〈ぶいせん×青騎士〉Vtuber運営&漫画編集長 異業種対談!
「ぶいせん」とは10名のメンバーからなるVTuberのグループです。2021年春、青騎士と同じ時期に活動を開始しました。
2021年4月に活動を開始したぶいせんと、2021年4月に創刊した青騎士。この広いエンタメ業界のなかで奇しくも同じタイミングで活動を始めたふたつのチームをそれぞれ率いる、ぶいせん運営・ノリと青騎士編集長・大場渉との異業種対談をお届けいたします。
対談のまえに5つの質問+1
Question 1.
2021年に新しくVtuberグループを起こしたり、新雑誌を起こすに至った経緯を教えてください。
(ぶいせん運営・ノリ)
既存の企業VTuberグループや個人VTuberが抱える問題を解決する画期的なVTuberグループの構想は、実は2020年初頭頃からありました。それを形にしたのがぶいせんであり、資金的な準備が整ったのが2021年だったということです。
私はVTuber「朝ノ姉妹ぷろじぇくと」を運営するなかで、他社で多くのVTuberグループが生まれ、そして消えていく様を目にしてきました。それを見るたびに、「こうすれば事業をクローズせずに済むのに」と、企業VTuberグループが抱える問題と、それを解決する案が私の中に生まれていきました。
その問題点は「個人VTuber」として活動する人たちには当てはまらないものでしたので、私は個人VTuberが盛り上がってくれることを密かに望んでいたのですが、個人VTuberは個人VTuberで「そもそもデビューするための技術的、信用的なハードルが高い」という問題を抱えていることも認識していました。
VTuberの技術者として活動するなかで、「既存のVTuberグループが抱える問題を解決したい」「個人VTuberが抱える問題を解決し、デビューの手助けをしたい」
このように強く思うようになったのです。
以上がぶいせんを作るに至った経緯です。
(青騎士編集長・大場)
ひとつの漫画雑誌は、創刊してから10年ほど経つと、読者と漫画家ともにひとつの傾向、「その雑誌らしさ」と呼ばれるものが生まれてしまいます。「その雑誌らしさ」は、読者と漫画家につながりが出来た証ですが、反面、「その雑誌らしくない」漫画を載せづらくなってしまいます。青騎士に参加している4つの編集部では2020年に複数回話し合いを持ち、自分たちの雑誌では載せづらい、しかし十二分な魅力がある漫画家たちに自由な執筆の場所を作るために動き始めました。
振り返れば2020年は大きな変換の時期でした。東京ではオリンピックに向けて動いていたものが、新型コロナウィルスの感染拡大によって延期となり、ロシアでは改憲が行われてプーチンが続投、漫画家の訃報も続き、閉塞と圧迫の1年でした。いまは動けないが、明けたときのために力を蓄える、そんなことを毎日考えていました。
Question 2.
現代のVtuber・漫画業界でそれぞれが魅力的だと思われることはなんですか?
(ぶいせん運営・ノリ)
VTuberという選択肢が生まれることで、より自分らしく自由に生きることが出来る人が多くなったことです。歌手、声優、俳優など、自分らしさを売りにした職業で生きていくことは非常にハードルが高くなってしまっていますが、その中でもVTuberは比較的ハードルが低くなっています。ファンから直接応援をいただけるからですね。
容姿や年齢に気負いせずに活動しやすいというのも魅力のひとつだと思います。
(青騎士編集長・大場)
漫画家の地位が上がったことですね。僕が仕事を始めた1996年の頃は、漫画家は、確定申告の職業欄に「文筆業」とか「作家」とか記入していました。「漫画家」と書くのが気恥ずかしかったし、世間から低く見られていたこともあります。当時は自分の息子や娘が漫画家になることに反対する親も残っていました。現代では、それだけ漫画家という職業に対しての信用、信頼が高くなったんだと思います。
Question 3.
普段はVtuberの配信活動を見ますか?
