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食べ語り鳥取出張
鳥取に出張へ来た。
半分は旅行気分だ。
旅行といえば美味しいお店。
幸いなことに一緒に出張へ行く先輩も私と同じく、美味しいものに目がないとのこと。
私がリサーチしていたよりも断然下調べをしっかりしてくださっており、お互い楽しむ気100%であることを確認しあった。
1日目に向かったお店。
初日お疲れ様ということで少し贅沢しても良いよね、と創作和食のお店へ。
暗い住宅街、公園を横切ると暖簾に小さな明かりが灯っている。
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一見さんお断りでは…と一瞬怯むがガラガラと引き戸を開けると気さくな店主さんが座敷の方へどうぞと声をかけてくれた。
なに?観光?おー!出張ね。
え、器の会社なの!へえーーー!(へえーー!が口癖であった。)
そんなことで話も弾み、器のメーカーならばと、店主さんが20年以上かけてコツコツ集めてきた中からとっておきの器を使ってお料理を出してくれた。
お酒も、お料理も、鳥取らしいものというリクエストのみで完全にお任せ。
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最初のお酒は生ビールと、瑞泉という鳥取の地酒。これがすっきりと飲みやすくとても美味しかった。
最初に出てきた突き出しから器使いや盛り付けに感動した。
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わさび菜のお浸し、竹の子の木の芽和え、菱餅、カレイの卵、鹿児島の空豆。春を所々に感じるラインナップ。
次にお刺身。
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今日あがったばかりのものもあり、モサエビに関しては活け造り。動いてた。
ぶりのお刺身の上の大根おろし、ぶりの旨味たっぷりの脂を丁度よくさっぱりさせてくれる。
次に天ぷら。
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サックサクで食材の美味しさを最大限に引き出している。竹の子と海老のすり身揚げ、行者ニンニクの芽、春の山菜。
盛り付けもとても素敵。
次はリクエストしていたのど黒。
丁度今が旬らしい。
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部位によって調理法を変えてくれた。
本当に美味しい魚は刺身、次に塩焼きか1番とお話しされていた。
口に入れた瞬間ほどけるようにふわっと広がる甘み…2人で顔を見合わせて笑ってしまう。
次にふぐの白子を湯葉で巻いて焼き、大根おろしとポン酢で食べる変わり種餃子のようなもの。
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白子ポン酢は食べたことあるけれどこの調理法は初めて。白子のなんとクリーミーなこと!!
ポン酢の器も素敵だったなあ。
次にヨコワの握り。(クロマグロの通俗名で一地方でこの名前で呼ばれているらしい)
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高級お寿司屋さんに来たのかと思った…
ヨコワの甘味とシャリの程よい握り加減。
生きてて良かったーーーって思うほど。
お料理の最後に蟹の甲羅を器にしたグラタン。
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ホワイトソースが美味しすぎた…和食が続き最後にこう来るか〜最高すぎる…と唸った。
ここまでに店主さんともカウンター、座敷越しに色々お話をしていて意気投合しており、最後におまけで鳥取ブランドのいちご「とっておき」をデザートに出してくれた。
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昨日イチゴ狩りへ行ってきたらしい。
身は大きいのに、甘さが凝縮されていた。
盛り付けもとても可愛い。
予算を伝えてお酒抜きで三千円くらいのコースで、と頼んだのですが文字に起こすと破格すぎる。
店主さんは笑って、チェーン店や大きなお店と違って1人でやってる小さなお店だからそこら辺は適宜お客さんに合わせてやっている。
鳥取にせっかくきたんだから美味しいものを食べて欲しい、と話していた。
常連の方に愛されているようなお店だった。
店主さんが話していた、ネットなどの口コミを見たり、一生懸命発信したりすることはあまりしない。その時間があるなら美味しい食材を仕入れにいって、お料理を作ることに向き合う時間にする。という言葉が忘れられない。
料理に真摯に向き合う人のお料理を食べられたこと、その話を聞けたことにとても嬉しい気持ちを感じながらホテルへ帰った。
次はなにを食べよう、と余韻に浸った。
つづく