「青騎士」第21A号作品紹介 その⑤
「青騎士」第21A・B号は、8月20日に2冊同時発売!
21A号から、掲載作品紹介その⑤をお送りします。どうぞ!
安原萌『ブート・バッド・ラブ』 ※読み切り
『凍犬しらこ』の連載を終えた安原萌先生が、読み切りを引っ提げて帰還!
舞台はデリヘルの事務所。主人公・竹内は、かわいい女の子に囲まれて仕事ができることを期待して働き始めたのですが、事務所にいるのはむさ苦しい男ばかり。
そんなとき、事務所に一本の電話が入ります。
電話相手はデリヘル嬢。女の子の部屋に行ける!と胸を躍らせながら事務所を出ようとする竹内ですが、「お前には早い」と先輩たちに制止されます。
電話を受けた竹内を差し置いて、誰が行くかで揉め始める先輩たち。ゴキブリ退治なんて、誰が行ったって良いはず。恋愛禁止だなんだといいながら、実際は女の子とイチャイチャできるのではと思った竹内は、強行突破に出ます。
果たして竹内は、立ちはだかる屈強な先輩たちを倒し、ゴキブリに怯える嬢たちの元へ向かうことが出来るのか!続きは本誌にてお楽しみ下さい。
安原萌先生の『凍犬しらこ』全2巻は、現在好評発売中です!
萩埜まこと『窓辺のリノア』
過去と向き合う決意をしたテオは、電話ボックスの受話器を手に取り、事件の目撃者である編集長に連絡を入れます。編集長には繋がったものの、言葉が続かないテオ。苦しみながらも、少しずつ前に進む意志を見せ始めました。
電話ボックスで順番待ちをしていたおばあさん。これから検査に行くと伝え、電話を切りますが、タクシー乗り場に向かうのもおぼつかない様子。見かねたテオは、おばあさんを病院へ送り届けることにします。
場面は変わり、病室のベッドで静かに休むリノアを見守るターク。
3年前に起きた、リノアの父が亡くなった事件。その真実の鍵となる、1枚の写真が入った封筒を脇に抱えます。
今回の手術をきっかけに見つかった、リノアの背中に残る火傷の痕。タークは、闇に葬られた真実を改めて明らかにするべく、事件の再捜査を決意します。
親権を失っているため、リノアに面会することができないエマは、いったん職場に戻ることに。そのとき、おばあさんを病院へ送り届けたテオに偶然出くわすことになります。
『窓辺のリノア』は単行本第2巻が、「青騎士」21号と同日、8月20日に発売されました!
短編集『どこかの星のふたり』と、『熱帯魚は雪に焦がれる』全9巻も合わせてお楽しみ下さい。
KIU『3itches 三魔女』
三人の魔女と、忍び込んだ屋敷にいた四人の魔童。
複雑に入り組んだ屋敷の中で孤立してしまった三魔女の一人ティナを救うべく、残った魔女たちは魔童を引き連れ探索を開始します。
空間魔術が施された屋敷での人探しは、簡単ではありません。魔童の力を借りながら、ティナの行方を辿っていきます。
ティナが迷い込んだのは、水で満たされたエレベーターのような場所。無限循環の呪文により、上下の空間が底なしに広がっているようです。
呪文が施され、どことどこがつながっているのか分からない屋敷内。無事ティナを救出することが出来るでしょうか。
阿比留隆彦『碧きしん』
21A号を締めくくるのは、上杉謙信をモチーフにした少年・しんの成長と人生を描くイラスト連作『碧きしん』。
強敵に勝利し、人の姿に戻ったしん。しかしその時、討ち取ったと思われた敵が最後の力を振り絞り、しんの背後を狙って矢を放ちます。
次のコマには、「進」印のスニーカーを履いた人物の姿が!しんのピンチを救うことが出来るでしょうか。
今回の作品紹介はここまで。
清涼たるマーベラス漫画誌「青騎士」21A号をぜひお楽しみください!