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8/14 Grok画像生成AI機能追加という反AI敗北記念日

反AIの敗北

8/14 Grok画像生成AI機能追加という反AI敗北記念日を迎えました。
原因はどこにあるのか?2023年になぜ勝てなかったのか?
某氏が活動の中で
・50億以上の大規模機械学習を問題点に設定した
・AI推進派の先行ブロックを推奨した

この2点が原因だったと考察しています。

50億以上の大規模機械学習

イラスト生成AI以外の分野でも大規模機械学習は活用されています。
・画像検索
・文字起こし
・翻訳
・消しゴムマジック
・指名手配犯をAIが自動で判別
このような便利なサービスを開発するためにも活用されてます。これらを全否定する主張に勝ち目はありませんでした。

イラスト生成AIはデータセット活用例のごく一部に過ぎない


何を主張すればよかったのか

Danbooruや、NovelAI、そのリークモデルと噂されるAnythingv3を論点にすれば2023年地点で勝ち目はあったと考えます(正しいかどうかは別)
「自称絵師を守るために無断学習(≒全てのAIサービス)を許すな」という主張よりは幾分マシでした。

2022年末~23年初頭には、比較的筋の通った言説がありました



AI推進派の先行ブロックを推奨

気に入らない相手をブロックする権利は誰にでもあります。
問題は、一律のブロックリストを仲間内で共有することです。

・情報の偏り
・エコーチェンバー
・コミュニティの閉鎖性
・建設的な議論の機会の喪失
・寛容性の低下
・現実との乖離
こうした問題が生じました。



8/22追記
ブロックリスト 補足説明
界隈で初めに作られたブロックリストは「いやがらせ」「誹謗中傷」など、一般人から見ても妥当だと思える基準で作られます。

問題は、界隈内の別人が次々にブロックリストを作ることにあります。
まず正当性はありません。

「ムカつく」「AIイラストをRTしてた」「正論を言われて傷ついた」「合法だって言われた」「こいつ嫌い」などなど、道理の無い理由でブロックリストが更新されます。

最終的には界隈内の身内から出た「AIイラスト広告を出したからと言って企業に対して誹謗中傷するのは良くない」のようなまっとうな意見すらブロック対象にしてしまいます。精鋭化過激化が進みます。


どうすればよかったのか

画像生成AIに対して本気で規制を望んでいたのなら、政治的な働きかけが必要でした。
政治的に働きかけるにはどうしたらいいのか?
→仲間を増やしましょう
数は力です。AI利用者の中にも規制が必要だと考える人はいます。そういった人を仲間に加えることが大事でした。

誰も絵師に滅んで欲しいなどと思ってません。
AI利用者やAIサービス開発企業に対して「私たちは困っています。助けて下さい」と丁寧にお願いすればよかったのです。
「大規模機械学習は窃盗!児童ポルノ!犯罪者!」などと暴言を吐いては人は離れます。現に誰も助けてくれません。

さいごに

こう書きだしてみると、思いっきりオウンゴールをしてるような印象を受けます。
正しい知識を持たず間違った認識で皆を巻き込んだ挙句、何も成せないまま終わってしまう。
学ぶことの大切さを知る良い機会だったのではないでしょうか。

Grok画像生成は一つの節目だと思いますが、AI諸問題は始まったばかりです。
自動車誕生以前に道路交通法が無かったように、生成AIに関する新たな法律は誕生するでしょう。

いずれにせよAIが人類に有益なものになることを切に願います。

あおまどか


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お暇な方、ぜひご覧ください。


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