ハイエンドとミドルグレードの考え方
誰でも一度、手に入れたいハイエンドロードバイク。ツールドフランス選手と同じ機材を使うという醍醐味。
この夢は遠くなってきた。
150~250万もする自転車に手を出すのはかなり限定的な層しかないと思いながら、夢の中でも60~100万は十分満足できるではないかと考えている。見栄えと性能も文句なし、「新世代のミドルは現世代のハイエンドより速い」と明言するメーカーもいるのはなおさらだ。
本格的なロードバイクに置いて、昔から大体そのようなイメージでした。
エントリー = セカンドクレイドフレーム + 105
ミドル = セカンドクレイドフレーム + アルテグラ
ハイエンド = トップグレードフレーム + DURA-ACE
コンボ系(ホイールなどもそうですが)は後で変えられるし、価格差も簡単に調べられるので、あまり迷う要素がないですが、フレームが一番迷うところだ。
スペシャだとs-works(12r)とspロゴ(10r。なう7rなど下のグレードも存在しますが本題の論外)、トレックだとSLとSLR。
トップグレードのフレームはミドルグレードより若干高いが、ひょっとしてそれを払う価値があるのか。
フレームデザインのポイントは近年、変わりつつある。そう、エアロだ。
昔から一番の宣伝材料となる「重量」は、「エアロ」になった。
重量は一次元、空気は三次元。スピード上がれば上がるほど、エアロが大事だ。登りだけ重量が気になるが、すべての場面にエアロが効く。宣伝上そう話してますし、プロレースのスピードもエアロにより年々速くなっている。それが事実だと認めよう。
重量を犠牲にしてエアロ性能が上がると結局、速くなる。研究と実践でそれを証明してきた。
ただ、ハイエンドとミドルグレードの一番違いは、重量だ。
昔いわゆる軽量ハイエンドは、重量自体買う理由となっている。スーパーシックスエボ ハイモッド、完成車重量5.5kg!今その言葉を打ちましたら笑い出した。その時代を経歴した方はみんな憧れていたような幻の名機だ。
200グラム軽くなるから、買うしかない。という考えは、今はなかった。
ハイエンドとミドルグレードは当然、同じ形状のフレーム。当然、同じエアロ性能を持っている。重量差はあるが、それはいくら大事なことかと思うなら、それほど大事ではない。メーカーも「エアロ性能よりも重量が大事ではない」と伝えたからだ。
自分の墓場を掘ってたようなことが発生し、ハイエンドを買う理由が薄くなっていた。
じゃハイエンドが100g軽くなって、20万プラスなら買うか。それとも300g軽く、30万プラスなら買う価値があるか。それも個人個人受ける程度が違いますが、メーカーもそれを考えてグレードと定価を分けてるでしょう。
性能・コスパ求めるならミドルグレードが十分、むしろ昔のハイエンド価格で現在のミドルを買っていました。という考えをする方は増えていると思う。
ハイエンドを手を出すには、特別な理由が必要となってきた。