1週間あってもじっとしてられない北海道②旭川編
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函館〜旭川ドライブスタート！
北海道出身の会社の先輩に、旅程を話すと驚かれた。目が無謀ではないかと物語っていた。しかし、私たちは進むのだ。
函館から旭川は高速を使って5時間ほど、下道で7時間。
一日丸潰れ覚悟でドライブである。スタートは私がハンドルを握った。
旅行の際は大体彼が運転をする。優しいというのはもちろんだが、私の運転技術が信用されていない、というのが一番の理由である。
しかし、道がほとんどまっすぐであること、函館は高速入口のスタート地点で合流がないことなどの理由からハンドルを握ることを許可された。
そして、今回の旅行中、私が運転している時に彼が寝ていてとても嬉しかった。
認められた気がした。
途中、有珠山サービスエリアに寄った。天気が良くて気持ちがいい。
ちょっと休憩するつもりだったが、「あげいも」の文字を見つけ彼が購入。確かに気になってはいた。
蒸したじゃがいもの周りをサクサクのホットドッグの生地で包んでいる、という感じのグルメ。じゃがいもが美味しい！背徳感がいい。
ここで運転を交代。
スムーズに進み、割と時間がまいていたので札幌からは下道を行くことにした。下道にも大量の小さな虫が窓ガラスにぶつかってきて悲鳴をあげた。
彼が「命を無駄にしないで！！」って虫に訴えかけていた。
ようやく旭川に到着。早めだが、夜ご飯に行くことに。
ジンギスカンで有名な「旭川成吉思汗 大黒屋 旭川本店」へ。
ここもいつもなら長蛇の列のようだがすんなり入ることができた。オフシーズンだからか、平日だからか。
彼は初ジンギスカンとのこと。
とりあえず大黒セット（肩ロース/モモ/ヒレ/ショルダーの盛り合わせ）と、アーモンド大根サラダを注文。
店員さんが説明しながら、最初は焼いてくれる。
函館から来たと話すと、北海道に住んでるけどその距離は流石に行ったことがないと言っていた。そうだよね。
アーモンド大根サラダがすごく美味しかった。梅風味のドレッシングに、スライスアーモンドがたっぷり！ボリュームもすごい。
まずは肩ロースから。
臭みがなく、柔らかい。美味しい。白米が進む！
彼もおいしいおいしいと言いながら食べている。
大黒屋には、最初に用意してあるタレの他に、オリジナルスパイスも用意されている。私はスパイスで食べるのが好きだった。
全部食べてから、肩ロースが一番お気に入りだったので追加で注文した。
大黒屋は東京にも店舗があるらしい。今度行ってみようかな。
お腹いっぱいのまま、ホテルへ向かう。
「Tabist ダイバーシティホテル シン トキワ 旭川」へ（3000円くらい / 1人。できる限りホテル代は抑えている。）
初めて見るタイプの部屋だった。合宿に来たみたい。
でも靴を脱いで畳に座ってくつろげるのは嬉しい。
結構まだ時間早いね〜と話していると、彼が「これ、旭川ラーメンも行けちゃうのでは」と恐ろしいことを言い出した。
しかし、私たちはダイエット終了しているのだ。ジンギスカンを食べた後にラーメンを食べることだって許されている。
そして、歩いて向かったのは「ラーメン すがわら本店」。塩ラーメンが有名だそうだ。
でも旭川は醤油と聞いていたので、私は醤油、彼は塩ラーメンを頼んだ。
確かに、塩ラーメンの方が美味しいかも。
久しぶりのラーメン、狭いカウンターに並んでラーメンを啜る感じ、なんだか懐かしい。
流石に満足し、部屋に戻ってその日もすぐ就寝した。
毎日倒れるように寝ている。
旭山動物園にやってきた
北海道どこ行きたい？の会話に、彼から一番に出てきたのが「旭山動物園に行ってみたい」だった。
以前北海道出張に行っていた時も、ひとりで札幌にある円山動物園に行っていたことを思い出し、動物園そんなに好きだったんだと思った。
朝ごはんに、昨日セイコーマートで買ったフルーツやヨーグルトを食べる。
車で20分ほど行けば、旭山動物園に到着だ。
意気込んで開園30分前くらいに到着したら、先頭から2番目だった。
みんな10分前くらいにパラパラと集まってきていた。
入園してすぐ確認するのは、もぐもぐタイムのスケジュール。
飼育員さんが解説をしながらご飯をあげる時間だ。
また、事前の情報で反時計回りに回るといいと書いてあったので、
それに従いつつ見ていくことにする。
私が全体を通して思ったのは、事前に情報として知ってはいたが、動物が自然に近いままのびのびと過ごしているところ。距離も近い。
それと、誘導する看板が可愛すぎる。
もぐもぐタイムはペンギンとしろくまを見た。
しろくまは水槽にダイブする瞬間をおさえようと多くの人が集まっていた。
その中でも私たちのお気に入りはカバだ。
