「青騎士」第20B号作品紹介 その④
「青騎士」第20A・B号は、6月20日に2冊同時発売!
20B号から、掲載作品紹介その④をお送りします。どうぞ!
小板玲音『エレナの炬火』
紫蘭館の看護師として働き始めたフレイヤに、スカンジア王国への渡航の誘いを受けたエレナとサナ。
他国の医療の現場を学ぶのは意義あることですが、ひとまず返事は保留にして、紫蘭館での仕事に励む二人。周りの仲間達からもその動向が注目されています。
自身の渡航については消極的な考えのサナですが、エレナにはスカンジア王国へ行ってほしい、と考えているようです。
そのスカンジア王国からやってきたカーリナの祖父、オラヴィは現在紫蘭館で療養中。しかし体調は芳しくありません。
オラヴィの予後については、専門的な知識を持つフレイヤへ相談してみることに。
時間は待ってはくれない。残された時を後悔の無いよう過ごすことができれば良いですね。
『エレナの炬火』は、単行本1・2巻が好評発売中です!
赤河左岸『ホテル・ローレルの渡り鳥たち』
次々に明らかになっていく、ホテル・ローレルの真実。最後に語られるのは、最もミステリアスな存在ともいえる、コンシェルジュの謎について。
辿るのは幼き頃の記憶。ホテル・ローレルに飾られた、若い頃の祖父の写真を見た少女は、コンシェルジュを目指します。
祖父のようなコンシェルジュを目指し、研鑽を積む少女。歳と経験を重ね、コンシェルジュへの道が現実のものになろうとしていた時、祖父の命の終わりもまた近づいていたのでした。
祖父の残してくれた言葉、そして過去のホテル・ローレルで起きた悲劇。物語の終幕を見届けてください。
『ホテル・ローレルの渡り鳥たち』は、単行本1巻が好評発売中。2巻が7月18日に発売予定です!
甘酒縞『英国浪漫戯画フォレストアイビー』
今回のお話は、オスカーの過去。小さな頃は、母と二人暮らしをしていました。看護師として忙しく過ごす母に代わってオスカーの相手をしてくれていたのは、青年のシッターさんだったようです。
青年の抱えるスケッチブックに興味津々のオスカー少年。絵画との出会いは、こんなところにあったんですね。
シッターさんや母親に褒めてもらったことをきっかけに、絵を描くことにすっかりハマったオスカー少年。その情熱は、成長しても失われることはありませんでした。
将来は美大へ行きたいと母に告げるオスカー。しかし、女手ひとつで苦労しながらオスカーを育ててきた母の願いは、安定した仕事について平穏に暮らすこと。
それでも夢を追い求めることに決めたオスカーは美大へ。奨学金とアルバイトでお金を工面しながら、必死に絵を描き続けます。
毎日バイトで忙しく駆け回り、授業では教授にダメ出しされてばかり。疲れ果て、自分を見失いそうになっていたところに、現在のオスカーが抱えるトラウマにも深く関わる「ある男」が現れます。
『英国浪漫戯画フォレストアイビー』は、単行本1巻が好評発売中!
読み切り作を収めたアンソロジー『若葉の狂詩曲』にも、甘酒先生の短編が収録されています。
今回の作品紹介はここまで。
志を共にする漫画誌。「青騎士」20B号をぜひお楽しみください!