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Jazzmasterの配線メンテとPU交換
連休で帰省中です。台風通過中で外に出られなかったので、実家配備のJazzmasterをバラしてみた。
こいつは増税前に投げ売りされてた2019年モデルの新品なのだけど、他のSquierギターと比べても明らかにノイジー。
常にシャーってバックグラウンドノイズが鳴ってる。ハムバッカーなのにシングルのP-90よりもノイジー。その辺の謎を解き明かすべくバラした。
まず、元の価格設定が安いせいか、キャビティ内のノイズシールド処理が全くない。外来ノイズウェルカム状態。
PUの裏側部分は何でも載せられるようにガバっとザグられてる(弁当箱スタイル)。これなら何であれ、ピックガードを変えれば搭載できる。
まあ、価格相応な作りってことですね。ここは機会を見てノイズ対策しましょう…今回は用意がない。
ピックガード裏のシールド処理は、ポット類とジャックを繋げるようにシールが貼ってあるが、トグルスイッチ部はノーケア。
ここもいずれ全面シールド化予定。
このギターもシールドテープ+配線でGNDループになってる。もはやこれがFenderのスタンダードなのだな、と理解。創設者のFenderさんは元電気屋らしいが、昔からこうなのか?
でも、個人的には気持ち悪いのでケーブル配線のGNDラインは除去。シールドテープGNDに一本化。
この状態で仮組みしたら、盛大なノイズが??あれ?
各部導通チェックすると、ジャックとポット間の導通が怪しい?
ジャック部をバラすと絶縁ワッシャーっぽいのが挟まってた。他のギターでは見たことないパーツだ。
ここ、絶縁しておきたかったのか?でも回り止めワッシャー経由で辛うじて導通しちゃうんだけどな…なんだこの意図不明な中途半端な処理は?
で、絶縁ワッシャーを撤去して導通を確保。ノイズは元のレベル程度に落ち着いた。
なんだか徒労感だけ残った感じだけど、ダブルGND(=GNDループ)でもシングルGNDでも、外来ノイズには関係ないのは考えてみれば当たり前か。
この状態で数時間弾いていたのだけど、やっぱりこのPUの音色、どこが美味しいのかさっぱりわからなくて楽しくない。
音色の楽しくない楽器って、目的のない筋トレみたいな感じだ。ちなみに筋トレ=体罰(パワハラ)みたいな環境で中高生時代を送ったので、むしろ嫌悪感すら覚える。
PU、変えようか…。
そこまでやる気はなかったけど、台風通過の変なテンションでハンダごてを握った。
手持ちのドナーはギブソン製ハムバッカー2発。たぶん496Rと500T。ギブソンの場合はRがネック側、Tがブリッジ側。2000年のフライングVから摘出したもの。
結構歪ませるとHR/HMっぽい音がしてた記憶が。つまり歪み専門キャラなのだと思う。あまり気に入らなかったので交換したんだけど。
でもこのチープな純正Fenderよりはマシじゃないかな?と判断して採用。
Fenderもワイドレンジハムバッカーは良いのになあ。ってこれはギブソンから移籍してきたPAF作った人の作品だった(笑)
ステーの脚の長いギブソンとマグネットが分厚いフェンダー。コストとか生産効率の問題か?設計思想の違いなのか?
実測値は以下の通り。
Fender: F=13.5k, R=12.6k
Gibson: F=8.7k, R=15.5k
実測して積むなら、Fenderは逆だったよね。
フロントは交換して正解だった。まあまあ許せる音になった。リアはうーん。ハーフにしてもうーん。リアPUが好みのレンジから大幅に外れてる模様。こいつが混じるとダメ。
次何積むか?考えながら、当面はFのみで遊ぼう。