのだけど、これがなんと、行けないことはない距離だということが、この時判明した。
それなら、最後の日帰り旅はドレスデンにしようか、とその時決定した。
それから2週間経った今日、まずは自宅最寄り駅から市内中心部の駅へ。
そこから別の電車に乗り換えて、ドレスデンまで向かう予定だった。
その駅で、悲劇は起こった。
ホームに下りる前に電光掲示板でもう一度確認すると、私たちが乗る予定の電車の名前の隣に不穏な表示。
その時私が読み取ったのは、
「100分遅れ」
という文字だった。
100分って!
きっと私の勘違いだ。だって夫は何も気に留めていないようだし、とそのままホームに下りていった。
夫がホームでもう一度ドイツ鉄道のアプリを使って乗る電車を確認していたのだけど、そこでやっと気がついた夫が一言、
「電車が消えてる」と。
たしか、同じようなことが3週間前にもあった。
あれはロストックからベルリンへ帰るときのこと。あの時は乗る予定の電車が突然なくなった。
ということは、先ほど私が見たものは勘違いではなかったのかもしれない、と再び上の階へ戻って確認した。
そして、やっぱり100分遅れというのが事実だと分かり、分かりやすく機嫌を悪くしながら再びアプリで調べ始める夫。
こういう時は何も言わないほうがいいと結婚生活5年で学んでいる私は、とりあえず隣で待機。
夫はその数分で、行きたくないライプツィヒに行くプランも考えたみたいだけど、どうやらライプツィヒも同じ状況らしい。
片道3時間半かかる場所へ行く電車が100分遅れ。
幸い自由な日帰り旅で、絶対に行かなければいけないというわけではない。
1分後、私たちは家に帰るための電車に乗っていた。
この間夫はずっと機嫌の悪そうな顔をして黙っていたのだけど、逆に私は、ドイツ鉄道は本当に最後まで問題を起こしてくるなぁ、なんて、ちょっと面白くなっていた。
ドレスデン、もちろん行きたかったけど、実は既に一回行ってるし(その時は車)、Deutschlandticketを利用する最後の日がこんなふうに終わるなんて、これはこれでネタになる、なんて思っていたのだけど、夫は気持ちの整理をするのに少し時間がかかった模様。
この話を夫が義母にしたところ、またクリスマスマーケットの時期に車で行こうと誘ってくれたそうだ。
そう、去年の冬にクリスマスマーケットを見に行ったのだけど、あの時は寒すぎて全然街を見られなかったので、だから今回季節をずらして行きたかったのに。
でも、もしそれが実現するなら、今度は寒さ対策をしっかりして出かけたい。
こうして私たちのDeutschlandticketを使った1ヶ月の週末旅は終わった。
また別でDeutschlandticketを使った旅と感想をまとめる予定。