「青騎士」第19B号作品紹介 その②
「青騎士」第19A・B号は、4月19日に2冊同時発売!
19B号から、掲載作品紹介その②をお送りします。どうぞ!
三卜和貴『屍介護』
ホラー小説のコミカライズ『屍介護』。今回は過去に遡り、茜が訪問介護事業所「ひだまり」で介護士として働くことになった経緯が明らかになります。
前の職場で人間関係に悩みを抱えていた茜は、「ひだまり」の面接を受けることに。自宅に訪問して介護サービスを行うのが主な業務ですが、そこで件の屋敷での住み込みの介護の話を切り出されます。
「自分を変えなければ」という思いを抱えていた茜は、迷いながらもこの誘いを受け入れることにします。
そして場面は現在へ。屋敷内の異常な状況に違和感を感じる茜ですが、来たばかりで先輩ヘルパーたちに意見するのも躊躇われます。それでも「変わらなければ」と、なんとか自分を奮い立たせようとします。
そんな茜のもとに、見慣れない人影が。その正体は…。
原作の小説版『屍介護』は、角川ホラー文庫より好評発売中です!
森薫『乙嫁語り』
正式な夫婦となるため、スコットランドへと向かうスミスさんとタラスさん。立会人として、兄エドワードとホーキンズ氏も同行しています。いきなり巻き込まれるかたちになってしまったホーキンズ氏ですが、文句を言いながらも付き合ってくれる良い人です。
無事スコットランドへとたどり着き、婚姻の儀式を執り行うことができるでしょうか。
場面は変わってタブリーズ。戻ってきたアリの結婚相手についての話題で持ちきりのようです。花嫁候補のひとりであるマディナは、財を得たからと手のひら返しでアリのことをチヤホヤする周囲の様子に、苛立ちを隠せません。
そんなときマディナの口から飛び出た一言が、アリの耳に直接入ってしまいました。
変わってしまった周囲の環境に、それぞれにモヤモヤを抱える二人。新たに始まる花嫁探しの行方も気になりますね。
『乙嫁語り』の単行本は、通常版、ワイド版ともに14巻まで発売中です。
そのほか、『シャーリー』全2巻、『エマ』全10巻、落書き集『SCRIBBLES』1〜2巻もB6版とワイド版揃って発売中です。
大好評の『大乙嫁語り展』は、4月27日より兵庫県姫路市の「姫路文学館」での展示がスタートしました!近畿地方の方々、ぜひご来場ください。
毛塚了一郎『音盤紀行』
今回の『音盤紀行』は、「Faraway Folks」と題して、イギリスの郊外を舞台にした物語が繰り広げられます。
「海賊ラジオ」の回で登場したアイノが、大学のお友達と一緒に列車旅をしているようです。飲み物を買おうと、購買車に向かうアイノ。その時列車が急ブレーキ、網棚にあったバッグが落下してきてしまいます。
間一髪のところ、近くにいた青年に助けられたアイノ。女三人旅に、ロマンスの予感…?
無事たどり着いた湖村でのどかな風景を堪能していると、楽器を演奏する人の姿が。ひとり立ち止まり、音楽に耳を澄ませているアイノの隣りに現れたのは…。
さきほどの青年です。よく見ると楽器を抱えているようですね。
湖を舞台に、どんな物語が始まるのでしょうか。今回は前後編です。
『音盤紀行』は、単行本1・2巻が好評発売中です!
『音盤紀行』以前の同人作品を集めた『音街レコード』A・B面も好評発売中です。
今回の作品紹介はここまで。
ここが漫画のヴァンガード(尖兵)! 時代を先駆ける魅力的な作品の数々!「青騎士」19B号をぜひお楽しみください!