(ぶいせん運営・ノリ)
かつてはいろんなVTuberの配信活動を多く見ていました。今では忙しくなってしまい、見るとしても参考にする対象として見ています。
そんな中でも朝ノ瑠璃かぶいせんのメンバーの配信は見ていますね。それが一番自分にとって楽しいからです。
(青騎士編集長・大場)
ぶいせんメンバーの配信をよく見ています。歌やゲーム、企画など、それぞれの能力が楽しめる華があって、雑談やTwitterからは本人の考えや興味など芯の部分が理解できる。短期間に練り上げられたスタイルだなと感心しています。
Question 4.
普段は漫画を読みますか?
(ぶいせん運営・ノリ)
普段は仕事が忙しいのであまり読みませんが、面白い漫画を見つけて読み始めると止まらなくなることはあります。平均すると、もしかしたら普通の人より読んでいるかもしれません。漫画は大好きなので(笑)。
(青騎士編集長・大場)
とくに雑誌で漫画を読みます。パラパラとめくっていって、おっ、と目がとまる作品を見つける楽しさがあります。一時期はどの雑誌も分厚くなっていて「パラパラ」がやりにくかったりしましたが、各社がオンライン漫画サイトを作ったことで、ふたたび雑誌の漫画が読みやすい時代になりました。
Question 5.
Vtuberの運営・漫画誌の編集長として、1年やってきたなかでの手ごたえは?
(ぶいせん運営・ノリ)
各メンバーは当初思っていたよりずっと仲良くしてくれています。既存のVTuberグループが抱える問題は起こっていませんし、個人VTuberが抱えるハードルはデビューした時点で超えています。現時点ではぶいせんを作ったときに掲げた理想通りのVTuberグループを作れているように思います。
ただ、もっと各演者に対して運営が関われる部分を増やしていきたいと思っているので、やりたいことは尽きないです。手ごたえというと難しいですが、限られたリソースの中で出来ることを全力でやっていきたいです。
(青騎士編集長・大場)
創刊時よりも、ひとりひとりの漫画家たちが力をつけています。驚きました。成長は、まずは絵に現れるものですから、振り返って1号目を読み返すと、おお、いまは絵が上手くなってきているな、とうれしいです。手ごたえを感じます。
Additional Question.
ノリさんから大場へ、大場からノリさんへ、ふたりの第一印象を教えてください。
(ぶいせん運営・ノリ)
「本当に漫画を愛していて、それを仕事にぶつけているんだなぁ」というのが第一印象です。好きなものに対するこだわり方や漫画家に対しての想いが、私がVTuberに対して向けているものとよく似ているのでシンパシーを感じています。
(青騎士編集長・大場)
目に光があって、話し方の上手な方だと思いました。真剣な話も出来るし、こちらの想いも聞いて下さるし、くだけた話にも乗ってきてくれました。この人と仕事がしたいなあ。それがノリさんの第一印象です。
ぶいせん・ノリ×青騎士・大場対談
VTuberの技術者という職業
大場 回答で気になったのが、ノリさんがご自分のことを「VTuberの技術者」と名乗っている所です。「VTuberの技術者」とはどのようなことをなさっているのでしょうか。
ノリ 「VTuberの技術者」とは、VTuberがデビューや普段の活動をするにあたり必要なノウハウや技術を提供する者のことだと思っています。私はそれを専門としていて、ぶいせんでも各メンバーへのサポートはそれがメインです。
活動方針の決定や、グループとしての舵取りはあえて行いません。VTuberの活動方針は各演者が主体的に考えるのが一番だと考えているからです。
私はその手助けをしたりアドバイスをしたりすることはありますが、強制をすることはありません。
大場 なるほど、業界の異なる僕からすると「必要なノウハウ」にどのようなものがあるのか、うっすらしか想像できないんですが、例えば、モデルの動かし方とか、3Dスタジオの紹介とかでしょうか?
