「青騎士」第22B号作品紹介 その②
「青騎士」第22A・B号は、10月19日に2冊同時発売!
22B号から、掲載作品紹介その②をお送りします。どうぞ!
三卜和貴『屍介護』
闇夜の中、屋敷に響く叫び声。しかしその正体は明らかにならないまま朝を迎えます。
先輩ヘルパー引田さんからのお願いで、買い出しに同行することになった茜。レジで会計をしていると、パートの店員さんから「遭難事件」という不穏なワードが飛び出します。
先週の月曜日に、山中で男女2人が行方不明になる事件が起きているとのこと。屋敷のある岸尾山から近い場所なのかを確認しようとする茜ですが、会話は切り上げられてしまいます。
帰りの車中、目に留まったのぼり旗。鬼子母神(きしもじん)という安産・子育てにまつわる神様が奉られているようです。「きしも」と「きしお」、その名前に何か関連があるのでしょうか。
無事館へ戻り、買い出ししてきた食料品をしまうため、キッチンへ向かう茜。そこにいたのは…。
『屍介護』は、単行本1巻が「青騎士」21号と同日、8月20日より発売されました!原作の小説版も、角川ホラー文庫より好評発売中です!
うめーち『悪魔はゆりかごを唄う』
「最初の悪魔」アダムとのつながりが明らかになったシーカ神父。チロも信頼を寄せていたはずなのになぜ…。
時は遡り、シーカとチッチ兄弟の少年時代が、シーカの視点から語られます。
チロに手を差し伸べるシーカ。二人はすぐに仲良くなりますが、そこにはいつもミロの姿が。「チロはミロのこと好き?」シーカの問いかけに対するチロの答えは…。
当事者にとっては当たり前の感覚もシーカには理解することができず、段々とミロのことを疎ましく思うようになってしまったようです。
その後ミロは悪魔憑きになり、兄弟とシーカは離れ離れになったのでした。
チロに対する歪んだ感情から、自ら悪魔憑きになってしまったシーカ。
その時見つけた、奇妙な魅力を放つ頭蓋骨。それに手を触れた時…。
『悪魔はゆりかごを唄う』は単行本1〜2巻が好評発売中です!
その他、『さよなら、ナナシのバイオリン』全1巻(リブレ刊)、『四弦のエレジー』全5巻(小学館刊・梅内創太名義)が発売中です。
小板玲音『エレナの炬火』
舞台は過去のノルド。まだ紫蘭館に訪れる前、少しあどけなさの残るエレナの姿がそこにありました。
手押し車に積んだたくさんの荷物。街での買い出しを終え、馬車で村へと戻っていると、ぬかるみにはまったノルド軍のトラックが。
負傷中の兵士を運搬していたトラックに乗っていた男性。体調が悪化しているものの、薬が不足していて処置ができていないようです。
居ても立ってもいられないエレナは、村に連れていき薬を飲ませることを提案します。貴重な薬ですが、ためらうことなく今苦しんでいる人のために役立てる。エレナの芯の通った振る舞いは、子どもの時から変わることはありません。
『エレナの炬火』は、単行本1〜2巻が好評発売中です!
今回の作品紹介はここまで。
アナタの新生活は、秋の訪問とともに始まる。「青騎士」22B号をぜひお楽しみください!