円山動物園で見たカバも良かったらしく、楽しみに最後に見に行ったので印象が強かったこともあるが、動物というより岩！？というくらいの大きさ、皮膚の質感だ。
2匹が外で寝転んでいる時の迫力よ。
泳いでいる姿、糞を撒き散らす姿も見ることができた。
その後、私たちは記念にお揃いのかばTを購入。
これ、だいぶお気に入り。
お土産屋さんにはかわいい動物のグッズがたくさん置いてあり、見ていて飽きない。動物好きの彼も「楽しすぎる‥」と喜んでいた。
後ろの予定もあるので渋々引き上げる。また機会があれば行きたいな。
少し車を走らせたところにあるスパイスカレーが人気の「農珈屋本店 no-ca-ya 本店」さんへ。
田んぼの真ん中に立っているのでロケーションが素晴らしい。地元さんのお米や食材を多くの人に知ってもらおうと作られたお店とのこと。旭川空港にもお店があるそう。
靴を脱いでお店に入り、ちょうど空いていた窓際の席へ。
田んぼと山（大雪山と言うらしい）が作るのどかな風景を眺めながらリラックスする。
カレーは欲張って3種のあいがけ！気になるカレーが多すぎた‥
私はチキン豆カリー×マイルドイエローエビカリー×トマトバターカリーの3種類に！色とりどりの副菜と一緒に盛り付けがされていて、見るだけでお腹が空いてくる‥！
チキン豆カリーはほろっとした柔らかな大ぶり鶏肉が美味しい王道カレーだし、イエローエビカリーはココナッツミルクの甘さが嬉しい！（彼は辛いホットレッドエビカリーだったので混ぜて食べてみたら、これがまた美味しい）、トマトバターカリーはトマトの酸味とバターのコクが美味しくて、具材には豚肉と、なんと紅生姜！アクセントになっていてとても合う。
景色の相乗効果もあり、満たされたお昼ご飯だった。
お昼ご飯を食べたらまたロングドライブがスタート。次は釧路方面の美幌町へ向かう。
美幌町と屈斜路湖
運転をバトンタッチし、私がハンドルを握る。
途中道の駅に寄りつつ3〜4時間ほどで到着したと思う。
その日泊まるホテルは素泊まりにしたので、美幌町のセイコーマートで夜ご飯、朝ごはんを購入する。
ホテルに寄る前に行きたかった場所があった。
それが「美幌峠」。標高５２５ｍの美幌峠展望台があり、日本最大のカルデラ湖である「屈斜路湖（くっしゃろこ）」、「硫黄山（いおうざん）」、また遠くには知床連峰や大雪の峰々がつらなる壮麗なパノラマ風景を見ることができる。
予定通り、まだ日が暮れていない。
到着して車を降りると、ひんやりと風が冷たかった。
駐車場からは美しい夕焼けを見ることができて思わず見入ってしまうが、日の入り前に美幌峠を見なければ！と急いだ。
屈斜路湖は想像以上に美しかった。
ぽっかりと浮かんだ中島の周りの屈斜路湖は静かで穏やかだが、その壮大さに呑まれてしまいそうな迫力があった。
貸切状態だったこともあり、ゆっくりと見る頃ができた。ただただそこに佇んで眺めている時間がとても贅沢だった。
展望台の頂上まで登り、降りてくると服から出ている肌がひんやりとすっかり冷えていたのでホテルへ向かうことに。
今回選んだのは「屈斜路プリンスホテル」。
一番安い部屋を選んでいたが、受付をすると空きがあるので最上階のお部屋をご用意しましたとのこと。ハネムーンってこと、どこかでバレてた‥？
初めての経験で高揚した気持ちを抑えつつ、スケルトンのエレベーターに乗り込む。
屈斜路湖を眺めながらぐんぐんと最上階に向かっていった。
お部屋はツインのシンプルなお部屋。天井が高いので開放感があった。
でも、なんて言ったって最上階。
窓から眺める景色が素晴らしかった。
しばらくキャッキャと撮影大会をしたのち、ホテルの敷地内を散策することに。
フォトスポットにもなっている桟橋。
屈斜路湖に浮かんでいると錯覚するような美しい景色を見ることができた。
部屋に戻り、ご飯の前に大浴場へ行くことに。2日間湯船に浸かっていないところからの屈斜路温泉は最高！露天風呂も堪能して部屋に戻る。
さてさて、楽しみにしていた夜ご飯。
先ほど買ってきたセイコーマートの心踊るメンツを紹介するぜ！
欲望の塊みたいな夜ご飯になってしまった。
中でも人気のペペロンチーノは十分なボリュームがあり、鶏肉もしっかり入っているのに138円。高校生男子だったら毎放課食べてるだろうな‥
カツ丼も甘めの汁がしみしみでたまらない！ホットシェフといって店内で手作りしているところも素晴らしい。
こんなにわんぱくに食べたのにデザートも。
美幌峠の道の駅で賞味期限の関係で値引きされていたので買った、おこっぺバタークリームケーキ。バターを使用したスポンジに、発酵バターをふんだんに使ったクリームが挟まっているギルティスイーツ。でも幸せ。
翌日は5時起きで一番楽しみにしていたアクティビティ。
ワクワクした気持ちと満腹のお腹を抱えて就寝した。
続く