ノリ 列挙するとキリがありませんが、思いつく限り紹介しますね。
モデルの動かし方はもちろん、配信の絵作り、音作り、ビットレートなどの各種設定、サムネイルの作り方、動画編集、歌ってみた等のための音声編集、整音、DAWソフトを使った音声の収録などは分かりやすく「技術」っぽい分野だと思います。3Dライブ等は個人では難しいですが、これも私の仕事です。
グッズの作り方、納品データの編集、販売方法、原価と販売価格のバランス、業者の紹介、企業案件の紹介、イベントの実施などは「技術」っぽくはありませんが、ノウハウにあたる部分なので「技術」と呼ぶことにしています。
YouTubeにおいても「どうすればチャンネル登録者数が伸びるのか」を一緒に考えたり、チャンネルをどのようにカスタマイズするかを相談したりする役目もあります。こちらは「技術者として」ではなく、「仲間」として行っていますね。
他にもたくさんありますが、ノウハウっぽい部分が多いので全部をひっくるめて「技術」と呼ぶことにしています。
大場 なるほど。僕ら視聴者には見えない裏側が、とてもたくさんあるわけですね。
ノリ そうですね。皆さんにとっても興味深い部分が多いと思うので、私が個人的に開いている「ノリのVTuber解説チャンネル」というYouTubeチャンネルで一つ一つ解説していきたいと思っていますが、なかなか忙しく更新が滞っています(笑)。時間のあるときに一個ずつ紹介していきたいですね。
VTuberの運営をやろうと思ったきっかけ
大場 ノリさんは、石川県ご出身と聞きました。もともと朝ノ姉妹ぷろじぇくとはすべて石川県から発信なさっていたんですか?
ノリ はい、すべて石川県から発信していました。今は朝ノ瑠璃だけが東京に進出し、私はそれを遠隔でサポートしたり東京に出向いてサポートしたりしています。
大場 朝ノ瑠璃さん、VTuberだけでなく、今は歌手や声優業など活動を広げていらっしゃいますね。
ノリ はい、マルチな才能を持っていて、それをいろいろな場所で発揮させていますね。
大場 ノリさんが、VTuberの運営をやろう、と思い至ったきっかけについてもうかがいたいんですが、そもそも朝ノ瑠璃さんあっての企画だったのでしょうか。
ノリ きっかけは、キズナアイさんの活動に感銘を受けたことですね。私は昔から、「すごい」と思ったものを自分で作りたくなるタイプでして、VTuberも例に漏れずそうなりました。
そこからVTuberの演者を探した訳ですが、朝ノ瑠璃はたまたま通りすがった忍者一家のお屋敷から歌が聞こえてきて、「キレイな歌だなぁ」と思い、門を叩いたんです。朝ノ瑠璃からしたらビックリだっただろうと思いますが、今では当時のことをお互いに感謝していますね。
時代の変化とVtuberの楽しまれ方
大場 VTuber文化の初期は動画を制作して投稿する方が多かったと思うのですが、いまはライブ配信が多いと思います。その変化については、ノリさんはどう感じていらっしゃるのでしょうか。
ノリ 面白いコンテンツが出せていれば、動画でも配信でも問題ないと思っています。
私個人としては配信より動画のほうが短時間で面白い部分をかいつまんで見ることが出来るので好きなんですが、それは今流行りの「切り抜き動画」がその役割を果たしてくれていますね。
ただしあまりにも配信勢が多すぎるようには感じます。「VTuberといえば配信でしょ」という風潮があると思うのですが、全てのVTuberは自分のコンテンツが「動画のほうが面白いのか、それとも配信のほうが面白いのか」を考えながら、配信にこだわりすぎることなく活動してほしいと願っています。
大場 なるほど、そういった変化は漫画にもありますね。ひと昔まえは雑誌の漫画を、通学・通勤時に電車のなかで読んで網棚に置かれるような読まれ方が主流だったように思います。1990年代のころは「漫画は読み捨てるもの」と言われたりしていました。しかし、30年経って、いまでは単行本派の読者が増えたように思います。僕は雑誌の編集ですから、やはり、雑誌で連載を追う読み方がもう少しあってもいいと思っています。
ノリ 私は単行本を一気に読む派なので、その辺も似た雰囲気を感じますね。
VTuberの場合は配信で長い間伸びなかった人が、動画を出すようになって少しずつ伸びるようになったという方が少なからずいます。漫画でも、スタイルを変えることで読者に受け入れられるようになっていったという例はあるんでしょうか?
大場 うーん、難しい質問ですね……。僕が働いてきた漫画誌では、スタイルを変えて読者に受けるようになった漫画家は、いませんでした。熱心に漫画家のスタイルを知ろうとしてくれる読者が多いタイプの漫画誌だったからですかね。
漫画家は、駆け出しの作家が一人前になるまでに10年かかると言われます、「漫画は農業」という者もいるくらいです。22歳くらいからスタートしたら、人気になるのは30歳過ぎてからといった感じです。たぶん、読者の人数に対して漫画家の数が多いからだと思います。ベテランも多く、また漫画家以外の方もいまは漫画を描いて発表するし、さらにはコミカライズや持ち込みの企画が漫画業界へわんさか入ってくる状況もあります。海外からも漫画の翻訳出版がありますから、そういった状況では、なかなか、駆け出しの作家が数年でググッと伸びるのは難しい状況です。
ノリ なるほど、VTuberはインターネットで全世界につながっていますし、YouTube等といったプラットフォームがAIを使って良質なコンテンツの宣伝をサポートしてくれる部分があります。漫画とはそこが少々違うかもしれないですね。
とはいえVTuberも大手事務所からデビューすることが有名になる最短経路だったりするので、ここは漫画も同じだったりするんでしょうか。
有名な雑誌でデビューした漫画家さんは、マイナーな雑誌でデビューした漫画家さんよりもずっと早く有名になれるようなイメージがあります。
実際そうなのでしょうか?
漫画家とVtuberの相似
大場 2005年くらいまではそうでした。有名な雑誌のほうが、同じ新人だったとしても大きな雑誌の新人のほうが基本的に漫画を描く力が強かったです。絵も上手い、キャラも魅力、話も上手い、アイデアも豊かな若手が大手に集まっていたと感じていました。
けれども、いまは中小の漫画雑誌のほうが強いです。
ノリ なんと! それは興味深いです。詳しく聞かせてください!
大場 『進撃の巨人』は別冊少年マガジン、つまり新創刊の雑誌でした。『SPY×FAMILY』はアプリのジャンプ+です。『テルマエ・ロマエ』はコミックビーム、『ダンジョン飯』はハルタでした。
漫画もVTuberも、たぶん、「漫画とはなんだろう」「VTuberとはなんだろう」と真剣に考える者が伸びるんだと思います。むかし、手塚治虫は「化け物みたいに巨大な漫画産業からはトキワ荘は生まれない、文化の辺境にあって、貧しくて、貧しいなかで食い合いではなく助け合うなかで初めて『漫画とは』と考える」と言っていましたし。
ノリ なるほど、面白いですね。雑誌のブランドよりも、実際にその漫画が面白いかどうかで勝負できる世界になってきたのでしょうか。そうだとしたら、とても良い変化が起きているのだなぁと思います。
VTuber業界では依然としてブランドが数字に対して強力な効果を発揮していますが、世の中が「価値そのもの」を評価するように変化している中で、VTuberにもその流れが起き始めているような気配を感じています。
大場さんは漫画の世界は今後どうなっていくと思いますか?
大場 いまもなお新規参入が多く、タテ・スクロールの漫画やWeb新雑誌といった創刊組も多い。彼らによって市場が潤います。新商品が増えますから、読者にとっても選択の幅が広がっていきます。
そのなかで、古参は、じっくりと古株の作家たちと漫画を練り上げないといけないです。もう、新商品ってわけではないですから、漫画を鍛えて、漫画を見せていく技術を、古い編集部であればこそ積み上げて行かないといけない。
でも、いちばん難しいのは、そうやって、漫画の技術というものは積み上げて行くものだ、ということを、出資してくれるヒトや会社に説明することですね。これが本当に難しいです。たいていは「漫画はもうけたいから」参入したり、「意外にもうからなかったから」撤退、このくり返しになっちゃっていて。
だから、ぶいせんのような、独立したグループには強い憧れがあります。
これからの漫画業界はぶいせんのように、小さくても強い漫画集団、コンピューターゲーム業界でいうところのデベロッパ型のチームが増えていって欲しいな、とは思っています。編集部は独立組織として漫画の制作に集中、パブリッシャーは発行と流通を専門で行うように分かれていくべきなんじゃないかと思っています。
ノリ これはVTuberでもたくさん起きている現象ですね!
きっとどの業界でも似たような問題を抱えているのだろうと思いますが、夢を持つ若者が出資を受けて活動をスタートし、「思ったより儲からなかった」という理由でクローズしてしまうのは非常に悲しいことだと思います。
ぶいせんを生み出した理由はたくさんありますが、そういった企業VTuberの悲しい出来事を少しでも少なくするために生まれたという側面もあります。
青騎士からぶいせんへの共感
大場 今回は、僕からノリさんへ、対談のお誘いをさせていただいたんですが、ノリさんが運営をなさっているぶいせんには、とても共感しているところが多いんです。
ぶいせんのメンバーは配信のなかで、死ぬまでVTuberをやる、と強く意志を表明なさっています。帝斗さんもそうだし、朝ノ瑠璃さんもはっきり言葉になさいますね。
僕ら青騎士は、漫画家たちのロングライフ、なるべく、どこまでも漫画家でいられるようにと考えて作っています。だから根本的な考え方が似ているんだ、と思ったんです。
青騎士で『夜な夜な夜な』を連載している柴田康平さんが、試しにぶいせんメンバーの配信を見ようと思って、酵穣桃桜さんの『クアリー』の配信を見たと言っていて。どうだった? と聞いたら「冒頭、ゲームがまだダウンロードし終えていないから、歌を歌いますね、と言って歌い始めたら、それがとても上手かった、あんなに歌の上手い人は見たことがないです」と驚いていました。
ぶいせんのメンバーは、僕から見て、本当に、よくぞこれだけの才能が集まったな、と驚くくらい、豊かな人たちが集まっているように感じます。
ノリ ありがとうございます。うちの酵穣桃桜の、よりによってそんな面白い場面をご覧になったのですね(笑)。
もしかしたらガチガチの企業VTuberだったら怒られる行動なのかもしれませんが、柴田さんが好感を持っていただけたように、セオリー外の行動が思わぬ効果を得ることもあります。そういった行動を制限せず、むしろ歓迎するのがぶいせんです。それがロングライフに繋がるとも思っています。
よりシンプルな言葉にするなら、青騎士さんは漫画家を尊重し、ぶいせんはVTuberを尊重しているという点で共通していますね。
大場 そうですね。業種は違いますけど、向き合う姿勢はとてもよく似ていると思います。
ノリ 青騎士さんから発行されている漫画を手に取った時に一番驚いたのは、紙や表紙などの品質にすごくこだわって作られている部分でした。そこから「大場さんは本当にこれが好きでやっているんだな」と伝わってきて、感動した覚えがあります。
漫画が好きだからこそ、VTuberが好きだからこそこういった形になっているのではないかとも思いますね。
大場 漫画やVTuberは娯楽で、娯楽というものは人々の心を癒やす役割があると思います。学校や会社、家庭のなかでギスギスしてしまったとき、娯楽は、ぱっと、気持ちを解放してくれます。
歌や映画、ダンス、読書など、社会には安く大量に娯楽が必要で、僕らはその担い手です。ぶいせんの配信者たちは、それをとてもよく分かっているように思います。早朝は花ノ木まるさんが「お仕事いってらっしゃい」と送り出し、深夜は七宮ソウさんが朗読で心を静めて「おやすみなさい」とやってくれる。
ノリさん、これからぶいせんと青騎士で相互環流が出来ればいいですね!
ノリ そうですね! ぶいせんは漫画が好きな子が多いですし、なにか一緒に出来るときっと楽しいと思います。
大場 ぶいせんのメンバーが青騎士の漫画を紹介してくださったり、青騎士の作家がぶいせんのサムネ画像を描いたりしましょうよ。
ノリ よろしいのですか! ぜひ!
大場 今回は同時期立ち上げの縁ということで、対談にお付き合いいただき、ありがとうございました、ノリさん!